古井由吉自撰作品 1 杳子・妻隠/行隠れ/聖 (古井由吉自撰作品【全8巻】)

著者 :
  • 河出書房新社
4.18
  • (6)
  • (1)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 69
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309709918

作品紹介・あらすじ

著者自身が厳選した待望の著作集。芥川賞受賞の畢生の傑作「杳子」のほか初期の名作「妻隠」「行隠れ」「聖」を収録-。感覚と知覚の揺らぎ、過剰と欠如、重く鋭利な文体、エロティシズムとユーモア、愛の可能と不可能…常に新しい読みを促す、古井文学の原点。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 文学

  • 『聖』のみ読了(読書会の為)。水の描写がおもしろいと思いました。古い作品なのに、古さは感じられない。村の感覚と、都会の感覚は多分今とかわらないのかも。

  • 古井由吉 自選作品 1
    杳子 妻隠 行隠れ 聖 がおさめられている。
    朝吹真理子の解説も趣深い。

    主人公が男であって、いつも女を観察している。女の腰つき、足が不自由である身体的特徴、首筋の香りなど外面的な判断を男はいつもしている。男に洞察される女は、いつも神経的に病んでいる。しかし、男はそれに同調したりするのではなく、考えていない。幽霊的な存在にみているのではないかと、感じる。小説全体としても、霊的な不穏さを抱えているのだが、
    女の内面的思考と男の肉体的思考や現実的段取りの考え方が露わに出ている。

  • 2012年6月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    配架場所、貸出状況はこちら:http://libopac.josai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2000057992

    【選書理由・おすすめコメント】
    静かな言葉遣いでありながら、その裏に不気味な、そして豊かな感触がある文章である。錯綜し、あいまいに続いていく物語の中に、確かに生々しい人間が立っている、不思議な作品集である。(経済学科3年)

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

ふるい・よしきち(1937・11・19~)小説家。東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。大学教員となりブロッホ、ムージル等を翻訳。文学同人誌「白描」に小説を発表。1970年、大学を退職。71年、「杳子」で芥川賞受賞。黒井千次、高井有一、坂上弘らと〈内向の世代〉と称される。77年、高井らと同人誌「文体」を創刊(80年、12号で終刊)。83年、『槿』で谷崎潤一郎賞、87年、「中山坂」で川端康成文学賞、90年、『仮往生伝試文』で読売文学賞、97年、『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。その他の作品に『山躁賦』『野川』『辻』『白暗淵』『蜩の声』『雨の裾』『この道』等がある。

「2020年 『詩への小路 ドゥイノの悲歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

古井由吉の作品

古井由吉自撰作品 1 杳子・妻隠/行隠れ/聖 (古井由吉自撰作品【全8巻】)を本棚に登録しているひと

ツイートする