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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784309616810
感想・レビュー・書評
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角幡唯介 森川すいめい 伊沢正名 中森明夫など、何人か見知った著者がいたので読んでみた。印象に残ったのは遠藤秀紀という人の章。森羅万象をコントロール下に置こうとする現代社会の傾向を断罪しててアツかった。それは以下の一言に集約されている気がする。
"ここでいう間違いとは、テクノロジーとルールで人が幸せになれると本気で思っていることだ。"
あと、湯山玲子のリア充誇示気味な章が少々鼻についた。自分の人生を歩め!みたいな話は、まあそうだろうと思うけど書いてあることが躁気味な気もする。無理をしろ!みたいなことも言ってるけど、「無理」は無理だし嫌だ。疲れるし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
角幡唯介
冒険家
なぜ危険な冒険に出るか。
アドレナリン ドーパミンが出て気持ちいいから?
生きている実感。手触り。
これは身体性を伴う。
途上国で旅をするとそれが得られる。
日本で暮らすときも身体性を大事にすることで幸せな感じを得られる?
過程を省くと、つまらなくなる?
ただ途上国で暮らすのは訳が違う。
幸せを感じる前に、生活に押しつぶされる。
貧しいと考える余裕がなくなる。
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伊沢正名
糞土師
写真家
死んだら土に帰る
自然葬
鳥葬
水葬
風葬
ウンコと肉体だけ自然に返せる
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畑正憲
我々も動物として生きていることを大切にしてほしい。
生きていることを愛して欲しいんです。
食べることから始めてご覧なさい。
ちゃんと作るところから1から。
崇高なことも美しいことも理屈があって
その理屈が解るといっぺんに目の前が開けるようなものではありません。
生きているということはたくさんのものを愛して自分の手触りで知ってその中で生きていくといくということ。その中に飛び込んでいくこと。自分勝手生きていることを愛していくことなのではないか。
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寺山修司
僕は不完全な死体として生まれ何十年かかって完全な死体となるのである。
世界の果てが自分自身の夢の中にしかないことを知っていたのだ。
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岡雅史 まさふみ
死んでも死なない
僕は12歳
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あぁ、と考えてしまったのは、科学技術が生み出した死、いのちについての項。
出生前診断、中絶、脳死、体外受精など、本来そこに手をかけなければ、生まれることのなかった命や、死。
賛否のどちらも大切で、「どっちか」ということもない。国際霊柩士という職業があることも、興味深かった。 -
なかなかいい本だと思った。章立てというかそこにつけられた“見出し”はいささか謎で、散漫といえば散漫なのだけれど、わが子にも読んで何かを感じ取ってほしいなあと思う文章がけっこうあった。
多かれ少なかれ“死“を想う年頃にあって、自分が抱えているものにマッチするたったひとつの文章に出会えればそれだけでも幸せなんじゃないだろうかと思う。そのたったひとつが入り口になるかもしれないしね。
引用されていた寺山修司の詩は私にはとてもよかった。
今読んでもまるで古くないのがさすがだと思うし言葉が瑞々しく素晴らしい。
<県立図書館> -
「14歳の世渡り術」とある。
「中学生以上、大人まで」ともある。
これで伝わるのかな。
少なくとも14歳にはどうだろう。
全体に散漫な印象。 -
まさかムツゴロウさんの文章が読めるとは……。
突然過激な口調になるのさすがムツゴロウさんと言わざるを得ない。
中森明夫氏のはなしオモシロ。 -
あらゆるジャンルからよく人を集めて、たくさんの研究や体験をお持ちの方ばかりなのだろうけど、読むに値するのは森川すいめいさんと遠藤秀紀さんくらいである。子ども相手だからわかりやすく書いているつもりだろうが、ただの子ども騙しの文になっているので、いまの子どもたちの心にはほとんど届かないだろう。いまの子どもたちは人生がすでに暗いのだ。希望がないのだ。搾取を超えた収奪しか待っていない将来を頭上に感じているのに、いのちは脈々と続いてるとか宇宙から見たらちっぽけだとかでっかいとか、そんな言葉は届かないのだ。コンセプトはよかっただけに残念。
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いろいろな立場の人が、死について語っています。
個人的には畑正憲さんや養老孟司さんの文章に共感しました。
著者プロフィール
和合亮一の作品





