南方熊楠コレクション〈第4巻〉動と不動のコスモロジー (河出文庫) (河出文庫 827D)
- 河出書房新社 (2009年11月10日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309472096
作品紹介・あらすじ
旅人から隠棲者へ。やがて山を降り、生活者となった巨人の実像。
感想・レビュー・書評
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新書文庫
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アンソロジーシリーズ4巻目。
中沢新一の「解題」の域をおおきく逸脱したエッセイは相変わらずだが、ともかく、本巻では南方熊楠の「生き様」の魅力がクローズアップされる。
南方熊楠という存在の、日本文化史上における意味というのは、実は私にはよくわかっていないのだが、このアンソロジーを通して、彼の魅力はじゅうぶんに伝わってきた。
型にとらわれず、奔放で、自由自在、不羈独立のバイタリティ。熊楠は、本を読むだけで現実世界の現実のモノに直接手を触れようとしないインテリたちを尻目に、世界中を歩き、山野にふかく踏み入る。
本巻最後の「履歴書」がやはり面白い。
この中で「幽霊」をめぐる記述があり、「生気」といったものについても熊楠は真剣に論じてるあたり、個人的には興味深かった。 -
豪快すぎて爆笑してしまった。同時にジャンルにこだわらない強靭な思考に舌をまいた。
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