アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-12)
- 河出書房新社 (2008年10月11日発売)
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感想 : 13件
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- Amazon.co.jp ・本 (586ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309709529
感想・レビュー・書評
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イタリアの現代作家というのは殆どしらない。カルヴィーノは聞いたことがあるが、読んだことはない、その程度だった。
本書は両作品とも素晴らしく、どちらも主人公(ギンスブルクのほうは誰が主人公とも言いがたいが、一応ジュゼッペとしておく)に感情移入しながら読んだ。
前者はアルトゥーロの成長の物語。後者は大人になりきれない大人達の物語。どちらも皆なにがしかの共感を感じるのではないかと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
死の影。
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自分だけで完結していた少年時代から、
継母という他者を得て大人になり始める。
美しい痛みに満ちた成長物語。
ナポリ湾に浮かぶ小さな島で過ごす
一人きりの少年時代の描写が涙が出るほど美しい。