フェッセンデンの宇宙 (全集・シリーズ奇想コレクション)

制作 : 中村 融 
  • 河出書房新社 (2004年4月15日発売)
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  • レビュー :25
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309621845

作品紹介・あらすじ

史上最高の科学者フェッセンデンが実験室の中に宇宙を創った!世界中の言葉に翻訳された、名作中の名作「フェッセンデンの宇宙」をはじめ、代表作「向こうはどんなところだい?」「翼を持つ男」、切ない怪奇小説「帰ってきた男」、ショート・ショート「追放者」、さらに本邦初紹介作として「風の子供」「凶運の彗星」「太陽の炎」「夢見る者の世界」の4篇を含む、全9篇を収録。

フェッセンデンの宇宙 (全集・シリーズ奇想コレクション)の感想・レビュー・書評

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  • ふと夜の空を見上げてみる。
    広い空のもっともっと向こう、漆黒の宇宙で、「製作者」が顕微鏡を覗きこんで「地球」の様子を監視しているとしたら──?そして今の「地球」で起きている災害や戦争が、その「製作者」の手によるものだとしたら?
    私たちの意思はどこまで通用しているんだろう。
    そう考えるとゾッとする。

  • 表題作、おもしろかった。研究室の中に宇宙を創造してしまった男の話って、すごくよく分かる。
    男って、こういうこと、しがちだよね。

    コレって、藤子F不二雄とか星新一とかの原型なのかも。

    表紙のデザインも好き。
    ヘンリー・ダーガーが密室で書き続けたアール・ブュレットがモチーフになってるよね絶対。彼もまた、密室で、宇宙を創造しちゃった人だし。

  • SF。短編集。ちょいファンタジー。
    森博嗣『私たちは生きているのか?』で引用されていたので、読んでみた。表題作のみ、アンソロジーで既読。
    作品全体を通して、どこか怖さが感じられる、独特の雰囲気がある。どの作品もクオリティ高め。

    「フェッセンデンの宇宙」マッドサイエンティスト。20ページほどの短さで、宇宙の歴史を想像させ、切れ味鋭い恐怖も与える。SF短編の傑作の1つでしょう。
    「風の子供」ファンタジー。まさに奇想という感じ。
    「向こうはどんなところだい?」SF。火星もの。リアルすぎて怖い。いずれ人類が通らなければならない道かも。傑作。
    「帰ってきた男」ホラー。ありがちな展開と思ったら、一捻りあった。”どこに”帰ってきたのか?素晴らしい発想。個人的一押し。
    「凶運の彗星」SF。侵略もの。悪くないが、やや助長、やや地味か。
    「追放者」ショート・ショート。皮肉なオチが良い。
    「翼を持つ男」ヒューマンドラマ、ミュータント版。ラスト1ページが美しい。
    「太陽の炎」SF。水星。宇宙は人間のものではない。
    他1作品。全9作品。

  • 時空間を超えた匠の技

  • 表題作だけ読みました。
    「ループ」もここから、着想を得たのかな?

  • 半世紀以上昔に書かれているにも関わらず今も新しい視点や驚きを与えてくれるハミルトンの傑作短編集。
    今日では科学的に誤った個所(水星は自転していない等)があるが、そんなことは全く気にならず。
    海外SF翻訳小説には珍しく(俺だけ?)、分かり易く、読みやすい。しかし、軽い訳では無く、テーマは深く新たな発見が出来るのが良い。

    【収録作品】
    ・フェッセンデンの宇宙...人工宇宙テーマ。超傑作。
    ・風の子供...生きている風。
    ・向こうはどんなところだい?...ヒーローものとは違う火星探検もの。傑作。
    ・帰ってきた男...ゴーストストーリー。悲しく切ない。
    ・凶運の彗星...侵略もの。生きてる脳登場。
    ・追放者...SF作家を主人公としたショート・ショート。
    ・翼を持つ男...ミュータントもの。心を揺さぶられる。
    ・太陽の炎...水星探査を題材。
    ・夢見る者の世界...二人の男の夢と現実が交差ファンタジー。良い。

  • 山本弘の「神は沈黙せず」に触発されて興味を持った一冊。長編かと思っていたけど、短編集です。確かにタイトル作のアイデアのみで長編引っ張るのは難しそう。
    さて肝心のタイトル作については事前にアイデアの肝をネタバレしていた事もあり、ちょっと食べ応えの無い感じになってしまった。ただ「神は沈黙せず」という壮大な長編SFの元ネタであるだけに、絶妙な不気味さを兼ね備えている。
    その後の数点は不気味さを備えたSFというより純粋にファンタジーに通じる作品が続く。この不気味さは心地よいのだが、あまりファンタスティックな話に興味が無いので外れかと感じていたが。
    後半の翼関連二作が非常に楽しく爽快に読める物語だった。この作者は不気味系一辺倒なんだと印象を持っていたが最後でよい意味でイメージの違う作品が来て、楽しませる内容の一冊となっている。
    ただ出版年的に若干古くさく感じるの部分もあるので仕方ないマストなSF小説とまでは言えない評価としている。

  • 天王はるかが幼少時に読んだことがある、と言っていたと言うのをこの間知り、そんなこと言っていたか?でもアヤツが読んでいて自分が読んでないのはシャクに触る、と借りてきました。…我ながら幼稚な動機です…

    ハミルトンはキャプテン・フューチャーシリーズを何冊か読んだことがあります。昔懐かしの冒険活劇だなあと思っていたのですがこういう短編も書かれていたのですね。表題のフェッセンデンの宇宙は箱庭的宇宙論とでもいうのか何度かみたことのあるモチーフだったのでナルホド、ここから取られたのかと思いました。

    向こうはどんなところだい?と翼を持つ男が好きでした。どちらも物悲しく、切ないお話ですけれども。
    他にもハミルトンを読んでみようかなあと思いました。

  • 表題は聞いたことがあるが、読んだことがない人におすすめ。他の作品もレベルが高くSFの良さが出ていると思います。

  • 以前、梶尾真治の『梨湖という虚像』という短編を読んだときに、この表題作の『フェッセンデンの宇宙』を引いた解説があった。そのときからずっと気になっていて、それこそ10年以上経ってようやく手に取ったのがこの本。
    SFは好きだけれどあまり読んだことがない私が、この短編を読みながら思ったのは、ブラッドベリの世界と似ている気がするということ。実際はブラッドベリのほうが年下のようなので、ハミルトンがブラッドベリに影響を与えた部分もあったかもしれない。
    奇想コレクションというテーマにふさわしい作品群だなぁと読んでいて思った。
    好きだったのは『逃亡者』。メタSFだけど、アシモフの『心にかけられたる者』を思い出した。表題作もそうだけど、すごい、うまい、という気持ちと同時に少し首筋が薄ら寒く感じる怖れがかえって心地いい。
    他の収録作も好きなものが多かったので、これを気にハミルトンの他の作品も読んでみたい。絶版本をどうやって取り寄せるかが問題なんだけど。

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