図説 英国執事 貴族をささえる執事の素顔 (ふくろうの本/世界の文化)
- 河出書房新社 (2012年6月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309761923
作品紹介・あらすじ
みんなの心に、なんとなくのイメージはあるけれど、実態の見えてこない「英国執事」。何を思い、どんな仕事をしていたの?何時に起きて、給料はいくら?出世の道は?恋や結婚は?御主人様や奥方様とのあやうい関係?ときには犯罪に走ることも!?-。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
執事をはじめとする上級男性使用人は贅沢品‼︎
見た目が大事。
身長はともかく体重はスマートでなくて良かったのか。
何人かの名前、家が何度も出てくるんだけど、それどんなとこだっけ?誰だっけ?って戻って探すのが大変。
気にしなくていいんだろうけど、気になるし! -
たいへん読みやすく、わかりやすくてためになった。
家令、執事、ヴァレット、フットマンの違いなど、辞書で調べて薄ぼんやりとしか理解していなかったことを、とても明快に説明してくれている。一度で覚えきれなくても、「この本に書いてある」ことが思い出せればまた参照できるし。(付箋はりました)
著者は、素人にとってどんなことがわかりにくいかを把握するのがとても上手なのだと感じた。「英国貴族の称号と呼びかけ方」とうページもそう。かねてから疑問に思っていたけれど、なかなか明快にまとめてあるものがなかった貴族の称号と敬称の問題をとても明快に解説してくれている。「爵位の名前は地名などに由来し、家族の姓とは別のものであることが多い」といった、基本的なことから書き起こしてくれているのもありがたいところ。そもそもそういうことからしてわからんので、「そうそう、わたしがわからないところがよくわかりましたね!」といいたくなった。
もちろんそういう周辺情報だけでなく、執事というもの、フットマンというもの、彼らがどういう暮らしをしていたかということなどが順序よく綴られている。これから映画を見たり小説を読んだりする際にイメージが浮かびやすくなることだろう。 -
同じシリーズの「図説メイド」が面白かったので。こっちも面白い。
-
「英国メイドの日常」の続編というか同じシリーズです。
それと同じく絵画や写真がたくさん配置されていてわかりやすいです。
この本によるとどうやら執事のそれはメイドより少なかったらしいです。
執事は雇っているだけで裕福な証らしくもちろん経験も求められたけれど装飾のような意味合いも強かったようです。
だからか特に人の目に触れる役職につき給料や待遇面もメイドより比較的よかったようです。
ボーイや雑事夫はその類ではなかったようだけれど。
それにやはり聖人君子ではなかったようだ、ということもわかりました。
窃盗や横領、主人のものは私のものというジャイアン精神など何かと主人の頭を悩ますことも多かったようです。 -
メイドの資料は多いが、執事の資料は意外に少ない。
リージェンシーロマンスを読むうえで、魅惑の執事は欠かせない存在。
だが、実際の彼らの生活がどんなものであったのか?
複雑きわまりない彼らの出世の段階や、貴族階級への呼称一覧、仕事別のお仕着せの略装や盛装、彼らの出世や賃金、主人との関係、失敗談や女性関係、家族をもつことのできない理由など、当時の資料や数多くの小話とともに、彼らの素顔に迫る。
ヒストリカルロマ好きなら、一度は読んでおきたい本
目次と項目はこちら
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-4903.html -
面白さを求めてはいけない。そう思いました。
でも、表紙の執事はかっこいいです。やっぱり執事は白髪のおじいさまじゃないとッ!! -
執事だけでなくホールボーイ、フットマンなどのことも少し知ることができた。窃盗が横行していたり、中には殺人にまで至ったケースがあるのは衝撃だった。
-
メイド本の兄弟版。図録・資料が沢山。ジーヴス達の古き良き英国。