コール・マイ・ネーム: Yumi Tada Best3 (九龍コミックス)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 44
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309728148

感想・レビュー・書評

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  • 多田由美の4冊でたベストの中だったら、この本が一番好き。

    ピストル・パッキンママ
    地下鉄のバレリーナ
    ブルー・エンチラーダ

    この連作が好きすぎる。
    初期からの変わり目の、ちょっと攻撃的で嫌なかんじのするこのころの絵も好きだし、多田由美のキャラクターの中でも、この連作にでてくる黒髪のパンカーが一番すきかもしれない。相変わらず、本当に心はきれいだけど、耐久力がなさすぎる駄目の駄目駄目の人たちばっかりでてくるけど、目がそらせない。

    セリフは少ないうえに、殺傷能力が高いことをいってるわけでもないのに、読み進めていくうちに、いつの間にか泣いてしまう。

    特に、表題作のコールマイネームで主人公が

    「僕はそんなことをきかされるために生まれてきたんじゃない」

    って泣くところはいつも涙がとまらなくなる。
    昨今の、「泣かせよう」っていう気がある漫画や小説とは、根本が違う。
    また浸りたくなったら読もうと思います。

  • 戦闘妖精雪風のキャラデザをなさっている超絶絵が上手い多田由美先生のベストその3。
    表題作で主人公が「僕はそんなことを言われるために生まれてきたんじゃない」って叫ぶところでもう駄目でした。

  • おいしい…。

  • 多田由美ベスト3巻。連作ものなどが載っています。この人の描く恋愛が絡まない男女関係というのは実に心地いいです。「コール・マイ・ネーム!」の「僕はそんな事を聞かされる為に生まれてきたんじゃない!」という小心者の少年の心からの叫びが悲しい。「BABY LOVE」と「接吻」が特に好き。「BABY LOVE」のサンドラがとてもセクシーで素敵。

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著者プロフィール

1963年生まれ。大阪府出身。1986年、「月刊ASUKA」(KADOKAWA刊)でデビュー。以後、『トゥルー・ブルーは決して色あせない』『ディア・ダイアリー ―多田由美 短編集―』など短編集を数多く手がけ、イラストレーターとしての活動も行う。現在は神戸芸術工科大学芸術工学部まんが表現学科にて准教授を務めている。

「2021年 『レッド・ベルベット(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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