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- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309472652
感想・レビュー・書評
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矢弾を通さぬ甲冑を造るために甲冑師はいかなる秘術をつくしたか。合戦の現場で、刀と槍はいったいどちらが武器として威力を発揮したのか。古武術の達人として道場を主宰する著者の筆さばきが冴える痛快戦国エッセイ。
著者の先祖は、美濃大垣戸田家家臣。正木流古武術宗家であり、映画、テレビ等の時代考証や砲術、古武術の指導を行う。
武術家としての体験に裏打ちされた説は説得力がある。著者は「戦国時代になると、具足武者は馬から下りて、槍をとって戦った。馬は、戦場までの輸送力であって、騎兵隊のような一斉突撃はまったくなかった。武田騎馬軍団という言葉は新造語であって、そのような軍団は存在していない」という。「一度誤られたことを、訂正することはなかなかむずかしい」という言葉には重みがある。 足軽の陣笠は、食事の煮炊きに使われたという説に対しても、実際にやってみた結果、空論として否定している。 本書の後半は、骨董収集についてエピソードが多く、読み物としても楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
続 間違いだらけの時代劇
時代考証のエッセイ。ためになります(南無)
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