- 河出書房新社 (2023年10月6日発売)
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感想 : 19件
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Amazon.co.jp ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784309467900
みんなの感想まとめ
独特の詩的表現が織りなすこの作品は、読者に深い思索を促すと同時に、感情の渦に引き込む力を持っています。詩歌の特性を生かし、思考の反芻や不思議な酩酊感を体験させることで、読者は自身の内面を見つめ直す機会...
感想・レビュー・書評
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ただでさえ読み慣れない詩歌なのによりによって選んだのがこの1冊。余計にドツボにハマる。
文学は文字数ではないが、詩歌はその最たるもの。
一息に読めるものではない。寝る前に読んだら途中で読み疲れするのに余計に眠れなくなる。風邪の時に見る夢が如く反芻して反芻して反芻して反芻してなんで反芻してるんだろうと反芻して反芻して……
これは偏見だが、洋楽ってこんな感じなのかもしれない。
いけない、この本のことを考え過ぎると狂ってしまう。
初めて『女生徒』を読んだ時と同じような感覚に陥る。
『パプリカ』もおんなじ類。
「訳者あとがき」が素敵だ。本文の空白が不安だった。活字で埋め尽くされた読める文章に安心感を持ったのは初めてかもしれない。-
2026/03/17
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2026/03/17
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著者は精神科医で主に統合失調症患者に関して、精神病院に閉じ込めて治療するといった当時の閉塞的な精神医学に反対する運動を展開したとのこと。
ちくま学芸文庫に入っている引き裂かれた自己では統合失調症の患者が正気から狂気に至る過程を哲学的に考察していたが、本書は臨床現場での体験からインスピレーションを受けた詩集だろうか。
読んでいる途中で自分が自分でなくなるというか不思議な酩酊感を味わう瞬間があり統合失調症患者の脳内を覗き見ているような感覚になる。
知人に統合失調症の人がいて、その人はいつも周囲の何もない空間を手刀で切り裂く動作をしている。
いわゆる正常な側(と思い込んでいる)の私たちからすると不可解なことこの上ないが、本人曰く悪い奴らが近づかないようにそれを断ち切っているそう。
なにをもって正常(正気)/異常(狂気)とするかは疑問だが人間は誰しも狂気の一部を抱えていてなんらかのトリガーで発症するということなのか。
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友人が好きな作品らしかったので読了。
いきなり泥を塗りつけられたような不快感とその塗りつけてきた本人が塗りつけたことを悪びれることもなくその行為に違和感を感じていないかのような不思議さを感じることが出来た気がする。
おそらく、読む人によって(その人が塗られた側なのか塗っている側なのか、塗りつけられたことがあるのかそうでないのか)感じ方は変わってくるのだろうとは思う。
この作品の魅力はこの不思議な感覚が鮮度をそのままに詩としてパッケージ出来ているところだと私は思う。この作品を読んだその瞬間に飛び込んでくる言葉の応酬は本来、若者のドロっとした青春によって消化されてすぐに酸化してしまうものである。しかし、それをいつでも誰でも味わえるように落とし込んであるということがこの作品が一部の人に好まれ読まれている理由であると感じた。 -
精神科医が患者との対話を通じて書いた詩集。脳から発された言葉が文字になってそのまま蠢いているような感覚。
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インスピレーションを受けたのでポエム書きます
「鏡の世界」
たっぷりの毒水を吸って
ふくらむ林檎ちゃん
若くて美しかったわたしを
どうにかして頂戴
つまらない物語のはじまりは
いつだって妄執の果実だ
光り輝く毒林檎
食べたらしぬ
幸せなキスをしてわたしはいきかえる
つまらない物語がはじまる
わたしの幸せなんてつまらないものだよ
鏡の世界に林檎を育てるときが
いちばん素敵でした
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原題はDo You Love Me? これを… 好き?好き?大好き? と訳す訳者のセンスよ。
英国の精神科医 R.D. Laingによる詩集。患者との対話が根底にあるそうですが、ポテンシャルエナジーを持つかの如く押し寄せるリフレインと言葉の羅列、そこから立ち上がるある種の狂気。 -
ゲーム『Needy Girl Overdoes』が好きで、読みました。
自分が詩に慣れていなくて、楽しみ方がわからなかった、、。
理解できないと面白くない、と考えてしまう。
表題作『好き?好き?大好き?』は恋に盲目という印象、解説では、『子供のように純粋な愛』みたいに書かれていて、素敵だと思った。
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むっっっずかしい、、、本当に理解出来ない。
全く文章が入ってこないから気付かずに何回も同じところを読んでいた。
にゃるーらの文章がとても良かった。1番良かった。
にゃるらが良いと思ったものを良いと思える感性がないことが悔しい。 -
言葉とは何のためにあるのだろう、と思う。意志を伝達するため? しかし、その意志というものはいつだって中途半端にしか伝わり得ない。伝わった意志だって、その人に内在する心理/認識の中でいかようにも歪みうる。つまり、完全なコミュニケーションなど幻想でしかない……ここまではいい。だが、ではどうして「にもかかわらず」ぼくたちは意志が疎通することをあきらめきれないのだろう。単純で幼稚な、だが深遠なこのアポリアをレインは実に稚気に富んだモノローグやダイアローグ、詩などで表現する。読みやすいが、なかなかナメてはならない本
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1976年に刊行された詩集。数年後、日本語翻訳もされている。会話劇のような詩、エロティックで哲学的で日常性も兼ね備える。こんなにシンプルな語彙で奥行きが深く、拡がりのある詩世界をほぼ50年前に表現されていることに驚く。
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Do You Love Me?
ゾッとする
嘘のない言葉
やさしい地獄
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サブカル好きが自分のアクセサリーのように本や映画や音楽やゲームを使って自分自身を装飾することが気に食わないんだよ俺は
この本もそんなサブカルたちのおもちゃになってしまっている -
「好き好き大好き」という字面を見た時、何を想起するかは読者によって異なる。ゼロ年代に学生だった自分は舞城王太郎で、あの時代描かれる恋愛はYOUとIの世界だった。この本で描かれる対話は彼氏彼女にも、医者と患者にも、自問自答にも捉えることが出来るが、どれも閉鎖的で、だからこそ密度が高い。
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4の詩篇を締める「いいえ」が好き。社会の範疇におさまらない意識を、本人がそうとは自覚しないままにあらわした言葉に対して、きわめて社会的に応ずる声が、却ってはじめにはなたれた言葉の深みや、応ずる側もまたその深みにどうしたってとらえられてしまっているさまを、実にさらりと示している、と思った。
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「好き?好き?大好き?
(…)
世界の全体よりもっと?」
精神科医レインの詩集。
常軌を逸した表現や噛み合わない問答の中に顕れる、ある意味で人間の純粋ないし率直な心を味わうことができる。精神病者にインスパイアされたものの他に既存の精神医学を批判するような詩もある。あまりよく分からないものもあるが、心惹かれるものもあった。
表題でもある第64篇は、自分が愛されていることを病的にくどく確かめるもので、不安と愛らしさと異常さが混在していて、なんだかいい。
「あなたはこれからこっぴどい目にあうのよ
(…)もしわたしと結婚しようものなら」
「ときおりわたしはあり
ときおりわたしはいない
だがどちらがどちらとも
わたしはわすれた」 -
詩を初めて読む私にはすごい難しかった、、、
詩ってどうやって楽しむのか、私の教養が浅かったし楽しみ方も分からなかったけど雰囲気を楽しむことができた
詩は難しいと思い続けるけどまたまた何か詩集を読んで楽しみ方を理解してからまた読みたい!!
村上光彦の作品
