チリの地震---クライスト短篇集 (KAWADEルネサンス/河出文庫)

  • 河出書房新社
4.11
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本棚登録 : 126
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309463582

作品紹介・あらすじ

十七世紀、チリの首都サンチャゴで引き裂かれたままそれぞれ最後の時をむかえようとしていた男女がいた…絶後の名品「チリの地震」他、天災/人災を背景にした完璧な文体と構成による鏤骨の作品群、復活。

感想・レビュー・書評

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  • 1755年にリスボンを襲った大地震は神への信仰を揺るがす大事件だった。舞台をチリのサンチャゴに移し、大地震によって死を免れた愛し合う男女が天災と人災のなかで破滅する様を描く絶後の名作。

  • 若い娘が火刑に処せられようとし、その恋人のスペイン人青年が絶望のあまり首をくくろうとしたその瞬間、地震が町を破壊する「チリの地震」、植民地暴動中に芽生えた白人青年とメスティソの娘の悲壮な恋「聖ドミンゴ島の婚約」など6篇とエッセイ2篇。表題作や「拾い子」「決闘」が◎。悪人のギラギラ感、破滅に至る盲目的なスピード、そして予測を超える非情な結末にしばし呆然。先日読んだエッセイで、多和田葉子がクライストの文体について書いているのを読んだのだけれど、副文をつぎつぎと接続し、情報を埋め込んだ文章は非常にスリリング。「決闘」の長い冒頭の一文を読むと、瞬時に物語のただ中に放り込まれる感じがする。

  • 訳:種村季弘、原書名:Das Erdbeben in Chili(Kleist,Heinrich von)
    チリの地震◆聖ドミンゴ島の婚約◆ロカルノの女乞食◆拾い子◆聖ツェツィーリエあるいは音楽の魔力◆決闘◆話をしながらだんだんに考えを仕上げてゆくこと◆マリオネット芝居について

  • 表題作がよかった。ただやっぱり昔の人の名前を覚えるのが下手すぎる。

  • 今まであまり読んだことのなかった系統ですが、新しいものを読んでみたくて手に取りました。
    素直に素晴らしいと思える作品ばかりです。
    しかし、ところどころ翻訳が怪しいところがあるようで……それも話の筋に関わるレベルみたいです。
    全集なんかと読み比べもしてみたいところです。

  • どの短篇も、読みながら映画にしたくなった。
    エッセイも収録されているが、「マリオネット芝居」に関する対話式論考も秀逸。機械的なものにこそ優美が宿る、というくだりに舌を巻く。

  • 311後に読むべき本。

  • [ 内容 ]
    十七世紀、チリの首都サンチャゴで引き裂かれたままそれぞれ最後の時をむかえようとしていた男女がいた…絶後の名品「チリの地震」他、天災/人災を背景にした完璧な文体と構成による鏤骨の作品群、復活。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 河出文庫。種村季弘の編訳。
    多少編成は違いますが、岩波文庫版より読みやすいような。
    読みやすけりゃいいってもんじゃないだろーがって
    話も巷間にはありますが、それはおいといて。

    いやあ、中世って、さすが「暗黒」呼ばわりされるだけあって、
    怖いわあ・・・・・・・・・現代人から見れば、ってことですが。

    なにが怖いって、中庸もなければ戸惑いも迷いもなく、
    過激に極端から極端へ疾走して、完結しちゃうとこ。

    信仰に振り回される世界って、その渦中にいれば
    案外に幸福だったりするのか???

    現代人の複雑系やらモラトリアムやら、鼻で笑われそうです。

    ・チリの地震
    ・聖ドミンゴ島の婚約
    ・ロカルノの女乞食
    ・拾い子
    ・聖ツェツィーリエあるいは音楽の魔力
    ・決闘
    ・話をしながらだんだん考えを仕上げてゆくこと
    ・マリオネット芝居について

  • 大学のころ、独文の講義をとった。いくつかの短編小説(時代はバラバラ)を読んでいき、そのうち一つについてレポートを提出するという形式だったのだが、それら短編のうちの一つが、この本所収の聖ツァツィーリエだった。その講義は結局出席しなくなり(たぶん面倒だったんだろう)単位を落とした。もったいないことをしたものだ。

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