文学たちよ! (パンセ―橋本治雑文集成)

著者 : 橋本治
  • 河出書房新社 (1990年3月発売)
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  • 本棚登録 :11
  • レビュー :2
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309603933

作品紹介・あらすじ

橋本治の正しい挑発、過激なテオレマ-。第3巻はいよいよ文学篇。文学をオッサンから取りもどせ!

文学たちよ! (パンセ―橋本治雑文集成)の感想・レビュー・書評

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  • 人とは違った読書の仕方 

    ーあしながおじさん

    本を読み始めるのが遅かったことに劣等感を
    抱いていたからこの賞には勇気づけられた。

    20代のうちに本を読んでおくこと、
    それも、10は読まずに過ごしたという上で。
    「書く前に先に生きること」ーSaint Exuperyがいってのに類似
    してる。
    だとすると、著者と重ねて謀ろうとすることになるから悪い傾向だ。
    己の力量と資本、これらに関して
    現状と期待されるであろう未来における絶えざる現在を
    この現時点において調査すること。
    見出すべきは調べが終わったのちに自ずと眼前に現れてくる。
    悪しき観念論者や、
    ただの感情にしか訴えきれないくせに
    自分はそうではないと言い張る頑固者、
    もっといえば、己の意見を結晶化させるのに
    触媒に値する外力となる天分も能才も持ち合わせていない
    ことは執拗に隠し続け、代わりの自己を創造することにエネルギーを使い果たしてしまう哀れなイオン化した主義者でもない、モラトリアムな、自由に抑圧されてちじみに縮んでしまった時代の患者どもが
    いらぬ意見を本を産物を提出しおって,,,。
    かく言う自分も然りにして、
    この状態を常態にすることに尽力し時間を注いできたのは、
    常態であることを望んだのは我々であって、その「」が帰結するのは
    することを受け入れたのは我々。
    受け入れることは、愛することの基本原理。
    そしてまた、責任をとることも受け入れることを前提とするのである。

    どう読んでいこうか?
    一冊しか読まないなら...糸井重里 一神教信者方々
    一冊も読まないなら  ... 愚者 
    本を全く読まないなんてことは内側にいると考えられないけど
    できないこともないのでしょう。否、否。
    数冊なら、だ。
    もっと世界を広げたい。
    たとえそれが主観という枠内においても。
    この世界を、学問を推し進めることが人間の属性である人類という一面を鑑みた時に考慮されるべき事態なのかもしれない。
    まじめに考えた方がいいのか?べきなのか?
    それとも義務なのか?
    一体どの助動詞を当てはめればいいのでしょう?
    新たな学の研究にも注力されている時代。
    学問だけでなく、芸術も、工業も、
    その上位概念が内包するいまだ未熟な概念であろう者たちが
    膨らみ広がり、奥行きを示し始める。
    現代や、現在において価値を持っていたものは時間とともに変転し
    定常なことなど何もありなどしないという認識に至るわけ。
    苦もなくやれる人間の器用さに、羨望を持ち合わせる自分。

    どの切り口が正しいのだろうか?いいのだろうか?善いのだろうか?
    理解しようすることが、この知性を普及させた時代においては
    一つの道徳であり、暗黙の了解にまで一体いつ落とし込んだというのだ。
    自由が、変化が、平等が
    望んでいたであろうものが、
    真綿のようなそんであることに気づいていたのは一体,,,.。

    どの言葉が、概念が、芸術が、体系が、科学が、神が,,,

    否、toikatasaeわからnakunattekita..。


    ほっとけば、数は増える。
    むしろ、気を煩わせずに済むから、だ。

  • これも実家からの発掘本。1990年3月初版本ながら、現在の文学を取り巻く状況と全く変わらない(というかむしろ、悪い方向に深く進行している)。小説のあり方…「こう生きている」という達観の産物のはずが、「如何に生きるか」という求道の手段になってしまっている。なのに後者を「生であり、真摯である」と、評価してしまう錯覚。まさに現代小説の9割方これですね。「自分という部屋の中で苦悩していて、その外側を見ない」「いい気なトッチャンぼーや」が周辺を「いや、まだよく分からなくて…」と言っている状況。17年もナニやってたんだ?トッチャンぼーやたちの苦悩の部屋はどんどん狭くなってるみたいだし…。最近爆笑問題の太田光が純文学についてイラついている理由は、この本に全て集約されているような気がする。
    2007.05.26-07.31

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