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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309616940

感想・レビュー・書評

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  • 著名人や様々な分野の識者が、YA世代に向けて平和へのアプローチを説く。その顔ぶれは幅広い。
    また、一人あたり7〜8ページほどなので、要旨がギュッとまとまり読みやすい。

    「平和」という括りは大きく、途方もないように感じるが、身近な学校生活の中のことであったり、はたまた国際協力機関で働くことであったりと、それぞれの専門分野において具体的に提案してくれているので、どれかが引っかかるに違いない。
    漠然としたものの中から自分が求めているものを掴み取る、そんな練習にもなる気がする。

    個人的に興味深かったのは

    ・「就活と戦争」伊勢崎賢治(武装解除人)
    ・「すべては理想を掲げることから始まる」木村草太(憲法学者)
    ・「おもしろいことを考える」ヨシタケシンスケ(イラストレーター・絵本作家)
    ・「紛争の原因を考えよう」田中優(環境・平和活動家)
    ・「他にやりようがある、と思える世の中にする」
    小島慶子(タレント・エッセイスト)
    ・「地図を逆さまにしてみよう!」竹内薫(サイエンス作家)
    ・「世界を救い、一生続けられる仕事『国際協力師』を知ろう」山本敏晴(医師・国際協力活動家)

    かこさとしさんのも響いたが、中学生には難しい文章なのではないかと思う。
    2020.8.30

  • 池澤 春菜/伊勢崎 賢治/上坂 すみれ/加古 里子/香山 リカ/木村 草太/黒柳 徹子/小島 慶子/最果 タヒ/サヘル ・ローズ/島田 裕巳/辛酸 なめ子/竹内 薫/田中 優/徳永 進/永江 朗/中川 翔子/春香 クリスティーン/文月 悠光/山極 寿

    世界を平和にするためのささやかな提案 :黒柳 徹子,木村 草太,春香 クリスティーン|河出書房新社
    http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309616940/

  • 平和がどのようにして訪れるのかを漠然とイメージすると、
    一晩で雪のように世界 を覆い尽くしてしまうものではなく、
    花のようにあっちに咲いては散り、こっちに咲いては散り・・・
    だけど世界のどこかで必ず咲いている、というものです。

  • 世界を平和にする為に私たちが出来ること、というテーマで、10代をターゲットに書かれた本。

    今の生活がいかに幸せか。
    意見も自由に言えて、明日が来ることを当たり前に思える。
    そんな生活ができるのは世界に10%しかいないんだって。
    餓死してしまいそうな人は8億人もいるんだって。

    あとは、紛争が起こりやすいのは、
    エネルギーが豊富な地域。

    国の方針や偉いとされている人の意見に対して、疑問を持ってみること。
    互いの価値観を認め、暴力、武力で解決するのではなく、
    他の方法を探ること。離れるなり。

    そうそう!あたしもそう思う!って
    自分の意見も間違ってなかったんだな、って思えた本だった。

    結局戦争が生まれるのは1つ1つの考えのプロセスだから。

  • 「平和」という言葉に対して、いつの間にか、どこか冷めた感情を抱いてしまうようになった人に読んでもらいたい1冊。

    凝り固まった心を解して、「平和って何だろうね」という疑問をもう一度持たせてくれる良書でした。
    多感な年頃である14歳に向けて書かれたものだからこそ、柔らかくシンプルな言葉で「平和」という考えについて語りかける文章です。
    「平和」も、戦争とか世界平和なんて大きいテーマだけでなく、様々なテーマを扱ってます。日常の中の心の平和、誰かとの関係性における平和、社会について知ろうとする平和のための活動。
    とても、暖かい気持ちにさせてくれます。


    ◆心に響いた言葉

    「世界平和って達成されるんでしょうか」
    「残念ながら世界から戦争がなくなることは無いでしょう。しかし、世界から戦争を無くすことができるかもしれないと本気で信じている人間にしか世界は変えられません。」

    小島慶子さんと緒方貞子さんの会話より(p.76)

  • 韓国在住なんですが韓国政府がだんだん危ない方向に行きはじめたので危機感とともにこの本を手にしました。22人の方による平和のための小さなアイデア。14歳の少年少女が読めるのが前提の本なので小難しくなくて気軽に読めていいです。ユニークなアイデアでは「本を読んでフマジメになろう」の永江朗さんの提案。ものの言い方はちょっと乱暴だけど、間違ったことは言ってないですよね。真面目すぎる人たちが戦争を起こす。いろんな本を読んで味方や考え方にバリエーションを持って意見がコロコロ変わるフマジメなくらいがちょうどいい。これ賛成です。ヨシタケシンスケさんの「おもしろいことを考える」もそういう点通じますよね。辛酸なめ子さんの「瞑想でピースフル」もなかなかいいですね。正統派では世界の多様性を認めることの大切さを説く竹内薫さんの意見に大きく頷きました。でも竹内さんもおっしゃってますが、独裁者とテロリストは、いつまでたっても自分が世界の中心で世界の多様性を認めようとしないのが厄介なんですよね。難しいですね、ほんと。

    私の考えは、政治家の方たちがたまには猫耳(犬耳も可)をつけて討論してみたらどうか?ということです。すこし空気が穏やかになりませんか?あと国と国との対話の時も、いきなり本題に入らずに、その国の映画とか歌とか、文化を鑑賞する時間をもてたらいいのでは?とか思いますが…ダメですかね?

  • よい結果を残すことよりも、
    勝つことよりも、
    大事なのは、そこに自分の意志があるかどうか。

  • SDGs|目標16 平和と公正をすべての人に|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/784338

  • 図書館でたまたま視界に入り、借りた一冊。
    『14歳の世渡り術』というシリーズで、各界の著名人がテーマ毎に提案をしていく、という形。

    何とも豪華!自分が14歳の時にこれを読んだとして、どれくらい理解できたかわからないけど、すごく素敵なシリーズだと思う。

    特に、ここまで真正面から『世界の平和』をテーマにした本を読んだのは初めてで、とても新鮮だった。
    何より、冒頭の黒柳徹子さんの文章でグッと心を掴まれた。きっと忘れない一冊。

    とはいえ、途中で息切れして読了できず。。。また機会があれば。

  • 様々な業界に属する22人の著名人が“平和”について述べた本。 読書好きとしては、池澤春菜さんの文章がとても印象に残りました。 「みんながたくさん本を読めば世界は平和に近づく」 僕も本気でそう思っています。 違うということを知ること、同じであることを知ること 今も昔も、宇宙の果ても、次元の向こうも、人の考えることは全部、本の中にはある。

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著者プロフィール

女優・ユニセフ親善大使。東京都生まれ。自伝的著書『窓ぎわのトットちゃん』でも描かれたトモエ学園から香蘭女学校を経て東京音楽大学声楽科を卒業、NHK放送劇団に入団。NHK専属のテレビ女優第1号として、現在にいたるまで大活躍している。『窓ぎわのトットちゃん』(1981年)は、800万部というベストセラーの日本記録を達成し、全世界で2500万部を売り上げている。アジア初のユニセフ(国連児童基金)親善大使として、長年にわたりアフリカ、アジアなどを各国を訪問、めぐまれない子どもたちのことを知ってもらうための活動に力を入れている。

「2023年 『トットちゃんの 15つぶの だいず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

黒柳徹子の作品

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