柔かい月 (河出文庫)

制作 : Italo Calvino  脇 功 
  • 河出書房新社
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レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309462325

感想・レビュー・書評

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  • 変幻自在な語り部Qfwfq氏。あるときは地球の起源の目撃者となり、あるときは生物の進化過程の生殖細胞となって、宇宙史と生命史の途方もなく奇想天外な物語を繰り広げる。現代イタリア文学界を代表する作家が、伝統的な小説技法を打ち破り、自由奔放に想像の翼をはばたかせて描いた連作短編集。幻想と科学的認識とが、高密度で結晶した傑作。

  • 8/16 読了。

  • ぶっこわれているけど整然としている、ということを考える。整然としているふりをして完全にぶっこわれているのかもしれない。映画化は(お金かかるだろうから)無理。でも、映像で見てみたい。この本の世界。一見すると普通の、でもちょっと不審な書き出しから、朗々と語られるどう考えても頭おかしいんじゃないのかと思う理路を説明する中盤を経て、オチ、と簡単に言ってしまうのは忍びない最後の文章へと続いていく、それぞれの章のつくりの崩壊しているけど完璧なつくりには唖然とするほかない。こんなのは書けない。

  • 2010年立秋、しかしあまりに暑くて月もとろけそう、という連想で、今宵はこれを。連作短編集。科学的な言葉によって綴られる、寓話?幻想?こういう世界も好きです。

  • 月がドロドロになって落ちてきます。これを読んでから、ぼくは、どうでもいい話やオチの無い話を聞くと「月がドロドロになっておちてくるみたいだね」と応える事にしています。

著者プロフィール

1923年キューバ生まれ。両親とともにイタリアに戻り、トリノ大学農学部に入学。43年、反ファシズム運動に参加、パルチザンとなる。47年、その体験を元に長篇『くもの巣の小道』を発表、ネオ・リアリズモ文学の傑作と称される。その前後から雑誌・機関誌に短篇を執筆し、49年短篇集『最後に鴉がやってくる』を刊行。エイナウディ社で編集に携わりつつ作品を発表、一作ごとに主題と方法を変えながら現代イタリア文学の最前線に立ち続ける。主な長篇に『まっぷたつの子爵』(52年)『木のぼり男爵』(57年)『不在の騎士』(59年)『見えない都市』(72年)『冬の夜ひとりの旅人が』(79年)などがある。85年没。

「2018年 『最後に鴉がやってくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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