犬の記憶 (河出文庫 も 4-1)

著者 : 森山大道

• 河出書房新社 (2001年5月20日発売)

感想・レビュー・書評

[中目黒鮫太郎さんの感想 · 2011年7月16日]

オゲエ

[すうさんの感想 · 2010年9月28日]

これはいい！
著者は写真家だけれど、文章がうまい！
特に、後半の「僕の写真記」は一気読み。
写真集が見たくなった。

[美希さんの感想 · 2010年8月20日]

写真家森山大道の作文集。

感傷に対する真摯な姿勢が文章からも写真からも受け取ることが出来てとても好きになった。

[薔薇★魑魅魍魎さんの感想 · 2009年3月15日]

３月15日のＮＨＫ・ＥＴＶ特集『犬の記憶〜森山大道・写真への旅』も見ました。森山大道は、以前から気になる存在で、ほとんどその写真集は見ていましたが、土門拳と同じ位の世代で、すでに亡くなったとばかり思っていたのですが、二回り以上も若い1938年生まれで、ご健在でした。ちゃんと知りもしないでごめんなさい。しかも実物はとても70歳には見えません。その印象は強烈で、貪欲なバイタリティ溢れる野獣のようで、しかして穏やかな冷徹な解剖のメスで街を切り裂く路上観察者のようです。彼の眼・彼の視線にかかると、すべてがたちまちベールをはがされ、丸裸にされて本質を剥き出しにされてしまう気がします。でもそれは、気味が悪いものではなく、すがすがしい福音のような、気分爽快な心持ちにされる感じがするのです。ええっと、私はカメラが大好きで写真家になろうと、本気で思っていた時期もありました。高２の時には、毎日100枚写真を撮ることを自分に課して、1年間続けました。単なるスナップ写真を撮ることもありましたが、そのほとんどは、風景の中に無常をみる、とか、人物の場合は、その人の人生のあかしがにじみ出るためにどうすれば最適か、などということを考えながら撮影するために、躊躇し自問自答し悪戦苦闘する日々が続きました。でもそれは、けっして苦しい嫌な時間ではなく、楽しい悦楽の時間でした。言葉の替わりにこの時は、カメラが私の表現する手段だったのにすぎなかったのです。その後も、日常的に写真を撮ることは続きましたし、仕事で様々な人たちを撮ったり、パンフレットやメニューを作るために建物や料理を撮影したりと、写真とは縁が切れません。ですから別に挫折した訳ではなく、今でも写真は私の生活の一部です。アラーキーも好きで、彼のはすっぱな饒舌な芸術語りは、最も彼にふさわしいと思うのと同じくらい、森山大道の寡黙な気取らないモノローグめいた情景描写が、とてもステキでした。

[conitaさんの感想 · 2008年5月28日]

もう幾度となく読み返す本。
旅の移動中と、一人酔っ払った就寝前には
必ず紐解く本。

[axmさんの感想 · 2007年11月15日]

何故あの絵が撮れるのか？その真意

[journeymanさんの感想 · 2006年10月29日]

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[eightonさんの感想 · 2006年5月31日]

森山さんの写真すごい気になっていたので読んでみました　森山さんの人生の一部が見れたと言う感じです

[はちいぬさんの感想 · 2006年5月28日]

荒々しく暴力的な衝撃を与える写真に対して、意外に文章は繊細で郷愁的。風景、土地、ふるさとへ寄せられる思い。続編の『終章』もあわせてどうぞ。

[serene_skyさんの感想 · 2006年4月23日]

これから読む。人に薦められた本。

著者プロフィール

1928年、大阪府生まれ。写真集に『Daido Moriyama Buenos Aires』（講談社）、『新宿』『大阪＋』『ハワイ』（いずれも月曜社）、『サン・ルゥへの手紙』（河出書房新社）、『犬の時間』（作品社）、『仲治への旅』（蒼穹舎）、『にっぽん劇場写真帖』（新潮社）、『４区』（ワイズ出版）ほか、著書『写真との対話、そして写真から／写真へ』『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい』（ともに青弓社）、『犬の記憶』『犬の記憶 終章』（ともに朝日新聞社）、『昼の学校 夜の学校』（平凡社）、『もうひとつの国へ』（朝日新聞出版）ほか。

「2009年 『森山大道、写真を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」