図説小松崎茂ワールド (ふくろうの本)

制作 : 根本 圭助 
  • 河出書房新社
4.15
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本棚登録 : 38
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309760711

作品紹介・あらすじ

「戦艦大和」、「大平原児」、「地球SOS」、「サンダーバード」…。昭和の子どもたちを熱狂させた、小松崎茂の画業のすべて。修業時代の人物デッサンなど、初出作品をふくめ、六〇〇余点を大公開。

感想・レビュー・書評

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  •  子供の頃、マンガ週刊誌や少年少女向け冒険小説、プラモデルの外箱等で必ず目にしていた、戦艦や戦闘機に戦車をはじめ、未来都市や宇宙ステーション、歴史を彩った武将や英雄たちを、恐るべき緻密さと情熱を注いで、絶えず湧き上がってくる迫力と躍動感のある作品にしてきた異能の画家・小松崎茂の生涯を、数多くの作品と共に紹介する一冊。自分が最も驚いたのは、亡くなる直前の平成13年(2001年)に、あのPS2ソフト「メタルギアソリッド2」まで描いていたことだ。ニューヨーク沖の沈みゆくタンカー上で、暴走するメタルギアRAYと、それを必死で阻止しようとするソリッド・スネークを、86歳の小松崎氏が渾身の(結果的に最後の)力を振り絞って描き上げた作品(写真ではモノクロだが)に、改めてその、ジャンルに拘らない飽くなき探究心と、一つ一つの作品に賭ける情熱をひしひしと感じた。加えて、執筆を依頼した小島秀夫監督の、目の付け所の「超どストライク!」さに、改めて感激してしまった。

  • 小松崎茂といえば、未来予想図、模型の箱絵、戦記物の挿絵! 当時の子供たちを熱くさせた。

  • 1272夜

  • [ 内容 ]
    「戦艦大和」、「大平原児」、「地球SOS」、「サンダーバード」…。
    昭和の子どもたちを熱狂させた、小松崎茂の画業のすべて。
    修業時代の人物デッサンなど、初出作品をふくめ、六〇〇余点を大公開。

    [ 目次 ]
    晩年の小松崎茂―その一日を追って
    望郷―ふたつの故郷
    挿絵の黄金時代
    雑誌『機械化』の頃
    戦争が終わって…
    絵物語の時代
    月刊誌から週刊誌の時代へ
    戦記ものブーム
    プラモデルのボックス・アート
    東宝の特撮映画
    松本徽章工業との出会い
    弟子群像
    面白うて、やがて悲しき―異能の画家・その死

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2001年の12月7日に86歳で小松崎茂は永眠しました。

    戦艦大和、大平原児、地球SOS、そしてサンダーバード。彼を画家・イラストレーターとだけ呼ぶのは正しくない、というよりふさわしくないかもしれません。今50歳代前後の少なからぬ人たちは、少年雑誌の表紙や読物、プラモデルの外箱などに描かれた彼の絵に熱狂したものだそうですが、時代錯誤とか女だてらにとか言われようと、実は何を隠そう私も、銃火器や戦闘機や戦車や軍艦や宇宙船のメカニックな絵が超大好きで、小松崎茂の大ファンなのです。

    何年か前には、千葉県松戸市にある昭和ロマン館という彼の作品の展示館にも行って来ました。現物を目の当たりにして大感激したものです。

    彼は不幸にも、86年の生涯に二度も、一度目は1945年の東京大空襲で、二度目は50年後の1995年に、自宅が全焼してデッサンや資料や作品を焼失してしまうという災いに遭ってしまいました。

    小松崎茂のメカニカルな描写がなければ、石森章太郎のサイボーグも松本零士のコックピットも生まれていなかったかもしれない気もします。実際に何人ものマンガ家が彼のファンで、影響を受けたと証言しています。

  • はじめてのブクログは、海底軍艦

  • 少年時代に少年マガジンなどで見た作者の近未来予想図をいつもワクワクしながら時間を忘れて見た事を思い出す。
    今こうして見てみると確かに細部まで書き込まれているので見ていて飽きないのがよくわかる。
    あまり科学的な裏付けがあるとは思えないがそれゆえの発想の豊かさや、作品発表当時の未来への憧れの強さを感じる。(図)

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