いま、〈日本〉を考えるということ (河出ブックス 95)

制作 : 木村 草太 
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 39
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309624938

感想・レビュー・書評

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  • 20160920くらいに読了。

  • 大澤氏の”現実をどう乗り越えるか”で指摘された「パリのテロと集団的自衛権の問題を関連付けて考えている人はほとんど見ません。そうなると、日本人は本当に集団的自衛権のことに関心をもっていたのか、疑わしくなる。」には、唸ってしまった。現政権は、集団的自衛権に絡めてこの事件に対する声明を発表したのだろうか。さらに、シリア難民をイスラム諸国が受け入れないのは、文明の間の衝突よりも、イスラム諸国同士の方がよほど仲が悪く、本当の喧嘩は文明の内側にあるので、国々がまとまって脅威に立ち向かう集団的自衛権は機能しないと言う。「世界中では集団的自衛権がうまく機能しなくて困っているのに、日本ではこれを導入するかどうかという周回遅れの議論をしている。」なるほど、そういうことなのですね。

  • http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309624938/


    【メモ】
    ・木村草太の力戦憲法
     <http://blog.goo.ne.jp/kimkimlr
    ・大澤真幸オフィシャルサイト
     <http://osawa-masachi.com/
    ・Riken Yamamoto official web site
     <http://www.riken-yamamoto.co.jp/



    【目次】
    1 シンポジウム 
    住宅の起源から考える
    憲法は細部に宿る――テロ・家族・緊急事態
    現実をどう乗り越えるか
    鼎談 山本理顕×大澤真幸×木村草太 “日本”をどう見るか、これからどう生きるか

    2 論考 
    1933‐2016
    日本人の空威張り
    地域社会圏と未来の他者――山本理顕と大澤真幸の好奇心を引き受ける
    補論 公共建築における創造と正統性――邑楽町建築家集団訴訟の示唆

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著者プロフィール

横浜国立大学大学院 工学研究院

「2010年 『未来コンパス 13歳からの大学授業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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