- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309464602
感想・レビュー・書評
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カエサル、クレオパトラといった超有名人もいれば、馴染みのないガーフィールドなる大統領も(第20代アメリカ合衆国大統領)。
猫かとおもたよ・・・
さて、本書はタイトル通り、偉人たちの「死に様」だ。
役者あとがきにある通り、当時は「最善の治療法」を施された結果とはいえ、この死に方の苦しみは如何程だろうと思わざるを得ない。
本書にたびたび出てくるのが「瀉血」だ。
悪い血を抜けばいい、確かに、発想は悪くない、だが、抜いてその後どうするのよ……。
ワシントンは2.4Lもの血を抜かれたそうだ。
私はたった400mlの血を抜かれた後、駅の階段を駆け上がり如何にもこうにもひどい気持ちで家に帰ったというのに。
顔が青ざめるなんてレベルではないだろう。
エリザベス1世の死に方もすごいがヘンリー8世の死に方はとんでもない。
妻を何人も娶り、離婚したり斬首したり、ひどい王様の典型例のようなイメージだったがこんなに壮絶な死に方だったとは。
晩年のヘンリーの足には脂肪だけではなく腐りかけた肉、膿、神経の末端まで見えていたそうだ(げっ)。
で、亡骸は腐敗ガスで爆発したらしい(げげげ)。
己の業が報いた結果、なんてことは言わないが、できれば、ちゃんと看取ってもらえるような性格のまま、苦しまず、旅立ちたいものだ。
あと言えるのは、ちゃんと病院に行こう、薬剤師の話もちゃんと聞こう。
少なくとも今の医学は今できうる最善の策をとっており、少なくとも彼らのようなのたうち回るような痛みはない、はずだから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
想像以上に、ひどい死に方をしていた…笑。現代なら抗生物質ですぐ治るような病気を、間違った医学的知識や迷信によって驚くほど残酷に悪化させていた当時。意外と知られていない事実をブラックユーモアを交えて紹介してくれているので勉強になる一冊。それにしても、偉人の生き方って面白いな。
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よく知っている偉人が何をしたかではなくどう死んだかという面白い視点の話!
昔の知識、医療のレベルによる悪意なき殺人に心痛めるとともに読んでいてワクワクする語り口でどんどん読み進められた
ワシントンのが一番生々しくてすごかったな
ほんまに現代医療の進歩に感謝
医療従事者の方々いつもありがとうございます
訳者さんの「偉人も人の子」って言葉、当たり前だけどそうだよなぁととても印象に残った
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角川武蔵野ミュージアムで一気読み。
おもしろい! -
ツチハンミョウ。主演級の活躍。
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おもしろかった!
娘も読むそうです。 -
当時としては最新の医療行為のせいで逆に命を落とすことになった偉人たちが不憫でならない。医学の進歩の偉大さを感じる。
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タイトル通り偉人達があんまりな死に方をしていて医学の進歩に感謝してもしきれない気持ちになる本だった。野蛮な治療によって命を落とす偉人が多く、抗生物質さえあれば……と読んでる途中に何度も思った。
終始何とも言えない虚しさを感じる本だったがブラックユーモアを交えた軽い本なので死を扱う内容の割にサクサク読む事が出来た。 -
まさか、こんなにひどい最期だったとは!体液を抜かれ、蒸し風呂に入れられて死んでいったベートーヴェン。水治療と称して、凍るような冷水を浴びせられたダーウィン。医学が未発達な時代には、病気の症状自体よりもはるかに苛酷で、奇想天外な医療が施されていた。現代医学に感謝したくなる、驚きいっぱいの異色偉人伝!(裏表紙)
『偉人は死ぬのも楽じゃない!』(河出書房新社)の文庫版。元が妙に安っぽい表紙なので、こっちのが見栄えが良い。
内容も、タイトルからしてそのまんまなゴシップ的なものだけど、面白かった。アメリカではヤングアダルト向けの出版物とされていて、まぁなるほどと納得できる。