一葉のきもの (らんぷの本)

  • 河出書房新社
3.86
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本棚登録 : 28
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309727455

作品紹介・あらすじ

貧しくてもおしゃれ心は捨てられない-。樋口一葉の作品と日記を"きもの"で読み解く、新しい試み。一葉がわかる、明治のきもの文化がわかる。

感想・レビュー・書評

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  • この本では、表題にある着物だけでなく、髪型、履物、装飾品などが、明治においてどのような意味を擁したのか、一葉の作品と生涯を通して分かりやすく説明されています。
    発表当時の挿絵や、現物提示、一葉本人の写真などもあり、読むだけでなく見ても楽しいです。基本的に女性もの中心ですが、男性の装いにも言及しています。

    着方、結い方、合わせ方、そこに潜む幾多の人生。
    今は廃れてしまった昔の文化記号が理解できるようになります。
    人物描写が詳細な明治小説を読む方に最適、お勧めします。
    (後日鏡花を読んで納得する箇所の多いこと……)
    これからは、着物事情で読み落としがないように気をつけたいです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「昔の文化記号が理解できるように」
      良いですね!
      「らんぷの本」だったら、読み易く構成してそう。読んでみなくっちゃ、、、
      「昔の文化記号が理解できるように」
      良いですね!
      「らんぷの本」だったら、読み易く構成してそう。読んでみなくっちゃ、、、
      2013/01/18
  • 樋口一葉の代表作と当時の復 服飾、風俗などを「着物」を中心に紹介するもの。いいですね。

  • この本は、一葉が生きた明治時代の女性にとって、装いがどのようなものであったのか、着物とどう向き合っていたのか、そして、一葉が自身の作品の中で着物をどう描いたのかを、当時の写真や挿絵も存分に交えて伝えてくれます。

    続きはこちら⇒http://wanowa.jugem.jp/?eid=131#sequel

  • 第一章は、一葉の名作のヒロインを図像化した作品と本文を対照したもの。
    第二章は明治の着物をめぐる流行や常識。
    第三章は、一章に出た一葉の名作中の着物の描写を特に取り上げて論じている。
    第四章は、一葉日記から着物に関する記述に解説をくわえたもの。

    明治時代の着物事情には詳しくなかったので、面白かった。
    女性が羽織を着始めたのは明治以降だった、とか。
    洗い張りをして、前身ごろと後ろ身頃を入れ替えて仕立て直すことを「繰り回し」ということとか。
    遊女の着物には、無理心中を避けるために、紐が使われていないこととか。
    明治の女性は若い女性も、灰色など地味な色を着用し、手柄や半襟できれいな色を使っておしゃれしていた、とか。

    ビジュアル本で、目も楽しませてくれるが・・・
    欲を言えば、もう少し文字と写真とがすっきり組まれていたほうが読みやすかったかな。

  •  樋口一葉の作品の登場人物や、一葉自身の着物に関することが解説されています。2人の作者によって書かれているので、本全体のまとまりが無い感もしますが、着物が普段着だった時代のことがよくわかるので、私は好きです。

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著者プロフィール

1922-2016年。作家。東京生まれ。きもの、日本文学、日本服飾史の研究に携わり、著者多数。著書に『一葉のきもの』『文士のきもの』『日本美術に見るきもの』など。

「2018年 『伝えておきたい古きよききもののたしなみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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