帰ってきたヒトラー 上 (河出文庫 ウ 7-1)

制作 : 森内 薫 
  • 河出書房新社
3.79
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本棚登録 : 813
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309464220

作品紹介・あらすじ

二○十五年にドイツで封切られ二四○万人を動員した本書の映画がついに日本公開! 本国で二五○万部を売り上げ、四十二言語に翻訳されたベストセラーの文庫化。現代に甦ったヒトラーが巻き起こす喜劇とは?

感想・レビュー・書評

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  • この小説のヒトラーに惹かれた自分が少し怖い。

  • 映画を先に観て面白かったし、原作だと結末などが違うと聞いたので読んでいます。

    現代に蘇ったヒトラーが文明の利器に翻弄されてるさまはなんだかかわいらしくみえて笑えます。
    ですが、やはりヒトラーはヒトラーですから思想が相容れないというか恐ろしいところがある。
    暴走運転は良くない、など真っ当にいいことも言ったりするのですが、どうも戦争や民族のこととなるとやはり怖い。

    なので小説として面白いは面白いのですが、面白いと言ってしまっていいのか困ります。
    あと、私にもっとドイツの戦争時代と現代の知識があればさらに楽しめるんだろうなと思って自分の知識不足が悔やまれます…。

    なんにせよ下巻も楽しみです。

  • 面白いといえば面白いが、ヒトラーの考え方などのベース知識がないため、正確には理解しきれない。

  • 現代のベルリンに突然蘇った?ヒトラーの話。ヒトラー自身の一人称で語られる。
    インターネットや携帯電話に驚いたり関心を持ったりする。世間的には新手のコメディアンとして扱われ、テレビに出演していく。
    まだ上巻しか読んでないが、これからヒトラーが現代のドイツに如何に影響を与えていくかと言う所が気になる。

  • 20170120〜0203旦那のお勧め本。現代ベルリンに突如現れたヒトラーが、現在のドイツ政治や世界情勢を分析、批判している。丁度トランプ米政権の誕生時に読んでいることもあり、笑えるけど笑えない…

  • まずはとにかく、なんと言ってもおもしろい。とくにヒトラーが眼を醒ましたあと、現代の社会に順応するまでのくだりはまるでアンジャッシュのすれ違いコントを見ているようで、腹が捩れるかと思ったほど。「マインスイーパー」にハマるなど、ときどきどうしようもなくお茶目な部分が垣間見えて、そこがまたすごくおもしろい。ただ、本作は単純なコメディではない。元来が政治家を扱っているだけあって、やはり全体的に諷刺の雰囲気が流れている。ヒトラーの演説内容にしても、今日では的外れだったり、またいかにも「ヒトラー的」だったりする、差別的言辞に満ちたものももちろんすくなくないのであるが、しかし、現代になってもちっとも古びていなくて、ドがつくほどの正論と思えるものも散見されてドキリとしてしまう。今日ではヒトラーについてはすこしでもポジティヴな評価を与えることはタブー視されているが、もともとその政策面については先進的なところもあったというのは以前から指摘されているところで、本作ではそういった事情も踏まえているから、われわれはヒトラーをたんなる独裁者、大量殺人の元凶というような一方的な見方で片づけることもできない。ヒトラーのそういった実態についてじゅうぶんに眼を向けてこなかった、ドイツをはじめとする世界に対しても、痛烈な皮肉となっているのである。本作はいろいろな立場から読むことはできるが、ヒトラーと自分を同一視することはもちろん危険だし、かといってひたすら眼を背け続けるのもまた違う。誰の視点に立ったところで、それぞれ問題があって、じつに難しい決断を迫られることになる。ヒトラーはむしろ現代の複雑な世の中を象徴するような、そんな諷刺に満ちた存在なのかもしれない。なお、余談だがこの飜訳者の言葉遣い、漢字表記には気に入らない部分があって、ちゃんと「禁錮」とか「独擅場」とかを使ってほしかった。そんなことを気にするのはわたしだけかもしれないが。

  • 映画を観るために原作を読んだ。

    ナチ関係のフィクションは
    これまでもあったが
    アドルフ・ヒトラーがこれほど唐突に蘇り
    これほど普通にベルリンの街で暮らし
    これほど受け入れられてしまうとは。。。

    映画の日本公開時のキャッチコピーは
    「笑うな危険」だが
    確かにブラックな笑いが満載だ。
    しかし読み進むほどに笑おうにも笑えなくなってくる。

    原作はヒトラーの一人語りで進行するが
    その口調よりも、彼の目の前の現象すべてが
    彼流に再解釈され、堂々と再定義される有様が
    「我が闘争」そのままで戦慄する。

    現代の人々との会話がどんなに噛み合わなくても
    彼はすべて自分流に解釈し
    相手もそれを受け入れてしまうから恐ろしい。

    そしておなじみのヒトラーの言い分
    「私を選んだのは普通の国民だ。
     彼らは選挙で優秀な人物を選び
     国家の命運を託したのだ」
    は、今の時代にあって一層黒い輝きを帯びる。

    民主主義を利用して独裁を成し遂げるこの方法が
    ある種の政治家を魅了してやまないのは
    我が国を見ていてもわかる。

    原作が出版されたのは2012年。
    国民の戦争責任を認め、自省に努めてきたドイツも
    戦後70年を経て、テロの危険や難民の流入で
    民主主義や人道主義に対する疑問は
    膨らむばかりだ。

    だからこそこうしたフィクションが必要なのだ
    というのが作者の考えで
    果たして、大メディアの批判をよそに
    この作品はベストセラーとなり
    映画も大ヒットした。

    「帰ってきたヒトラー」は原作と映画を併せて
    ご自分の頭と目で確認してほしい作品だ。

    映画にはドキュメントが随所に挟み込まれているが
    それを見ると、いま、ドイツの人々の多くが
    強く魅力的な人物を望んでいる(らしい)ことがわかる。
    それがたとえヒトラーであっても。

    そしてそれはドイツに限ったことではない。

  • まだ上巻しか読んでないけど、面白い!
    現代に蘇ったヒトラーと現代人との会話はアンジャッシュのコントのよう。会話がかみ合ってないのに変にかみ合ってしまう。

    人種差別、優生思想、帝国主義が根底にあるとこんな発想をするのかとよくわかる。部分的にはまともなことを言ってる気がして、時折、ヒトラーも真面目なんじゃんとか感心したり。

    藤原正彦が、論理に頼りすぎるのは危険、前提が間違っているとその後の論理が正しくても正しい結果にならないというようなことを言っているけど、まさにこういうことなんだろうなと腑に落ちた。

    下巻も楽しみ。

  • ちょっと笑えるよね。
    本人なんだけど、当たり前に誰も信じる訳がなく笑

    仮に現代に彼が居たとして、
    なんだか変な妄想でおかしくなる。

    果たしてドイツはこれを笑って許せるの?
    私が良いんだっけってなってくる

  • ???面白真面目???

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著者プロフィール

1967年、ドイツのニュルンベルク生まれ。エルランゲン大学で歴史と政治を学ぶ。ジャーナリストとしてタブロイド紙〈アーベントツァイティング〉紙や雑誌などで活躍。ゴーストライターとして4作品を刊行。

「2016年 『帰ってきたヒトラー 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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