戦後SF事件史---日本的想像力の70年 (河出ブックス)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 90
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309624396
#SF

作品紹介・あらすじ

SF小説、マンガ、アニメ、特撮、異端・幻想文学、現代美術、アングラ演劇…ファンダムの発展、専門誌・同人誌の盛衰、作家と編集者の戦い、しばしばファンを巻き込んだ論争と騒乱とお祭り-そこにはSF的想像力/創造力を駆使しながら、同時代の諸ジャンルが互いに響きあうエネルギーの磁場があった!敗戦から3.11後まで、戦後の様々な「想像力」運動の横のつながりやその周辺で起きた事件、作り手と読み手が織りなす人間ドラマをいきいきと描きながら、現代日本の可能性を問う。

感想・レビュー・書評

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  • 「想像力は位置エネルギーがそうであるように、地面から離れたその距離によって測られるべきだ。時としてSF的想像力は地球の引力を離れて他の天体に引き寄せられる傾向があり、世間からは「浮いている」とか言われるのだが、今われわれに必要なのは、そういう思考の冒険だろう。」 そうそう、声を大にして言ってほしい!大人になってSF読んでるの、なんかバカにされるんだもん。

  • SF
    ノンフィクション

  • 【由来】
    ・amazonでたまたま

    【期待したもの】


    【要約】


    【ノート】

  • タイトル通りの作品

     なぜか311に絡めて書いているが、普通の日本SF史。あまり面白くなかった。

  • SFだけでなく、その周辺領域としてのマンガやアニメ、幻想文学やファンタジー、さらには現代アートや演劇まで戦後の様々な出来事が網羅されている。
    それだけに、書名にある「SF事件史」からはかなり内容が拡散してしまっている印象は否めない。どちらかといえば、副題の「日本的想像力の70年」の方が本書の主題と内容を的確に表しているといえよう。
    前作『日本SF精神史』が面白かった(評判も良かったようだ)だけに、散漫な感じの本書は残念。SFに絞るか、日本的想像力に主眼を置くか、どちらかに力点をおけば良かったのではないだろうか。

    【2012/2/22 追記】
    現在の「想像力の欠如」状況に至った過程とその理由が考察されていないのは残念。
    著者は80年代以降に隆盛を極めているTVゲーム(とその派生である携帯ゲーム)について触れていないが、安易に攻略本に頼る傾向と併せて、それこそが「想像力の欠如」に至る一因なのではないかと愚考する。

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著者プロフィール

長山靖生(ながやま・やすお):1962年生まれ。評論家。鶴見大学歯学部卒業。歯学博士。開業医のかたわら、世相や風俗、サブカルチャーから歴史、思想に至るまで、幅広い著述活動を展開する。著書『日本SF精神史』(河出書房新社、日本SF大賞・星雲賞・日本推理作家協会賞)、『偽史冒険世界』(筑摩書房、大衆文学研究賞)、『帝国化する日本』(ちくま新書)、『日本回帰と文化人』(筑摩選書)、『萩尾望都がいる』(光文社新書)など多数。

「2024年 『SF少女マンガ全史 昭和黄金期を中心に』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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