- Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309471815
作品紹介・あらすじ
共産主義は勝利した?全世界の理想の象徴となった革命の真の悲劇に迫る感動の名著。
感想・レビュー・書評
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(『世界史読書案内』津野田興一著 の紹介より)
19世紀から20世紀前半にかけてのロシアの革命運動について。ロシアは大国ではあるけれども、社会制度や経済面では立ち遅れが目立ち、19世紀に国民国家を建設したときには、他のヨーロッパ書庫億に比べると見劣りがした。その分だけ、地主と農民や工程との間の矛盾は大きく、社会の変革を求める動きも大きかった。デカブリストの乱、ナロードニキの運動、ロシア統治下のポーランド人やユダヤ人の民族運動、ロシア社会労働の結成、血の日曜日事件に始まるロシア第一次革命、そして1917年ロシア革命等。これらの動向を、多くの人物を中心にとらえつつ、また、ロシアの文学作品も織り交ぜながら、ロシア社会の構造を描き出している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4309471811 395p+1p 2002・9・30 7刷
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2013年94冊目
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1825年のデカブリストの乱から1940年のトロツキー暗殺まで。
小見出しと多数の図版や写真を追っていくだけでもおおよその流れが浮かび上がる。
通読すると、革命は歴史の必然ではなく、起こしたい人間が起こすから起こるのだ(同語反復だが)
ということがよく分かる、特に当時のロシアのような国においては。
『革命の主人になるのは、革命を起こしたものだ』(グチュコフ)
二月革命に至る小見出しをたどると「戦線の膠着」「ブルジョアの奮起」「ブルジョアの革命本部」
「たたかうブルジョア」「グチュコフのクーデター計画」「革命の商人パルヴス」となる。
この背後には、第一次大戦に勝利するため、皇帝専制ではなく、
責任内閣制による穏健な立憲君主国を目指す有産階級の運動があったと著者は説明する。
『このブルジョアの革命性が専制をたおしたのだが、このおそすぎた青春がかれらの命とりにもなった』
その行き着いた先を思えば、このフレーズも印象に残る。 -
小児科医、語る