裸のランチ (河出文庫)

  • 河出書房新社 (2010年8月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784309462318

みんなの感想まとめ

支離滅裂な夢のような作品であり、一瞬一瞬の体験を楽しむことができる。途中で読むのをやめても、再開しても問題ないため、気軽に手に取れる。著者のウィリアム・バロウズは、ドラッグに溺れながらも独自の視点で描...

感想・レビュー・書評

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  • 高熱の時に見る支離滅裂な夢のような作品。その一瞬一瞬を味わえるので、途中で読むのを辞めても、はたまた途中から読んでも大丈夫だ。技法や作者の生い立ちを踏まえると、さらに深みが増す。

  • バロウズブーム。ビート・ジェネレーションもっと読みたい。映画クィアも良かった。

  • さっぱりわからん。ストーリーはなく、短編のような形でさまざまな話が脈絡なくつながっている。そもそも文章単位で切って貼ってを繰り返した前衛的な作品なので仕方ない。これはカットアップと言ってバロウズのとても有名な創作の仕方だ。
    映画はクローネンバーグが作っており、自分は結構好きだったので原作をずっと読もう読もうとして積読になってたまま。最初の数ページを流し読みして、こりゃわからん系の本だと瞬時に見抜き数年置いといた。インド旅行中に読めたら読もうと思ってたけど暇だったから読めちゃった。

  • 画期的な文体だけど、素敵だとは思えない。

  • ウィリアム・バロウズの名前は、中島らもの「今夜すべてのバーで」で知った。
    ドラッグに溺れ、妻をウイリアム・テルごっこで殺してしまい、モロッコのタンジールで薬漬けの生活をしながら代表作「裸のランチ」を書いた作家である。バロウズ自信は本作を書いていた時のことをほとんど覚えていないと語ったという。
    驚くべきことに、最終的にバロウズはドラッグを克服し83歳まで生きた。

    通読したが、正直に言って全体像はもちろん個別のエピソードすら理解しにくい作品だった。
    ときおり
    「若い連中だけが何かをもたらすが、彼らが若いのもあまり長い時間ではない」
    というはっとするような言葉があるのだが、2つか3つ以上の文章がまとまるとイメージがぼやけてしまい、自分が本のどこにいるのかが分からなくなってしまう。
    おそらく再読することはないと思う。

  • 昔、映画を見た後にハードカバーで一度読んでいるのだが、全然内容を覚えていなかった。よくこんなの映画にできたなという感想は覚えていたが。
    今、文庫本を読み終えての感想は、よくこんなの本の体裁にできたな、である。ビートニクスは知らないけど蛮勇をもってなるものか。

  • ビートニク関連で読んだことが自体が誇らしかった本(苦笑)意味はさっぱり。カットアップ技法というものだけ分かりました。バロウズさんはジャンキーもおすすめ。

  • 興味を惹かれながら自分にはなかなか分からなかったビートニク文学の世界だが、近年ボブ・ディランをよく聴くようになり、その影響力の大きさをようやく最近知ることが出来た。で本書だが、そうした麻薬依存症たちの生活が気色の悪い幻覚の様な(即興的な)アイディアでぶつぎりの断片的なエピソードが語られる話で正直一読では何やらよく分からない。しかし重ねられるスラングや性的だったり生理的嫌悪感をかきたてられたりする描写の数々は現代でも刺激的で、当時としては全く新しい文体であったことは言うまでもなく、脳の新たな部分を切り開く様な衝撃的なものだったに違いない。一般的には相当神経に応える様なイメージが続くので、ぬるい当ブログ主などは終盤読むのがちょっとキツイいところも無くは無かったが、特に新しいものに目がない中学生なんかは相当ハマるんではないかと想像できる。
     ビートニクの若者たちは旧来のアメリカの中流階級の保守的な価値観に反旗を翻したのだが、そうした若者たちが自らを表現するために無数の試行錯誤の結果勝ち得たのがビートニクの文学であったのだろう。そしてそれは今でも彼らの下の世代、若者たちに直接間接に影響を与え続けているのではないか。

  • 安心な学生がトブための本。

  • 〈日本大学歯学部OPACへのリンク〉https://dentlib.nihon-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000088315

  • 私の大好きなインディペンデントなミュージシャンたちに絶大な支持があり、ビートジェネレーション音楽も好きだったので挑戦した。
    事前にカットアップ技法について知らない状態で小説(読み物)として読み始めたのですが、全く頭にインプットされず流れていく。途中で「これはどうゆうことだ」ということで、ネットでバロウズ周辺を調べたところ、カットアップやフォールドインについて初めて知ったのでした。そう考えると音楽でいうところの、ブレイクビーツやマッシュアップ・サンプリングやインディペンデント界隈の実験的前衛的なアプローチに似ており当時のアート周辺の活発なシーンが思い浮かばれる。
    また、バロウズの朗読アルバム(BGMでSonic Youthやカートコバーンやジョンケイルが担当)を聞いていると言葉が音楽的なテンポや強弱で流れていて、音楽だなと思う。
    そんな情報を入れながら音楽的なアプローチで単語、文、文章として読んでいくと気持ちよく読めた。

    テーマはドラッグ、同性愛、殺人などめちゃくちゃで、苦手な方はご注意。


  • かなり昔に読んだ感想

    イメージの奔流
    どぎつい

    ちょうどその頃はちょっとどぎついのが本物、みたいに思ってたこともあってとても面白く読めた
    今は多分読めないかも

    アメリカは自由の国と思っていたけど、これの最後の方に管理社会としてのアメリカが見えてきて、思ってたような民主主義の理想の国でもないんだなー、と
    住んでいる国の数だけ色々はたからは見えない問題はあるものだ、と

    かなり前の話、2013年にスノーデンがアメリカ政府を告発してロシア亡命した時、この話読んでたのでさもありなん、と思ってしまった

    クローネンバーグにより映画化されてましたが
    この話にはないバロウズ自身のプライベートの奥さんのこと(酔っ払ってのウィリアムテルごっこで射殺)が描かれていて、それはさすがにやりすぎでは?と思ってしまった

    原作のどぎつさを上品に加工した綺麗な映画ではあったんだけれども

  • らしい意味のわからなさ!キマっていないと同調できないのかも

  • なかなか読み進めるのに苦労したけど、学生時代に一度挫折しているので今回こそはと何とか読み切った。「文脈」という概念を逸脱した文章を読み続けるのは自分にとって結構キツかった。しかも内容はエロ・暴力・排泄まみれ。補遺や解説まで読んでやっとその文学的な価値や評価について多少なりと腹落ちできた気がする。現前の現象を切り取り集積するという手法の媒体が「言葉」であるから、バロウズは「文学者」とされているけど、その手法や発想自体は芸術者に近いと思った。解説ではシュルレアリスム絵画に例えられていたが、それも深く頷ける。

  • 中島らも「今夜すべてのバーで」を読んで、W・バロウズ「剥離、ある病気に関する証言」が読みたくなり、それが「裸のランチ」の序文だと何かで読み手に取る。序文以外はイメージが錯綜といった感じで読めず。◆15年の麻薬中毒。「針は重要ではない。嗅ごうと吸おうと食べようと尻に突っ込もうと、結果は同じ。中毒だ。」という堂のいり方。”八時間爪先を見続けるだけ、視界は灰色のスクリーン” という身になってもやめられない。◆麻薬ピラミッドの恐ろしさ。(1)何一つ無料でくれてやってはいけない(2)必要以上のものを与えてはいけない(いつも買い手を飢えさせて、しかも待たせろ)(3)できることならすべて取り返せ◆「麻薬商人は、消費者に製品を売るのではない。製品に消費者を売りつけるのだ」◆アポモルヒネ治療というのは初めて聞く。モルヒネを塩酸で煮る治療とのこと。そんなに有効ならみんなやればいいのにと、非ジャンキーからは思えた画期的なもの。◆

  • 重度のジャンキーが書いた支離滅裂な物語
    ビートニク文学の最高峰らしいけど、そもそもビートニク文学って何?

    内容としては、各種ドラッグの効果と中毒、離脱方法、エロ、汚物、ホモ、差別的発言、現実なのか疑わしいようなエピソード(幻覚か妄想も結構あると思うけど、どれがそうなのかもよくわからん)
    そんなエピソードが入り乱れた文章が次々に紡がれている

    ストーリーが頭に入ってこない
    誰が何をしたのか?が全く頭に残ってない
    警察に追われているというのも最初は妄想なんだろうと思ってたけど、途中からは本当に追われているんじゃないか?とも思える
    何が事実かはまったく判断できない

    読み終わった状態としては、サイケデリックな映像を延々と見せられた気分

    映画化されているらしいが、絵面が想像できねぇ
    というか、まともな映画になるとは思えないですね



    この本を読んだだけだと、よくわからない作品だけど
    作者の背景を知ると、作品の見え方が少し変わってくる

    ウイリアム・テルごっこで妻を殺してしまったという過去
    文章を細切れにして再構築することの意味
    妻を亡くした現実を忘れたかったということなのかと思う
    現に、これを書いていた時の記憶がないとも言っている

    辛い経験をした男の狂った作品と言われればさもありなん



    本編の後に、作者による実体験を元にした各種ドラッグの解説
    ドラッグの離脱方法やアルコール依存症との関係とか、「へぇ~」と思える情報ではあった
    ただ、この情報そのものがまったく信頼のおけないものなんですけどねw

  • 「裸のランチ」を知ったのは、もちろんデビッド・クローネンバーグの映画版だ。
    ピーター(ロボ・コップ)ウェラーが主演で内容よりマグワンプの造形に痺れた。
    文庫版を購入したのは、映画を観たあとだ。
    映画と原作は違うものだとは知っていたが、読み始めて数ページで挫折(涙)
    何が書いてあるのかよく分からない。
    そして、30年以上経って再読を始める。
    やっぱり、分からない(笑)
    全く読み進めない、苦労したが何とか読み終わる。
    作品自体も50年以上前に書かれたもので、現代の古典の域になっている。当時は斬新で注目を浴びた作品なのだろうけど、今なっては、大した衝撃もなく、ただジャンキーが夢うつつで駄文を並べたようにしか思えない。
    マグワンプって出て来ないよな~?

  • 嫌いじゃない。家にあるけど、定期的に何気なく開いたりしてしまう。

  • 評価できません!!!
    なんだこれは!
    笑うしかない。

    DJがレコードでスクラッチをやるみたいに
    繰り返し同じような場面やセリフが出てきたり
    誰とは言わないけど某ディルアングレ○のPVみたいなドロドログチャグチャみたいな奇怪なシーンが出てきたり
    正直何も入ってこないし
    何もわかりません。

    「文のコラージュ」をここまで執拗にやれる作家は
    後にも先にも“ヤク中”バロウズしかいないだろうと思われます。

    これから読む人は、
    本編後の「補遺」にまず目を通してから本編に戻ると、
    「なるほど、クスリとはこういうものか」と思いながら本編を読み進めることができる…かも?しれません(保証はしない)。

    正真正銘の「読む薬物」とはコレのことです。
    文の隙間を流れる刹那的で灰色の空気を吸い込んで
    脳内がハイとローを繰り返したら、アナタも立派なヤク中です。

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