言説の領界 (河出文庫)

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 147
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309464046

感想・レビュー・書評

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  • 悔しいけど、さっぱり分からんかった……。
    目が文字の上滑りを起こすの久しぶり。

  • フーコーの講義録。言いたいことはなんとなくわかる。印象としてはアドルノを読んだ時に、想起する課題に似ている。アドルノは原理的な話に徹しているので、実際の話しに適応してみせない。今ある権威を、解体的に検討する素地の例示という感じ。具体と抽象の中間的な概念で話しているが、地雷を踏まずに、宗教ドグマの再検討を促すような感じ。具体的な疑問を持つきっかけとしては面白いと思う。

  • 解題と注が親しい。また読む。

  • 学生のときに中村雄二郎訳で読んだが、あいまいな表現に煙に巻かれた読後感が印象に残っている。正直、内容を理解できたとは言えなかった。
    この新訳はずいぶん印象が異なる。明晰でやさしい。以前よくわからなかったことについて腑に落ちたところがいくらかあった。半分近くを占める解説も助けになる。

  • 非常に短い本だが、コレージュ・ド・フランス講義シリーズのしょっぱなに行われた講演の記録らしい。時期は『知の考古学』から権力をめぐる考察へと重心が移っていく時期で、「管理される言説」という、興味深いテーマで話が進められてゆく。
    フーコーによると、少なくとも西欧社会においては、人間たちの<言説>は常に社会によって制限され、抑制されている。こうした権力下の<言説>の背後にあるものは何か。言説結社とか教説のグループという面白い概念を、フーコーは持ってくる。
    その後の「権力」の分析は、あとの著作や講義録で展開されることになる。
    個人的には、社会的に(共同的に)「管理された言説」というこのテーマを、社会的に「管理された音楽」という方向に敷衍して想像してみると、面白そうな気がした。もちろん芸術「作品」とディスクールは違うのだが、少なくとも表徴的には、「芸術作品」もまた、その場その場の「体制」(国家のではなく、諸階級、グループ、派閥等のそれ)によってコントロールされ、選別され、統制されている面もあるように思えるのだ。

  • フーコーが1970年におこなった講義録。『言語表現の秩序』を没後30年を期して40年ぶりに新訳。言説分析から権力分析への転換をつげてフーコーのみならず現代思想の歴史を変えた重要な書。

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著者プロフィール

1926-1984。フランスのポワチエに生まれる。高等師範学校およびソルボンヌ大学で哲学と心理学を専攻。1955年からスウェーデン・ウプサラのフランス学院院長、つづいて1960年まで、ワルシャワ、ハンブルクのフランス学院院長を歴任。クレルモン=フェラン大学、チュニス大学、ヴァンセンヌ実験大学の哲学教授を経て、1970年よりコレージュ・ド・フランス「思考システムの歴史」講座教授。1970年と1978年の二度来日。1970年代後半から80年代にかけて、しばしばアメリカ滞在(特にカリフォルニア大学バークリー校で講義)。1984年6月25日、パリのサルペトリエール病院でエイズにより没。

「2020年 『精神疾患と心理学 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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