- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309624716
感想・レビュー・書評
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イギリスの高名な批評家によるアメリカ論である。ただし比較対象としてイギリスやアイルランドも論じているのでイギリス論、アイルランド論の側面もある。語り口は饒舌で、数ページに一度は笑ってしまうような皮肉とジョークが盛り込まれている。だがふざけた語り口ではあるが深い洞察も多く面白いが気楽に読める本ではない。やや疲れる読書だった。
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タイトルや表カバーから連想される、両国をステレオタイプ的に風刺する軽い読み物として捉えると戸惑う。洪水のように繰り出される比喩と饒舌な形容に疲労感を覚え、読み進めていくには根気が必要。
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【選書フェア】
資料ID:98141034
請求記号:361.42||E
配置場所:工枚選書フェア -
【配置場所】工大選書フェア【請求記号】361.42||E【資料ID】91141732
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軽妙な語り口ではあるものの、イギリスとアメリカの違いが文化歴史の中でどのようにちがうのかをきちんと読み解いていてなかなか素晴らしい。アメリカの正義がどれだけずれてるか、みたいな話を日本人の自分もこれぐらい突き放して語った上でアメリカ人と付き合いたいなと思う。
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イギリスとアメリカ。両者の客観的な比較文化論となっていると思いきや、どちらかといえば前者に加担している書。いくらかブラックなユーモアに彩られている。
何はともあれ、アメリカは異常である、という結論がまとわりつく。しかし、アメリカにあってイギリスにはない利点を公平に書こうともしている。いわばしずかな葛藤の書。
また、「感情の研究」ともなっている。アイルランド、ブリテン、アメリカを例に挙げながら、感情表現あるいは抑制という性向にもやはり環境が起因しているということを説得的に語ってもいる。 -
アイルランド的、も混じってて面白い。帯にあるとおり確かにこれはアメリカの出版社出すのためらうよなあ、とも思ったり。でもジョーク混じりで面白いです。