図説 ソ連の歴史 (ふくろうの本/世界の歴史)

著者 :
  • 河出書房新社
3.39
  • (5)
  • (8)
  • (9)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 99
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309761633

作品紹介・あらすじ

ソ連とは、共産党とは何だったのか。超大国はなぜ崩壊したのか。革命、粛清、大祖国戦争、冷戦、クーデター…74年にわたるその激動の歴史を、ソ連崩壊から20年目に問う、初めての通史。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふむ

  • ざっくり学ぶソビエト。映画を観るにあたって最低限度の基礎知識を、と。

  • 以前は好まれたこの形式もネット時代だと読み辛い

  • 子供にも初学者にも優しい(内容が子供に優しいかはともかく)ソ連史入門本

  • 怖い。

  • ロシア革命からソ連崩壊についてまでの概説書(2011/04/30発行)。

    約110ページほどの本ですが、ソ連とは何だったのか、またソ連は何故崩壊したのかにつて、図や写真など豊富に取り混ぜ説明されています。 非常に読みやすい良い本だと思います。

  • 法政大学法学部国際政治学科教授(ソ連史)の下斗米伸夫(1948-)による、ソ連史の通史。

    第1章 ロシア革命とソビエト国家 1917-21
    第2章 共産党の支配 1922-28
    第3章 スターリン体制の展開 1929-38
    第4章 「大祖国戦争」から冷戦へ 1939-52
    第5章 保守と改革の時代 1953-64
    第6章 停滞する超大国 1964-84
    第7章 ペレストロイカとソ連崩壊 1985-91

    2011年はソ連崩壊20年ということもあり、ソ連の通史がぼちぼち出版されていた。
    日本屈指のソ連史研究者による通史であり、図説豊富である。
    全体はよく整理されており、特にスターリン体制が確立・展開される様子は重点的に語られている。

    同年に出版された松戸『ソ連史』(ちくま新書)がところどころに内政(特に農業)の政策転換を拾っていたのに対して、本書は具体的な政策内容に踏み込んだ記述はほとんどなく、どちらかと言えば書記長を中心とした党中枢の権力基盤に紙数を割いている。(こちらの方が読みやすいと感じる読者の方が多いのではないだろうか)

    本当の初心者向けとしては、やや人物関係に重きを置きすぎている気がするが、ソ連史の通史が少ない中で手軽に手に取れる一冊であろう。

  • 図説とあるように、絵や写真や図が非常に多いソ連史。書き方は事実を羅列するスタイルなので、ドラマ性はないので感動もないが、教科書的に事実はよく把握できた。

    ロシアからソビエトに変わる時期に、共産党のみの状況を作りだした理論的な指導者レーニン。その後、ライバルを蹴落として独裁と呼ばれる権力を手にしたグルジアのスターリン。スターリンを中心とした大祖国戦争(第二次世界大戦)についてが前半の4章。

    その後スターリン批判をしてキューバー危機の後に失脚したフルシチョフ。そのあとの保守派のブレジネフ、アンドロポフ、チェルネンコ。そして、解体のきっかけとなったゴルバチョフまでが後半の3章。

    初心者向けとはいえ、全体を概観するには十分にまとめていると思う。ソ連を言葉だけではなく、イメージも含めて振り返るには良い本ではないだろうか。

  • ロシア革命からソビエト連邦が崩壊するまでのまさにソ連の歴史。
    写真が多くて読みやすいが、全体の流れをサラっと流している感じで、ある程度の知識がないと理解しづらいかもしれない。
    おそらくは初心者向けに書かれた本なのだと思うけど、初心者にはわかりにくいという、なんとも中途半端な感じでありました。

  • (要チラ見!) ソ連

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

法政大学法学部国際学科教授。
1948年生まれ。東京大学法学部卒業、同大学法学博士。成蹊大学教授をへて1988年より現職。専門:ロシア政治、ソ連史、冷戦史。
主な著書:『ソビエト政治と労働組合─ネップ期政治史序説』(東京大学出版会、1982年)、『ソ連現代政治』(東京大学出版会、1987年/第2版、1990年)、『ゴルバチョフの時代』(岩波新書1988年)、『「ペレストロイカ」を越えて─ゴルバチョフの革命』(朝日新聞社、1991年)、Moscow under Stalinist Rule, 1931-34(Macmillan, 1991)、『スターリンと都市モスクワ─1931~34年』(岩波書店、1994年)、『独立国家共同体への道─ゴルバチョフ時代の終わり』(時事通信社、1992年)、『ロシア現代政治』(東京大学出版会、1997年)、『ロシア世界』(筑摩書房、1999年)、『北方領土Q&A80』(小学館文庫、2000年)、『ソ連=党が所有した国家─1917~1991』(講談社、2002年、2017年文庫版『ソヴィエト連邦史』予定)、『アジア冷戦史』(中公新書、2004年)、『モスクワと金日成─冷戦の中の北朝鮮1945~1961年』(岩波書店、2006年、露版、2010年)、『図説 ソ連の歴史』(河出書房新社、2011年)、『日本冷戦史─帝国の崩壊から55年体制へ』(岩波書店、2011年)、『ロシアとソ連 歴史に消された者たち─古儀式派が変えた超大国の歴史』(河出書房新社、2013年)、『プーチンはアジアをめざす 激変する国際政治』(NHK出版新書、2014年)、『日ロ関係史─パラレル・ヒストリーの挑戦』(共編著、東京大学出版会、2015年)、『宗教と地政学から読むロシア─「第三のローマ」をめざすプーチン』(日本経済新聞出版社、2016年)。論文に「クバン事件覚え書」(『成蹊法学』No.16、1982年)、「労働組合論争・再論─古儀式派とソビエト体制の視点から」(『法政志林』No.1-3、2016年)など。

「2016年 『ロシアの歴史を知るための50章』 で使われていた紹介文から引用しています。」

下斗米伸夫の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
三島由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×