この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた (河出文庫)

制作 : Lewis Dartnell  東郷 えりか 
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 175
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309464800

感想・レビュー・書評

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  • アニメ化されたDr.STONEの元ネタかもと勝手に思ってたのだが、文明の再構築は大変そうだ。何をどう残しておくべきか。順番は。

  • この世が大破局を迎えたあと。
    ”生存者が乏しくなった資源をめぐって熾烈な争いを始める”シナリオではなく、著者が着眼したのはその逆。人類の大半が抹消され物質的インフラだけが残されている状態というシナリオにおいて、人類が文明を再建する方法は?
    あくまで思考実験なのだが、妙に具体的でとても面白い。
    ひたすらつらつらつらつらと文章が連なる本で全然Howtoではないのだが、なぜかこの文庫本を防災リュックに入れておこうかなーと思っている。

  • 現代科学文明の再建方法をマニュアル的に述べる。

    p.305の「数学それ自体は本書の扱う範囲では一般原理の説明には役立たない。」のは、少し悲しいが、事実だろう。

    アメリカには、キリスト教原理主義的な終末論者が無視できない割合で存在し、本書も、実用書として購入されているという面もあるのだろう。
    「核戦争を待望する人びと - 聖書根本主義派潜入記(朝日選書)(越智道雄)」(1989/09)参照。

    日本の場合、そのような購買層は薄いので、類書としては、ラノベ作者向けの設定援助本「現代知識チートマニュアル (モーニングスターブックス)(山北篤)」(2017/04/15)になってしまうのであろう。

  • もし世界が壊滅的な状況になったら、どうやって文明を立て直すか…という思考実験の本だけど、歴史の本としても面白い。
    仕組みを知ることが好きな人にはおすすめ。

    しかし、リソースがある程度無いと成立しなさそう…とか、ここまでして科学文明を取り戻すべきなのか…とか考えてしまう。

  • 壮大な思考実験を繰り返された、徹底的サーベイに基づく、百科的、学際的実用書。

  • もし今ある文明社会が終わったら?
    そんなときにどうすれば人間は科学を取り戻せる?
    今ある世界に近づけるための最低限の幅広い科学の知識が一冊にまとめられた、復活のための教科書のような。
    一家に一冊あれば、崩壊後の世界でもなんとか現代農業に近いものくらいはできるようになるんじゃないか…

  • 自分で始めるなら?というひとつの視点から、日常生活を支える科学技術について考えてみる本。
    「十分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない」というアーサー・C・クラークの言葉があるが、現代の科学技術も別に魔法ではなく、小学校の理科や自由研究の延長線上にある。そのことを、この本は教えてくれる。
    第1章でいきなり世界の終焉が描かれる。SFめくが十分にリアリティがある。以後その世界において我々がどうやって生き延びていくべきか、ひたすら実用的な話が続く。土を耕す方法、食料を保存する方法、衣服やモノを作る方法。時に歴史を振り返り、現在の技術がなぜそうなっているか納得する。それぞれは農業家や工学を修めたひとなら知っていそうだが、全体を知ることはなかなか難しい。
    簡単なものなら自分でもやってみたいとわくわくしつつ、こうした営みと試行錯誤の上に現代生活が成り立っていることを認識する。本書では一見かなり高度な技術の復活まで掲げる一方で、たとえばプラスチック生産等は複雑すぎるとして諦められている。逆に言えば、そんな高度な技術の粋を当たり前に消費できている状況のなんと凄いことか。

    徹底的に即物的なマニュアルである一方、本書はおとぎ話でもある。第1章でシミュレーションされる世界の終焉では、社会秩序の破壊をごくさらりと描く。主題ではないから当たり前だが、実際に生きる人間にとってはその部分こそ地獄で、その過程を経た後に現代と同じ心性を持つ人間が残るかどうか。せっかく巨人の肩の上にありながら、迷信や偏見をまた刈り取るところから始めなければならないかもしれない、と空想。

  • 単行本で既読。

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著者プロフィール

イギリス・レスター大学のイギリス宇宙局の研究者で、宇宙生物学が専門。火星における生命の痕跡を探すプロジェクトに関わっている。サイエンス・ライティングで数々の賞を受賞し、BBCテレビにも出演している。

「2018年 『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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