昭和のくらし博物館 (らんぷの本)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 75
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309727042

作品紹介・あらすじ

大人も子供も必死になって働いた貧しくも、しあわせだった昭和の日々。記憶のなかの懐かしいモノ。いま、よみがえる昭和の家族の情景。

感想・レビュー・書評

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  • 生まれ育った田舎の家を思い出しました。この本は都会の昭和の家ですが、東北の実家にもほぼ同じようなものや、ことがありました。
    でも私の実家は土台が古く(明治、大正・・?)昭和の時代にこまごまとあちこちを改装したと思います。
    この本のおかげで、まったくなくなってしまった実家を思い出しました。

  • ふむ

  • 昭和のくらしについてわかりやすく書かれている。
    読みながら幼少の頃の祖母の家を思い出す。ぼっとん便所や、障子、夜になると木戸を閉じたり。

    自分の生活はとても現代的で、家庭的とは縁遠いなあと思っていたが、そうでもなかったんだな。

    洗濯や台所など、過去の家事の大変さ。
    冷暖房で快適に過ごせること。
    ありがたいです。

  • 会館当時行きたいと思っていたのに、忘れてしまっていた。

    また「江戸時代時代に、兵農分離で小作が農業の独立運営を初めて、寺請制度が始まるまでは、普通の日本人に祖霊信仰なんてなかった。家督の世襲もないのに、祖霊を敬う理由はない」旨が、目ウロコでした。

    「この世界の片隅に」のすずさん世代と、その後今までを続く生活史の本で、たらいの重要性や、戦争がなければ女性ば洋装をしなかった。など、気が付かなかった話が沢山

    逆に考えると、インドの女性が未だにサリーを着てるのは、戦争への動員も敗戦もなかったからなのか。

  • 障子や畳、食器や箪笥、ちゃぶ台、布団、食事、もちろん電化製品など、日常生活から昭和(戦前、戦中、戦後)の暮らしを振り返る。昔、見たことがあり、確かに今見なくなったことに気がつくものもあった。
    生活は確かに便利になったが、経済が長期的に低迷している今日、昔のようにお金をかけない慎ましい暮らしを見直してもいいんじゃないかと思う。でも、収入は減ってもスローな生活にはならず、逆に忙しくなっているので、社会が変わらない限り難しいだろう。

  • 昭和26年に建てた家を居抜きの状態で転じた博物館。住んでいたのは夫婦と4人姉妹と、一時は下宿人も。戦争後の昭和のくらしの様子がわかります。くらしの中で「しなくてはいけないこと」がたくさんあった中で、ああいうことが大変だった、こういうことは楽しかった。と、4人姉妹の長女だった著者が具体的に実感こめて書いてくれています。きょうだいが多いのが、楽しそうでうらやましい。家や道具のもですが、姉妹や家族の写真もとてもいいです。不要なノスタルジーや美化のない、読んでいてほんとにいろいろ気づかされる本です。

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著者プロフィール

1933年東京生まれ。登録文化財昭和のくらし博物館館長・家具道具室内史学会会長・工学博士。専門は家具道具室内史と生活史。著書に『家具と室内意匠の文化史』(法政大学出版局1979)、『簞笥』(同1982)、『和家具』(小学館1996)、『船簞笥の研究』(思文閣出版2011)、『「日本の住宅」という実験──風土をデザインした藤井厚二』(農文協2008)、『道具が語る生活史』(朝日新聞出版1989)、『昭和のくらし博物館』(河出書房新社2000)、『台所道具いまむかし』(平凡社1994)、『くらしの昭和史──昭和のくらし博物館から』(朝日新聞出版2017)、『昭和の家事──母たちのくらし』(河出書房新社2010)。
訳書に『イギリスの家具』(西村書店1993)、『図説イギリス手作りの生活誌』(東洋書林2002)。
英文図書Traditional Japanese Furniture(講談社インターナショナル1986)、Traditional Japanese Chests(同2010)。
記録映画「昭和の家事」を制作(2010)。

「2020年 『掃除道具』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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