本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309616735

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2012年読了

  • 14歳のときーー自分の学生生活で一番楽しかった時期であったように思う。下級生と上級生に挟まれた真ん中のポジション。楽だった。そのときは初恋も経験し、こんな日がいつまでも続けばなあと思ったものである。だけど、どんな本を読んだのかは思い出せない。ひょっとすると国語の課題をやるために読んだ本しか読まなかったのではないか(それだって5,6人のグループ発表だったから、全文ほ読まなかったと思う)。
    ああ、あのときに本書にであっていれば今頃どんな本を読んでいたのかと思うと少し後悔の念があるが、過ぎ去った日々は取り戻せない、ならばこれからの人生で過去の分も合わせて読もうと(なんか大げさ)思って手に取ったのが本書。
    総勢30名の著名な方々が本を紹介しています。誰が何の本を推薦しているかはネットで調べればわかることなのでここでは割愛させていただきます。
    30冊あるうち、僕が一番「読みたい!」と思った本は『幼年期の終わり』です。アーサー・C・クラークというSF界のレジェンドの著作で、僕も存在は知っていました。紹介者は森達也さんなのですが、紹介の仕方が上手です。続きが気になる書き方をしていて、今すぐ書店に走りたい、そんな衝動に駆られます。
    なにせ、30冊もあるので、読んでみたい本が1冊は見つかるのではないでしょうか。あの頃の自分に読ませたかったなあとしみじみ読むのもよし、親子で読むのもよし、いずれにせよ手軽に読書の幅を広げられます。中学生向けに書かれているため、難しい表現はないですし(平仮名が多い印象)サクサク読めると思います。

  • 本をあまり読まないうちの中学生に。
    中でも私がいいなと思ったものをいくつか。

    工藤直子推薦「博物誌」ジュール・ルナール
    山崎ナオコーラ推薦「肉体の悪魔」レイモン・ラディゲ
    中江有里推薦「中島らもの特選明るい悩み相談室」
    雨宮処凛推薦「COTTON100%」AKIRA
    小池龍之介推薦「賭博黙示録 カイジ」福本伸行
    服部文祥推薦「本当の戦争の話をしよう」ティム・オブライエン
    石原千秋推薦「タブーの正体!マスコミが「あのこと」に触れない理由」川端幹人

    ま、学校の推薦図書に挙がらないような本のほうが断然面白いってことで。

  • 本の選択がなんか幼稚だなと思ったら、14歳向けなのか。ほとんどあまり薦められない本が多い。『利己的な遺伝子』はおすすめだが、若干難しいかな。

    もうちょっと人選を工夫してほしかったな、とも思う。

  • 気になる作家さんだけ見る。14歳向けなんだな。時既に遅しだわ。

  • 「14歳の世渡り術」というシリーズのなかの一冊で、雨宮処凛、荒井紀子、石原千秋、上野千鶴子、大澤真幸、岡ノ谷一夫、恩田陸、角田光代、金原瑞人、貴志祐介、木田元、工藤直子、小池龍之介、佐藤優、島田裕巳、辛酸なめ子、橋木俊詔、出久根達郎、中江有里、長沼毅、野中柊、服部文祥、本田由紀、ホンマタカシ、森絵都、森達也、村上陽一郎、柳澤桂子、山崎ナオコーラ、吉田篤弘という各界の人々がおすすめの本を紹介するもの。ちょっとひねった感じの人選は好感がもてる。でも……。
    本や音楽、映画、ドラマ、飲食店、アイデアグッズなど「これ、いいよ」と勧められることは日常的にあるけれど、本に関してはわりと勧められたとおりにしない……っていうかできないな。
    本は一人ひとり好みが違う。ほかのものでもそうだけど、本は特にその度合いが色濃いと思う。感性が同じ人はそういないもの。どれほどの人に勧められようとも、その人に好感をもっていたりあこがれているようでなければ、勧められるままに読むことはまずないなと感じた。
    というわけで、読みたい本が増えてしまうかなと思ったのだが、これだけいっぺんに紹介されると食傷ぎみ。1ページ目から順に読んでしまったのも悪かった。興味のある人のところだけ読むべきだった。

  • 30名の作家が14歳を生きる人たちにお薦めする本を紹介したブックガイド。

    シンプルなブックガイドかと思えば、題名の通りあらすじとともに率直に本紹介をする人、若者へのメッセージを盛り込む人、自身の読書遍歴を語る人もいれば、短いページ内に多くの書名をぎゅっと凝縮する人もいる。紹介文もそれぞれの個性が光り、作家の隠れた魅力にも目がいくお得な1冊。
    紹介されている本は図書館に常に並んでいるような、所謂“名著”揃い。以前から読みたいと思いながらも後回しになっていた本も多数あったので、この機会に真剣に手を伸ばしてみようと思う。積読だらけなのにさらに読みたい本がどかんと増える。困った。幸せ。

  • 14歳よ、本を読め。

    「ほかの誰も薦めなかった」が、「いわゆる“大人”は薦めない」パターンの人と「最早必読図書だと思うけど、あえて言っておく」パターンの人がいるよね。案外読んだことのある本は少なく、でも知らない本も少なかった。つまり、読もう読もうと思いつつ、読めていない本ばかり。

    金原瑞人推薦・川島誠『神様のみなしご』
    出久根達郎推薦・宮地佐一郎『龍馬の手紙』
    恩田陸推薦・中井英夫『虚無への供物』
    辛酸なめ子推薦・都築響一『珍日本紀行』

    以上、読みたいリスト。

    森絵都が『冒険者カストロ』を薦めていて、ああ、森絵都は日常モノのイメージだけど『ショート・トリップ』を読んだら冒険好きなのわかるな、とか。貴志祐介が『利己的な遺伝子』を薦めながら、遺伝子と脳の戦いについて人間は利己的なのか利他的なのかの話をしているのが、すごく腑に落ちた、とか。恩田陸って結構いろんなところで『虚無への供物』の話している気がして、原体験なのかな、とか。

    佐藤優の『共産党宣言』と上野千鶴子の『聖書』は、さすが薦めている本がブレないな、と。特に「14歳の世渡り」シリーズなのに、そのシリーズを否定するような論調で攻め込んでくる上野千鶴子センパイさすがっス。

  • 14さい
    むかしのことですが。。

  • たくさんの大人が本を薦めているだけじゃなく、いろんな見方やら生き方やら丁寧に書いてあるなー。14歳とはいわないけど、学生のうちによみたかった…

全77件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1975 年北海道生まれ。作家・活動家。「反貧困ネットワーク」世話人。フリーターなどを経て2000 年、『生き地獄天国』( 太田出版/ちくま文庫) でデビュー。主な著書に『生きさせろ! 難民化する若者たち』( 太田出版/ちくま文庫)、『相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ』( 太田出版)、『コロナ禍、貧困の記録 2020 年、この国の底が抜けた』( かもがわ出版) など多数。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

雨宮処凛の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
小川 洋子
川上 弘美
有川 浩
朝井リョウ
高野 和明
沼田 まほかる
角田 光代
三浦 しをん
PK
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×