いい企画を出せる人の習慣術 (KAWADE夢新書)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309502793

感想・レビュー・書評

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  • 56/56

  • 企画を生み出す秘訣が色々な視点から書かれており、サクサク読めた。本全体の内容から「自分に足りないもの」を明確に得ることはできなかったが、細かな気付きがあり、読んでいて楽しかった。

  • 【書評】いい企画が出せる人の習慣術


    私たちは、実はは、日々、発明や発見、新企画と出会っている。私たちが発明家や明企
    画者になれないのは、その出会いに気がつかないからだ。

    これが作者が最も主張したことであり、気がつくための何をしたら良いのかが本書に書かれている。具体的な方法としては、「定点観測」と「寄り道」。アンテナは広げて観測すれば新しいトレンドみ気がつく可能性もあるし、頑張れば、自分でトレンドを作ることもできる。この方法を習慣化すれば企画者としてやっていけるかも...

    前回読んだ時の書評
    以前から、書籍出版、新しい雑誌の創刊、雑誌の特集など出版業界は多くの企画が生まれるところだと注目していました。本書籍の著者である小泉氏は出版社において編集に携わっていた人ということで、とても楽しみに読みました。


    私たちは、実は、日々、発明や発見、新企画と出会っている。私たちが発明家や名企画者になれないのは、それらに気がつかないだけだ。

    このフレーズが、もっとも印象に残りました。
    世の中には発想法に関する書籍が多く存在します。それらを読んで、実践してみるがいいアイディア、企画がでてこない。あーっ、自分って、発想力がないんだなぁ。こう思っている人は少なくないと思います。
     いえいえ、そうではなく、単に気がついていないだけですよ。この本はやさしく答えてくれます。
     では、どのような方法で気づくことができるのでしょうか?
     二つの方法が紹介されています。
     私も明日から、いえ今日から実践してみようと思います。

    1) 寄り道調査法(経営評論家 後藤恒三氏)
    ・通勤の行き帰りの道を変えてみること
    ・プラットフォームでは、キオスクを覗いて売れ筋商品を把握すること
    ・車中では、車内吊り、乗客の服装に目を配り、乗客の話題に耳をそばだてる事
    ・デパート、スーパーは、用がなくても見てまわること。
    ・レストラン、飲み屋は、できるだけバラエティに富ませること。
    ・バーのママ、レストラン経営者と親しくなり、客足の動向などを仕入れること。
    ・タクシーに乗ったら、必ず景気を聞くこと
    ・出張先では、あらゆる施設、店を貪欲に見てまわること
    ・無料の経営講演会、展示会、イベントなどはこまめに顔を出すこと
    ・妻、子、恋人をナビゲータにして、ブラブラと街を歩くこと。

    2) 定点観測法
     寄り道の次ステップ
     自分だけの「散歩の名所」を見つけること


    -----------------
    いい企画を生み出すんはセンスではなく日々の習慣
    企画とは、利益、快適さ、感動など、人を歓ばせる、「これまでにないこと
    」を生み出すこと。

    1.視野が広がり人が見える思考習慣のススメ

    女性の観察力が高いのは、
    「観察を常にオンにしておくことができる持久力、忍耐力の差」なのだと思う。

    ・企画屋たるもの、ある程度の専門知識は必要だが、専門バカになったら最後、消費者が本当に望むモノが見えなくなる。「アマチュアのプロ」くらいでちょうどいい。
    ・企画屋たるもの、流行に敏感であることはもちろんだが、イヤでも自分の実感をもってそれを体験することが重要。「行動するミーハー」の姿勢から見えてくることは多い。
    ・企画屋たるもの、自分の本当の気持ちを無視してはいけない。その企画や時代の潮流に何らかの違和感があるなら、それは消費者も感じていることだ。
    ・企画屋たるもの、」自分の時なこと、やりたいことは積極的に作品の中に織り込み、独自の味付けを施すべきである。ワンパターンといわれても、それは強みだ。
    ・企画屋たるもの、「プロの品評者」たれ。自分が利用したモノやサービスに対して、常に、何がどう良かったか、どう悪かったかを”ソン・トク感情”で観察して見る。
    ・企画者たるもの、人々が何を欲しているかを探るのは当然だが、表面的な行動や売れ筋のウラにある”真意”を読み取るべきだ。親しい人のそれをくみ取るのもいい訓練になる。
    ・企画者たるもの、仕事以外のことでもつねに”快楽”を追い求めるべきだ。脳はそれによって活性化し、あらたな刺激に敏感になる。
    ・企画者たるもの、熱中できる遊びを持て。遊びへの情熱、創意工夫への精神は、あらゆる発明の基礎にある。遊びを忘れて仕事に打ち込んでも、発想は貧困になる。
    ・企画者たるもの、初体験への挑戦を恐れてはならない。率先して、日々、初めてのことに挑む。ひとたび、臆病風に吹かれたら最後、想像力もしぼんでしまう。
    ・企画者たるもの、ツライこと、イヤな催しも、「これは取材だ」と割り切り、逃げずに参加すべきである。取材ならば積極的に、そこから何かを得るように努力できる。
    ・企画者たるもの、自称のウラとオモテを居るのは当然。さらに上下左右・斜めからも眺めてみる。「絶対にこれはこうだ」という一面的な決めつけはすべきでない。
    ・企画者たるもの、GOかnGを迷った時には、「それが美しいか、否か」「気持ちよいか、否か」の直感で判断すべきである。何か引っかかるのに強引に進めれば失敗に終わる。

    2. 良質で効率の良い情報収集週間のススメ

    人間と知識の幅が広がる”寄り道”のすすめ
    「寄り道」初心者のためのコース・ガイド
    ①通勤の行き帰りのためのコースを時々変えて見ること。
    ②プラットフォームでは、キオスクをのぞいて売れ筋商品を把握すること
    ③社中では、車内吊り、乗客の服装に目を配り、乗客の話題に耳をそばだてること
    ④デパート、スーパーは用が無くても見て回ること
    ⑤レストラン、飲み屋は、できるだけバラエティに富ませること
    ⑥バーのママ、レストラン経営者と親しくなり、客足の動向などの情報を仕入れること
    ⑦タクシーに乗ったら、必ず、景気を聞くこと。たとえば、「電通がタクシーを使わな
    くなった」ということならば、景気の沈滞はいよいよ深刻である。
    ⑧出張先では、あらゆる施設、店を貪欲に見て回ること
    ⑨無料の経営講習会、展示会、イベントなどにはこまめに顔を出すこと
    ⑩妻、子、恋人などをナビゲータにして、ぶらぶらと待ちを歩くこと

    定点観測
     中型書店で展示されている書籍から世の中のトレンドを感じる

    セレンビリティ
     「求めずして思わぬ発見をする能力」、つまり、「自分にもたらされた幸運に気がつ
    く能力」のこと

    マジックファスナーの例
    三段階のセレンビリティ
    ①野草の身がなかなかとれないことを「不思議だと思った」レベル
    ②それをルーペでのぞいて「観察した」レベル
    ③その発見を商品に「応用する」ことを思いついたレベル

    企画のシンクロニシティ

    ・企画屋たるもの、見るもの聞くもの、すべてが企画のネタになると心得たい。一方
    で、モノ、ヒト、文字、サービス、職・・・良質のものに触れることも忘れてはならな
    い。
    ・企画屋たるもの、「企画、企画、・・・」とネタをガツガツと探してはいけない。ム
    ダと思えることでも、それを楽しむ心の余裕と、感動が企画を生む。
    ・企画屋たるもの、通勤の行き帰りには率先して、”寄り道”せよ。目、耳、鼻、肌、
    舌から得た情報を、あなたの脳は、何らかのカタチで企画の断片にしているからだ。
    ・企画屋たるもの、行きつけの店や場所を持ちたい。そこで、ヒトの流れや流行の”定
    点観測”を行うと時代を読むヒントになる。
    ・企画屋たるもの、ほっと一息できる特別な場所を持ちたい。知らないうちに疲れた精
    神が解放されるその場所では、世間や人間の意外な心理が見えることがある。
    ・企画屋たるもの、ヒトを観察することは基本である。ただ
    漫然と、「マン・ウォッチング」するのではなく、そこにある”法則”を導き出せるよ
    うでなければならない。
    ・企画屋たるもの、人の話を盗み聞きし、ネタにするくらいのことは平気でやる。”お
    しゃべり”には、消費者の本音が浮き出ているからだ。
    ・企画屋たるもの、待ちやインドアだけではなく、自然の中にも身を投じるべきであ
    る。雑踏の緊張から解放された脳は、意外な真理を追究し始める。
    ・企画屋たるもの、いまの仕事とは直接関係ない本も読むべきである。とくに仕事に煮
    詰まった時には有効で、斬新な企画がポンッと飛び出すこともある。
    ・企画屋たるもの、マスコミの情報に敏感になるのは当然だが、それを鵜呑みにしては
    いけない。そこにある作り手の”意図(スジ)”を読めないと大失敗する。
    ・企画屋たるもの、トレンドを生み出すキーワードに敏感であれ。ヒット商品の多く
    は、その時代を覆う”風(キーワード)”と関連しており、消費者はそれを肌で感じて
    いる。
    ・企画屋たるもの、”時代の半歩先”をいくように心がけよ。このタイミングが読めな
    いとせっかくの有料商品も失敗に終わる。
    ・企画屋たるもの、膨大な情報を収集することはもちろん、それをどう合理的に整理・
    活用するかの能力が問われるが、整理・活用には”紙”の方がパソコンより有利だ。
    ・企画屋たるもの、テレビからの情報を大切にすることはもちろんだが、ワイドショー
    から世の中の気分を、深夜番組からマニアックな気分を吸い取るべきである。


    私たちは、じつは、日々、発明や発見、新企画と出会っている。私たちが発明家や明企
    画者になれないのは、その出会いに気がつかないからだ。

    3. 人を行かし、活かされる人付き合い習慣のススメ

    人脈について
     建築家の安藤忠雄氏
     「僕は、10歳年上の人たち、10歳年下の人たちとの交流を心がけています。」

    ・企画屋たるもの、人と面と向かって話すことを厭うな。人間こそ、最大の情報源であ
    る。生身で接してこそ得られる情報のなんと多いことか。
    ・企画屋たるもの、市場のニーズをしるためには人の意見を素直に聞くべきである。信
    頼できる人、たとえば身近にいる妻や友人の率直な意見を積極的に参考にすべし。
    ・企画屋たるもの、人からいかに話を聞き出すか(語らせるか)が勝負を決める。相手
    が気持ちよく話してしまう、その方法と質問を常に用意しておくべきである。
    ・企画屋たるもの、人脈は必要だが、それは、”社脈”ではなく、独自に得るものと心
    得よ。他業種でも同業種でもいい。信頼に足る人と出会えばそれは”人脈の素”になる。

    ・企画屋たるもの、人脈は持つべきだが、過度に頼ったり、頼られすぎては破滅す
    る。”人脈の素”から”本当の人脈”となるのは、相手があなたの力を認めてからだ。
    ・企画屋たるもの、異世代とも積極的につきあい、話に耳を傾け、彼らの興味を探るべ
    きである。そこには、想像もつかない宝が落ちている。
    ・企画屋たるもの、自分が手がけた商品はもちろんのこと、自分が「面白い」と思った
    ものは、どんどん人に勧めるべきだ。それは、のちのち、何らかの形で返ってくる。
    ・企画屋たるもの、人の不平・不満は積極的に耳を傾けるべきである。人のグチは、理
    想と現実の裏返し。理想追求は、発明の母に他ならない。



    4. 企画をヒットさせる行動・発想習慣のススメ

    アイデアが生まれるところ
    中国(北宋)の政治家、欧陽脩は、思索の場所として、「枕上、馬上、厠上」の三上を
    あげている。

    ・企画屋たるもの、企画に追われるのは使命である。ならば、日々をおもしろおかしく
    生きながら、企画することも楽しんでしまう。嫌々考え出したものは、成功しない。
    ・企画屋たるもの、遊び心を前面に出した企画も必要だ。何も考えずに愚かな商品を作
    るのは、”ただのバカ”だが、計算された(こころから楽しんだ)遊び心に人は惹かれ
    る。
    ・企画屋たるもの、頭に浮かんが企画は、それが一つの企画になりそうもない思いつき
    であっても、頭(またはメモ)に残しておくべきだ。それはやがて大きく成長する。
    ・企画屋たるもの、過去のヒット作、名企画を見直すことは基本である。その歳、批判
    的に見るのではなく、尊敬の念をもって何が消費者の心をとらえたのかを探るべきだ。
    ・企画たたるもの、異業種の商品でもヒットしたものはその理由を研究することは当然
    である。「何故売れたのか」というヒットのエッセンスはいただきだ。
    ・企画屋たるもの、過去のヒット作をまねすることをバカにしてはいけない。もちろ
    ん、コピーは厳禁だが、いいものはとりいれ、あるいはアレンジしてオリジナルに仕立
    てる。
    ・企画屋たるもの、企画を通すプレゼン能力が必要なことはいうまでもない。その際、
    商品をつくるだけではなく、だれに、どう売り、どう使ってもらうかまでイメージせよ。
    ・企画屋たるもの、多くの人にウケる商品を作りたいと思うのは当然だが、だれか一人
    に当てた企画を考えることも、確実なヒットを生む秘訣である。
    ・企画屋たるもの、会社のデスクで企画を考えてはいけない。真の企画屋なら、頭には
    つねに、”企画”の2文字がある。であれば、何をしてても企画は向こうからやってく
    る。
    ・企画屋たるもの、ダラダラと長考してはいけない。集中して施行すべきである。思考
    のONとOFFをしっかり区切ると、脳は高速回転を始める。思考は15分が目処だ。
    ・企画屋たるもの、施行の集中は大切だが、いっぽうで、とことん限界まで考え抜くこ
    とでもまた重要である。手を尽くし、思案を尽くした末に、名企画や明暗が舞い降り
    る。


    5. 才能と努力が邪魔をする悪癖改善のススメ

    ヤマハ「ラッタッタ」:スカートをはいた女性がターゲットのスクーター
    ソニー「ウォークマン」

    ・企画やたるもの、失敗を恐れるあまり保守的になったり、自らの力を誇示することに
    汲々としてはいけない。この悪いポジションにはまると、いい企画はでなくなる。
    ・企画屋たるもの、自らの企画を「できそうもない」と簡単にあきらめてはいけない。も
    し、非難の声をはね飛ばせた企画は、大ヒットのパワーがあるかもしれない。
    ・企画屋たるもの、人に「何かおもしろいことはない?」とは口が裂けてもいってはな
    らない。情報は与えてから授かるものであり、他人をあてにした時点で脳は働かなくな
    る。
    ・企画屋たるもの、おもしろいものに出会ったときに、なぜそれがいいのか、おもしろ
    いのかを論理的に説明すべきだ。「なんかいいよね」と曖昧なまま終わっては大成しな
    い。
    ・企画屋たるもの、流行を”だれもが追う一般的な現象”ととらえてはいけない。その
    流行の原因を見ずに現象だけを追って立てた企画は、失敗に終わる可能性が高い。
    ・企画屋たるもの、つねに自らの思考や判断が、"思い込み”によるものか田舎を、自
    問すべきだ。思い込みは思考の幅を狭め、柔軟性をなくす大きな落とし穴だ。
    ・企画屋たるもの、消費者のターゲットを絞ることは大切だが、”世代”でくくると失
    敗する可能性が高くなる。その世代にも様々なタイプ、さまざまな考えの人がいるのだ
    から。
    ・企画屋たるもの、ニュースや事件にタイするマスコミの論調をそのまま受け入れるの
    ではなく、あえてその逆を考えてみる。報道は、”独自の意思を持っているからだ。
    ・企画屋たるもの、メディアが流す情報だけを頼りに、”言葉だけの死んだ企画”を立
    てる事なかれ。直に手でふれ、目で確かめて得た”生の心の揺れ”が生きた企画とな
    る。
    ・企画屋たるもの、企画が失敗したときに敗因を分析することは当然だが、ヒットした
    時にはさらに緻密に勝因を探るべきである。勝利の美酒に浮かれるだけでは次はない。

  • すらすら読めてしまいました。
    筆者さんのたとえ話がうまいなぁ。
    目指せ!創造の仕事人!!

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