アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-12)

  • 河出書房新社
3.84
  • (6)
  • (9)
  • (10)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 148
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (586ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309709529

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • イタリアの現代作家というのは殆どしらない。カルヴィーノは聞いたことがあるが、読んだことはない、その程度だった。
    本書は両作品とも素晴らしく、どちらも主人公(ギンスブルクのほうは誰が主人公とも言いがたいが、一応ジュゼッペとしておく)に感情移入しながら読んだ。
    前者はアルトゥーロの成長の物語。後者は大人になりきれない大人達の物語。どちらも皆なにがしかの共感を感じるのではないかと思う。

  • 死の影。

  • 自分だけで完結していた少年時代から、
    継母という他者を得て大人になり始める。
    美しい痛みに満ちた成長物語。

    ナポリ湾に浮かぶ小さな島で過ごす
    一人きりの少年時代の描写が涙が出るほど美しい。

著者プロフィール

1912年ローマ生まれ。現代イタリア最大の作家の一人。本書でヴィアレッジョ賞、『アルトゥーロの島』でストレーガ賞。ほかに『歴史』『アンダルシアの肩かけ』など。夫はアルベルト・モラヴィア。

「2018年 『嘘と魔法 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

エルサ・モランテの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×