間違いだらけの時代劇 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309471846

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  • 一通り江戸時代の風俗を知っている人であれば、さほど新しい発見もない。
    が、特にその辺りの本を読んだことがない人であれば楽しいかな?

  • 時代劇の歴史考証。
    筆者の名和先生はもう亡くなってしまわれたが、自身、古流の宗家であったし、実際に存命であった古老からも直接話を聞いておられるので、迫力がある。
    地味な本だが、面白い。

  • 古武術の武道家で、時代考証家でもあった名和弓雄という人の著書。タイトルは字の如くで、いかにテレビや映画の時代劇が、江戸時代の習慣・しきたりを無視して作られているかが書かれている。

    時代劇はチョン髷かぶって腰に刀をさした現代劇であってはならないと名和さんは言う。テレビ時代劇が盛んだった1970年代の番組も本の中では容赦なくブッた斬り。市川染五郎(現・松本幸四郎)主演の「騎馬奉行」に関しては中身だけでなく騎馬奉行なんて役職はない!とドラマタイトルにまで言及。元もこうもない。

    名和さん自身が主人公の伝七役である中村梅之助に正木流鎖術を指導した「伝七捕物帳」では主題歌の冒頭部分「あかりまたたく黒門町に♪」を挙げて、江戸時代の夜の町はそんなに明るくないとバッサリ。

    名和さんは古武術の専門なので、武具の装着法など武具そのものや着物の細かい部分の名称を知らないとサッパリ分からない箇所も多いけれど、それを差っ引いても切腹の正しい作法、戦国時代における戦場での抜き身の刀の持ち方(肩に担いで走らないと片手で引っさげてたら重たい)や町方同心や岡っ引き(これも実は蔑称で、本来は御用聞きなどと言う)の十手の扱い方など興味深い点も多い。

    個人的にあっ、と思ったのは「伝七捕物帳」の中で、伝七が悪党に向かって十手を持ちながら一度交叉した両腕を、ぐいっと左右に広げて「俺は黒門町の伝七だ!」と凄むシーン。一応、声も顔も凄んでいるのだけどその動作が見ようによっては深呼吸してるようにも見えるので「何なんだあの格好は・・・」と思っていたのだが、本の中の十手術にまさにその構えのことが記述してあり、あれは名和さんが指導したのだと腑に落ちた。

    娯楽だから時代考証なんてどうでもいい、ではなく昔に近づいていくほど面白みが増すのだ、と本著は説く。それを逆手に作られた「さむらい探偵事件簿」は面白かったが、チョン髷で着物つけた現代劇じゃ確かに嘘くさいだけでシラけてしまう、と思った。

  • 殆ど知っている内容で、新たなオドロキはなかった。

  • 読んではいけない本
    地上波の時代劇が楽しめなくなる
    続編もある

  • 間違いだらけの時代劇
    時代考証のエッセイ。時代劇を書くときにとても役に立ちます。

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