塵よりよみがえり (河出文庫)

制作 : 中村 融 
  • 河出書房新社
3.60
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本棚登録 : 294
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309462578

感想・レビュー・書評

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  • この作品の空気感、ずば抜けて好き。

    人間ではないある一族に育てられている十歳の少年ティモシーを中心に、

    短編形式で話は語られる。

    家族のキャラクターが素敵。

    姉のような存在は、魂を飛ばせる美しい眠り姫のような少女セシー。

    おばあちゃんは、エジプトのミイラ。

    いつもはしゃぎすぎる従兄弟たち。

    個性的な家族の中で、ティモシーは走り回り、人間としての自分の役割を

    まっとうしながら生きている。



    とくに、セシーの話が好き。

    少女の特技は、魂を飛ばして、他人の目や体で世界を見ること。

    心が世界中を駆け抜けていく表現が素晴らしい。

    そして、読むにつれ、その世界観になれていくのが不思議。

    そんなセシーが恋をしたらどうなるのか。

    たった数ページにしかその恋は描かれていないが、

    セシーとあの青年の掛け合いは、忘れられないものがある。

  • ハロウィンの世界を広げた感じの魔界ファンタジー。55年かけて書き上げただけあって 初心者には難しいが、日本語タイトルが いい。「アダムスファミリー」のチャールズアダムスによる表紙絵がいい。内容は よくわからないけど 次のページを開きたくなる

    「生きているとは何か」「永遠とは何か」というテーマを織り込んでいる

    「人生は〜少ないほど値打ちがある」

    「生きているわけでも、永遠に死んでいるわけでもなく…ましまししている」

  • ブラッドベリは最初に好きになったSF作家で、詩的で美しくて、物悲しいところが、思春期の心に響いた。
    これはファンタジーで、出来もいいときいていたので読んでみた。
    なんだか読みにくい。訳のせいかな。詩的な文章がこなれてない。
    小笠原豊樹は自身が詩人だったからか、本当にすばらしい訳だったけど、これは今一つ。
    読みなれていない人は挫折しそう。英語の得意な人は原書を読んだ方がいいかも。
    でもまあ、ブラッドベリの書こうとしていることは伝わったので、頑張って読んだ。
    最後は、ブラッドベリらしいせつなさと美しさに、なんだか懐かしい気持ちになった。
    しかし、もう少し読み易い訳じゃないと、ブラッドベリファン以外には勧められない。

  • ブラッドベリはいつ読んでもやっぱSFじゃなくて叙情詩

  • 新聞で亡くなったことを知って図書館で借りてきた。ミイラのおばあちゃん、意識を飛ばせる魔女、普通の男の子が出てくるお話。よくわからないところもあったけど終盤は良かった。構想に数十年かかったという大作。2012/382

  • さとるさんに借りた本。
    めちゃくちゃ好みで、むしろびっくりした!笑
    物語のつかみどころのなさといい、品のいいユーモアといい、なにより言葉が隅々まで美しい。
    今まで読んだどんな詩集より美しいかもしれないと思った。
    言い回しが絶妙すぎてうっとりする。
    ブラッドベリってSFよりなのかと思ってた。。。
    少なくともこれはおとぎ話に近いかな。
    10月の一族って良いね。
    あえてはっきり名指ししないセンスがとても好きだ。
    後で自分でも買おうっと。

  • [ 内容 ]
    小高い丘に建つ一軒の屋敷。
    住む者は、ミイラのおばあちゃん、心を自由に飛ばす魔女セシー、鏡に映らない夫婦、たったひとりの人間の子ティモシー。
    いまここで、魔力をもつ一族の集会がはじまる。
    そして、何かが変わる日もまた近い…ファンタジーの巨匠が五十五年の歳月をかけて完成させた、とても特別な物語。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • ところどころ混乱するけど、読んでてすごく落ち着く。

  • 実に五十余年の歳月をかけて、
    ブラッドベリがあちこちにちょこちょこと書いてきた
    「エリオット一族」ものの連作集です。集大成です。

    ティモシーです!アンクル・エナーです!セシーです!

    こういう本って、作家というより編集者の努力の賜物
    なんだろうなあ。あとがきに「作中に”エリオット”の文字が出てこない」とあって・・・おいおい ^^;
    こういうのが通るのも、まあ”大家”ならではでしょうか?

    ブラッドベリは1920年8月22日生まれでなんと御歳90歳!お元気で・・・


    今年もまたハロウィンの季節なんだな・・・としみじみ。ブラッドべりって10月の作家っぽい、と思っているのは私だけではないはず・・・

  • ハロウィーンにあわせて読もうと思っていたが、チョッと遅れた。
    アダムズファミリー?ナイトメアビフォアクリスマス?
    幻想世界、人であった者、人でなかった者、異能異形の者達。
    正直好んで読む世界はないが短編集に収められている
    数編は読んだことがあったので、ひとつにまとめられたのを読んで
    おさまりを付けたかった。だから読んだ。
    感想らしい感想は無いが、セシーの話がフリを回収してしまうので
    疼きや余韻が大好物な身としては、ちょっと残念、
    と思いきや、やまだ見ぬ読者の想像に託されるその先があるの。

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著者プロフィール

1920年、アメリカ、イリノイ州生まれ。少年時代から魔術や芝居、コミックの世界に夢中になる。のちに、SFや幻想的手法をつかった短篇を次々に発表し、世界中の読者を魅了する。米国ナショナルブックアウォード(2000年)ほか多くの栄誉ある文芸賞を受賞。2012年他界。主な作品に『火星年代記』『華氏451度』『たんぽぽのお酒』『何かが道をやってくる』など。

「2015年 『たんぽぽのお酒 戯曲版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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