- Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309761930
作品紹介・あらすじ
孤独な少女が、王冠を手にし、ローマ教皇をして「あのちっぽけな島の女がスペイン、フランス、神聖ローマ帝国など、すべての国々から恐れられている」と語らせた。生涯独身を貫き、イギリスを7つの海を制覇する大国に育て上げた女王の美しく、激しい人生を描く。
感想・レビュー・書評
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年号などが書籍によって多少のズレがあるのは(なにせ数百年前のことだから)仕方ないとしても、本書の場合は本書中の記述間で年号や期間の計算が合わなかったりなど、いくつかおかしなところがあったように思う。
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エリザベスの戴冠式がちょうど真ん中くらい。母親のアン・ブーリンがブルゴーニュのマルガレーテ・フォン・エスタライヒの元へ送られるところから始まり、時代背景がとても丁寧に解説されてある。むしろ、肝心のエリザベスの治世のパートが駆け足な感があるけど、この辺は他にも沢山の文献があるから良しとする。
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私もエリザベス女王が好きです。
結果的には間違うかもしれないけれどスパッと決断をし進んで冷静に状況を見ようとする姿にあこがれるのかも。 -
イギリス人はチューダー朝が大好きだそうです。チューダー王室こそイギリス王室だとの気持ちがあるからだろうし、五代で終った王朝に対する哀切の念があるのかもしれない、と。
薔薇戦争が終結した1485年からチューダー朝が終焉した1603年までを扱った学問的な書籍と論文だけで、1900年代から今日まで、毎日二点ペースで生産されてきた勘定になるそうです。それに大衆むけの雑誌小説記事テレビ番組映画など加えると膨大な数にのぼるそうです。
個人的にはこの本でドレイクがすごく好きになっちゃったかな。これは塩野女史が好きな男性をかっこよく描くのと同様に、石井美樹子さんが彼を気に入っている、と見ました!
ドレイクとは、海賊なんですが、史上三番目に世界一周を成し遂げた人。スペインの無敵艦隊を撃破し、イギリスでは英雄、スペインでは「悪魔の化身」。でも彼がスペインに対して攻撃的になったのには理由があるんです! -
エリザベス一世のみならず、彼女に関わった人物についても絵を多用してイメージしやすくされていた。
一冊でチューダー朝後半について概観できたように思う。
家系図がないのは唯一残念に思うところ。 -
大航海時代、イギリスの活躍なくしては、語れません。その時代を生きた女王、エリザベス一世。世の中の流れ、運命に翻弄されつつも、その中をしっかり前を見て、生き抜いた女性だと思います。
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「図説」と銘打っているだけあって、カラ―も多くて嬉しい。文章も詳しく、わかりやすい。