作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

  • 河出書房新社
3.50
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本棚登録 : 98
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309729114

感想・レビュー・書評

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  • 眠くなってきたので手短に。
    去年、池澤夏樹さん個人編集の「日本文学全集08」を読みました。
    ほかでもない、十数年追いかけている作家、町田康さんの「宇治拾遺物語」が読みたかったから。
    いや、爆笑しました。
    古典を読んでこんなに笑ったのは初めて。
    中学、高校時代に出合っていたら、古典が好きになっていたに違いありません。
    本当は古典って面白いものだと思うんです。
    それを恐らく研究者や学者たちが、無用に格調高いものにしてきたんでしょうなぁ(恨み節)。
    あ、で、本書はその日本文学全集で各作品の新訳を手がけた作家たちによる講義集。
    もちろん、町田康さんの「宇治拾遺物語」の講義も含まれています。
    私は、町田さんが、どんな手法でこの新訳に取り組んだのかに興味を持って読みました。
    「破格な翻訳です。でも、ただ形を壊そうとか、元の話を裏切ってやろうとか、とにかくむちゃくちゃやればいいとかいうわけではないんです。原文を読んで、おもしろい、楽しい、なんでこうなるの? と思った気持ちがやっぱり大事です。そして自分で訳してみて、この訳文ええやんけ、とおもしろがれる気持ちが大事です。単なる破壊じゃあ、なかなか楽しくできませんから。」
    誠実だなぁ、町田さん。
    そこに惹かれます。
    あ、他の作家の講義は斜め読み(すみません)。
    古典に興味のある方もない方もどうぞ。

  • 古典

  • 町田康の宇治拾遺物語のとこが読みたかっただけなのだ。笑った。

  • 初読。図書館。現代語訳の裏話が面白い。作家さんが訳す意味はここにあるんだなあとしみじみ。古典の楽しさを教えてもらえた。

  • ★3.5
    「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の発刊を機に開催された、連続講義「作家と楽しむ古典」の書籍版。正直なところ、古典の知識は「竹取物語」の話を知っているのと、「百人一首」をかるたとしてやっていたことくらい。「古事記」や「宇治拾遺物語」は、その名を知っていても内容は全く知らなかった。さらに「古事記」と「日本霊異記」は、池澤夏樹と伊藤比呂美の面白さもあるけれど、エロ度が高いことに驚いた。とりあえず、本書で紹介された古典を読んでみたい。そして「竹取物語」の現代語訳は、確かに森見氏以外には考えられない!

  • 勉強になった

  • 図書館の新刊コーナーで目に留まって、よく分からず借りてみたのですが、学生時代眠いだけの古典の時間がうそのように楽しめた。読メの感想を見て知ったのですが、日本文学全集なるものがあるのですね。メモメモ…。私が勝手にギラギラしてそうで苦手だなと思っていた町田康さんの文章がユーモアがあり面白かったので、町田さんの本とともに日本文学全集も読んでみたくなりました。

  • 池澤夏樹編集の日本文学全集を何冊か読んだので、気になって買いました。

    『古事記』『日本霊異記』辺りは、男女の……とレビューでは言えないようなワード満載で、初っ端からこの勢いか!とビックリする。
    でも、そんな赤裸々な『古事記』が日本のどこか源に流れているような気がして、ちょっと好き。

    森見登美彦『竹取物語』も、読んだけれど、後から考えるとまだ大人しい。
    かぐや姫の「地球に対するツン」発言は笑った。
    どんな業を背負っているかは、地球人ごときが知る由もないこと、という解釈の仕方(ごめん、ごときとは仰ってませんが)は割とマトモで好き。
    輪廻転生、盲点でした。

    からの、町田康『宇治拾遺物語』!
    そりゃ、なんや真面目に訳してもたわ、と嫉妬もされるくらい、色んな意味でヤバい。
    自分でコメディー担当と言うくらいに面白い。
    何よ、「これも、ルルル、昔のこと」とは。
    質疑応答の巧妙なズレ感に、なぜか爆笑してしまった自分が少し恥ずかしい。
    とりあえず、ここでクライマックスを迎える。

    からの、『百人一首』。
    はい、落ち着きましたー。良かった。
    「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の」
    の静けさに、とっぷり戻ってくることが出来ました。ありがとうございます。

    和歌を現代詩にどう訳すかって面白い。
    あくまで解釈を基にして。
    でもこういう試みが出来たらいいなあー。

    あっという間に読めてしまって、笑った。
    今は『平家物語』をこのまま読み進めるか、町田康『宇治拾遺物語』をフライングして読んじゃうか、悩み中。
    いやー。卑怯やわ。

  • 私は竹取物語、百人一首が読みたくなりました。

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著者プロフィール

池澤夏樹(いけざわ なつき)
1945年、北海道帯広市生まれ。1964年に埼玉大学理工学部物理学科に入学し、1968年中退。
小説、詩、評論、翻訳など幅広い分野で活動する。著書に『スティル・ライフ』(中央公論新人賞、芥川賞)、『マシアス・ギリの失脚』(谷崎潤一郎賞)、『花を運ぶ妹』『カデナ』『光の指で触れよ』『世界文学を読みほどく』『アトミック・ボックス』等多数。また池澤夏樹=個人編集『世界文学全集』、同『日本文学全集』も多くの読者を得ている。旅と移住が多い。
2018年9月から、日本経済新聞にて連載小説「ワカタケル」を連載。

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