自分はバカかもしれないと思ったときに読む本 (14歳の世渡り術)

著者 :
  • 河出書房新社
3.49
  • (12)
  • (30)
  • (39)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 299
感想 : 45
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309616780

作品紹介・あらすじ

バカにされたり、授業がわからなかったりして、悩んでいるあなたへ。それはみーんな通った道。バカはこじらせなければ大丈夫。やわらかアタマのつくり方、教えます。中学生以上、大人まで。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • バカかもって思うことがあったから。

    ①音が分かれば、日本人だから意味は結構わかっちゃうんですね、実は。p18
    →音読、書き取り。やっぱり音読が先。素読と同じ。

    ②先生の先入観p37
    →これは、あるあるだよねえ。でも、学校の仕組みそのものにも問題ありだと。かけ算の話もあったけど、教科書をひっくり返すわけにもいかないのよね。

    ③自己修正のサイクルを止めてしまったときに、バカがはじまるといってもいい。p100
    →だから、自分で修正する仕組みが必要。音声で録音する。仕事→フィードバック→修正
    日常的にできることにする。

    ④バカにはたいてい目標がない。p170
    →これな。本当にそう。どこに行くかわかってないのだから、進みようがないのだ。

  •  14才向けの本だけれど、実に読んで「あー」ってなった。
     確かに自分で自分のことをバカだと思えば「出来ないこと」が「当たり前」となるから努力しなくなる。「なぜ出来ないのだろう」「どうしたら出来るのか」と考えるからこそ人は伸びる。

     そしてそれは、子供をバカだと思っている親や教師にも言えることで、「バカ」だと子供に言い続ければ、子供はバカだと思ってしまう。
     最近流行った「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」なんて言うのも、彼女ががんばれたのは「本人が出来ると思ってること」「母親がバカだと思っていなかったこと」「先生も出来る」と思っていたことが大きいのかも知れない。(でも私はWebでしかこの話を読んだことがない)

     職場でも同様だ。「こいつはバカだ」という方がバカって話だ。
    (仕事なんて効率的にやらせるのが上司の仕事なんだから)

     子供と言うよりも、大人の親や上司が読んだほうが良いだろうけれど、周りから「バカ」と言われたときに自分を守れる一冊ではある。

     そして考え方について多角的視野のススメが見事なので読み返したい。

  • 書かれていること全てに同意はできないが、「バカが作られるプロセス」には激しく同意。他にも濫読のすすめとか、何かに集中する時間を持てといったことは、ゲームに無駄な時間を費やして落ちこぼれだった14歳の時に読みたかった。ただ、現実の落ちこぼれは本読まないし、ましてこういった実用書を手に取ることがない。それが非常に残念。

  • バカって何か定義しようと思って読んだ。これで子供たちが自分を馬鹿だと言ってきても自信を持って言い返せる。


     バカってのは、何もできない奴。
     何もできないのは、何もしてこなかったっから。
     目標が無く、フィードバックを活用せず、伝聞情報だけで生き、自分の仕事に責任やこだわりを持たない人間。
     空っぽで何もできない奴がバカなんだな。

     子供のうちは空っぽなのは当たり前。これから中身を蓄えていくんだから。だからそれは馬鹿じゃない。
     ただそのまま、何も蓄えないまま生きていけば、みごとバカが完成する。


     ヤンキーな人間がバカとされるのは、仲間内で武勇伝を自慢してオラオラしているだけで、実はできることが少ないからであろう。

     14歳向けの本として、実にいいことが書いてあった。

  • 突きつけられた、「バカなの?自分」っで手に取りました。

    バカにならない為の教えの本でした。

  • バカは周りがつくる。
    自分がバカだと思い込んだ時、バカをこじらせる。
    とか書いている本。

    バカかもと思う本人よりも、周りの人に是非読んで欲しい。
    教育者とか、親とか。

    自己肯定感を高めるとか、継続の必要性とか、思考停止の弊害などが書かれた本が出版されているが、この本は易しくすんなりと心に入ってくる。

  • S図書館
    竹内氏の自伝

    結構苦労している
    小3ニューヨークへ
    3バカトリオの1人だった
    友人1、プエルトリコ系の子
    友人2、ヒスパニック系のヘンリー君、マフィアの抗争で父死亡
    すごい地域にいたな

  • 中学生、高校生で読みたかった。勉強したくない、進路をどうしようと思った時に読むべき本。生きるためにどう勉強すべきか、どう考えるべきか示されており参考になった。

  • 人間、才能よりも努力を続けられるかどうかの方が重要だ。

    この言葉が心に残りました。

    自分のことを信じて、自分はバカではないと言い聞かせ、目標を明確に持って努力を続けていこうと思いました。

    あとは筆者の方が仰っておられる通り、濫読の必要性を感じます。

    自分の視野を広げ、思考力を鍛え、アタマをやわらかくするには、とにかく本を読んで「こういう考えがあるんだ」と自分の頭の中にインプットすることが必要。

    私は20代前半ですが、中高の頃にもっと本を読んでおけば良かったなあと後悔しました。

  • ふと見かけて読んでみた本。
    あぁ、もっと早く出会いたかったなぁというの再び。当時読んでたとして、響くほど受け取る力があったかどうかはわかりませんが。

    『バカが作られる過程』が、あぁ確かに…と思います。
    思考力が問われる昨今、自分で考えて自分で決めて自分でやってみる。思考を、いろんな方向で使ってみる。訓練していないとなかなかできるようにならないので、
    なぜ勉強しなくてはいけないのか、
    勉強したら何になるのか、
    具体的にどうしたらいいのか、
    迷っている世代の人に読んでもらいた一冊だなと思います。
    得た道具で、どう歩むかはまた別の話ですね。

全45件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

たけうち・かおる サイエンス作家。1960年生まれ。東京大学教養学部教養学科、同大学理学部物理学科卒業。マギル大学大学院博士課程修了(高エネルギー物理学専攻、理学博士)。フリースクール「YES International School」校長も務める。著書に『99・9%は仮説』(光文社新書)、訳書に『WHAT IS LIFE? 生命とは何か』(ポール・ナース著、ダイヤモンド社)などがある。

「2021年 『人と数学のあいだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

竹内薫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×