アルトー後期集成 3

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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309705330

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  • オカルトへの決別についての「アンドレ・ブルトンへの手紙」に驚嘆。精神科医に二度と文章は書けないと診断され50回以上の電気ショックを体験した人間がここまで明晰な文章を書けるのか。「カイエ」ではアルトーの憎悪と呪詛の激しさに皮膚を鑢がけされるように痛くなる。「私は個別的であるにせよ、統一的あるいは全体的であるにせよ、すでにつくられたひとつの組織体や本質において対立することをまずしないで生きることに耐えられるあらゆる人間を臆病者として憎む、卑しめる。」

  • 読んだ。

  • 出版社からのコメント
    20世紀、最も激烈に「世界」と闘い、いまだ巨星であり続けるアルトー。
    その思考を爆発させた奇跡の後期テクストをはじめて集成。
    「タラウマラ」「アルトー・ル・モモ」「手先と責苦」などの
    重要なテクスト群を最高の監修者・訳者で贈る記念碑的訳業!
    アルトーの著作は60年代以降、翻訳されて、多くの影響を与えてきた。しかし
    「器官なき身体」の発見にいたる後期の作品群はその重要性にもかかわらず、そ
    の紹介は一部にとどまっていた。今回、宇野邦一と鈴木創士の監修、そして管敬
    次郎はじめ最も期待される訳者たちの結集によって「アルトー後期集成」が実現
    する。この集成は先に刊行された『神の裁きと決別するため』(河出文庫)とと
    もにあらたにアルトーを読み、アルトーを生きるための出発点となるだろう。

    著者について
    1896年9月4日、父アントワーヌ=ロワと母ユーフラジー・ナルパの
    長子として生まれる。5歳のとき、脳脊髄膜炎を患い、一命をとりとめる。
    1921年、俳優としてデビュー。1924年、ジャック・リヴィエールとの往復書簡
    発表。シュルレアリスム・グループに参加。27年に離脱。1932年、「残酷の演劇
    宣言」。34年、「ヘリオガバルス」。36年メキシコに、37年アイルランドに旅
    し、そこからフランスに強制送還され、その後、46年まで精神病院に監禁され
    る。47年、「アルトー・ル・モモ」。 「ヴァン・ゴッホ」刊行。48年、「ヴァ
    ン・ゴッホ」でサント・ブーヴ賞、ラジオのための「神の裁きと訣別するため」
    は放送禁止となる。同年3月4日、イヴリーの療養所にて死去。「思考の不可能
    性」を思考し、「残酷の演劇」を提唱しつつ、西欧近代からの脱却を試みた、そ
    の分類不可能な表現の軌跡はますます影響力をもち、様々な読解が続けられてい
    る。

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著者プロフィール

1896-1948年。「思考の不可能性」を思考するフランスの詩人。「残酷劇」を提唱する演劇人。西洋からの脱却を必死に試みて、後年、精神病院へと監禁される。激烈な生涯と『演劇とその分身』『ヘリオガバルス』等の著書によって巨大な影響を与え続けている。

「2019年 『演劇とその分身』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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