いのちの女たちへ: とり乱しウーマン・リブ論 (河出文庫 た 6-1 ウイメンズコレクション)
- 河出書房新社 (1992年3月1日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309472317
感想・レビュー・書評
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残念ながら文庫は、品切・重版未定。
自分をどう生きる、続く問い 田中美津「いのちの女たちへ」 |好書好日
https://book.asahi.com/article/11576502
いのちの女たちへ :田中 美津 | 河出書房新社
https://www.kawade.co.jp/sp/isbn/9784309472317/詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
猛烈に読みにくい、まさに「とり乱し」文体(ちなみに、私の手許にあるのは昔の文庫(多分、絶版)だけれど、単行本は今もあるよう)。内容は「今ここにいる(そして、うんうん唸って痛みに喘いでいる、ぐらぐらと揺れている)<私>」に向かってまっしぐら!というもの。ふはーっと吐息を漏らしつつ、頷きもし、元気にもなる一冊。ひどくめげている時はエネルギーに負けるけれど、エネルギーをちょっとチャージしたい時に、何度となく手に取ってしまう。久しぶりに完読・再読。「わかってもらおうと思うは乞食の心」なんていうエッセイだけでも、ニヤリとしつつ、焦りつつ、頷いてしまう。厚化粧も媚びなら、素顔も媚び――って、すごーく判る気がしてしまう。「女」としての<私>に泥まみれに拘泥しながら、他者と向き合おうとする姿勢と威勢のよさは、やっぱりリブの(なにより筆者の)魅力なのだなーと感動させられる。
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