地名から歴史を読む方法: 地名の由来に秘められた意外な日本史 (KAWADE夢新書 165)
- 河出書房新社 (1999年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309501659
作品紹介・あらすじ
由緒ある地、港町、農村からあなたの住む町まで、どんな地名にも日本の歴史が秘められている。大和朝廷の土地開発にちなむ地名、中世の荘園制度が生んだ地名、江戸時代の城下町の町づくりがわかる地名など、"歴史の生き証人"たる地名を手がかりにこの国の成り立ちを明らかにする。
感想・レビュー・書評
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全国各地、様々な地名の由来について詳しく説明、考察されている。
普段、当たり前に呼んでいる様な地名が大昔からの呼び名が由来になっているなど、今回知ることで改めて長い日本の歴史を感じさせられ感慨深くなる一冊。
市町村の合併等でそんな昔から引き継がれている地名がどんどん消滅していく現実を聞くと、日本史好きな自分としてはものすごく悲しく、切なくなってくる。何とかならないものだろうか、と考えさせられた。 -
サブタイトルは「地名の由来に秘められた意外な日本史」となっている。
市町村合併により、昔の地名がどんどん消えてしまう中、過去の地名に歴史が刻まれていることを指摘している。平成の大合併で、さらに市町村名が減ってしまったのだろう。
中でも自分の住んでいる地元の話題や、人名が地名から付けられている場合があるので、自分の名前に関係した地名に興味をそそられた。
そして、古代から変わらない地名もあるが、時代を経るに従い変化してきた地名は、なぜ変わったのか、あるいはなぜ変わらなければならなかったのか詳しく考察しており、読み進めるのが楽しかった。
信仰と宗教がわかる地名として「宮」とか「神」がつく地名が挙げられていた。その例示の中に入っていなかったが、この辺では人名で「神代」という苗字がある。よみかたは『かこみ』または『かみよ』という。よそへ行くと『じんだい』と言ったりする。南部一之宮といわれる櫛引八幡宮のお膝元だから、そんな名前の人がいたのだろうか。こんなことも知りたいところだった。-
始めは少しとっつきにくい感じがしたが、読んでいくうちに引き込まれてしまった。
また、これだけ多くの引用をしたことがない。本をそのまま一冊...始めは少しとっつきにくい感じがしたが、読んでいくうちに引き込まれてしまった。
また、これだけ多くの引用をしたことがない。本をそのまま一冊コピーしたのではないかと思えるほどだ。それほど気になるところが多かったと言える。
今度は災害に関する地名について考察した文献を読んでみたいと思っている。2015/01/12
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地名の由来に秘められた意外な日本史
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[ 内容 ]
由緒ある地、港町、農村からあなたの住む町まで、どんな地名にも日本の歴史が秘められている。
大和朝廷の土地開発にちなむ地名、中世の荘園制度が生んだ地名、江戸時代の城下町の町づくりがわかる地名など、“歴史の生き証人”たる地名を手がかりにこの国の成り立ちを明らかにする。
[ 目次 ]
1 維新後の変貌、発展の中から生まれた地名
2 同地名が全国にある謎をその起原から解く
3 古代朝廷の支配体制を今日に伝える地名
4 武家社会のありさまが地名から浮かび上がる
5 幕藩体制下の町づくりと国土開発がわかる地名
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[ 参考となる書評 ] -
鷲宮=土師の宮、などなど
自分の住んでいる所が出ていたので、思わず買ってしまいました。
地名にまつわるおもしろ話が満載です。