- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309463261
作品紹介・あらすじ
「このまま進んでも、あるのは世界の果てだけだ」史上、最もラディカルで最も美しい詩群を残して、いまだ燦然と不吉な光を放ちつづけるアルチュール・ランボーの新訳全詩集。生を賭して実践したランボーの「新しい言語」が、かつてない日本語訳によって甦る。
感想・レビュー・書評
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詩は「理解」するものではなく「感じる」ものかもしれないのだが、代表作とされる「ある地獄の季節」にしても「イリュミナシオン」にしても、ほとんど絶望的にその言語世界をイメージすることができなかった。原語で読めばそれなりにそのすばらしさを感じることができるのかもしれないが、残念ながらその能力もない。
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2018年3月18日紹介されました!
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抑圧するものを突き破るかの様なエネルギーに満ちた詩篇。奔放でエキセントリックで、あまりにストレートに怒りと侮蔑をぶちまけるのが痛快。鈴木創士の猛烈に圧縮された文章が大好きだが、原文のビートニックなリズムをできるだけ再現しようとしたと云う。俗語も多用されており中也訳などとは大分趣が異なる。“ある地獄の季節”から書簡選まで充実のボリューム。
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この訳に、高校生の頃に出会いたかったと思う。
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すでに小林秀雄、堀口大學、中原中也、金子光晴、篠沢秀夫、粟津則雄、清岡卓行、宇佐美斉など錚々たる面々による訳があり、どれがすぐれているかより、どれが好きかでしか語れない領域の厄介な仕事に、『中島らも烈伝』の著者で、らも作品にたびたび登場する「エス」こと鈴木創士が挑む。
文庫の帯には「突き抜けた訳」とあって、エスのもっとやんちゃな訳を期待したのですが、“Une saison en enfer”を『ある地獄の季節』と訳すところだけみても本人が語るとおり案外原文に忠実かもしれません。
個人的には鈴村和成訳が好きです。太陽にとろける海さ。 -
読みたい本。
まあ、ランボオの翻訳詩集そのものはすでに持ってはいるのだけど。
これまで読んだのと異なる人の訳はちょこっと覗いてみたいかと。