発酵道: 酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方

著者 :
  • スタジオK
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309907451

感想・レビュー・書評

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  • 歌手一青窈さん - 寺田本家24代目のブログ
    https://blog.goo.ne.jp/champroonomoto/e/3053f22d4faa968785b6fe2ca11da920

    寺田啓佐著『発酵道』を読んで感じた『発酵する』ということとこだわりの醸造哲学 | マルカワみそのスタッフブログ
    https://marukawamiso.com/blog/?p=4123

    発酵道 :寺田 啓佐|河出書房新社
    http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309907451/

  • 僕たちの在り方、生き方を、見直される本。
    良い言葉がいい環境を作り出す。
    微生物は謙虚な姿勢でありながら、自分らしく、楽しく、仲良く、生きている
    そんな彼らの相互扶助の世界には学びたいことがたくさんあった。

  • ”発酵”という全体最適なあり方

    【文章】
     とても読み易い
    【ハマり】
     ★★★★・
    【共感度】
     ★★★★・
    【気付き】
     ★★★・・

    ・「純米」が付かない本醸造系の日本酒には醸造アルコールが添加されている
    ・古来の日本酒は幾種類かの微生物のバトンタッチによって作られていた

  • 自然派、マクロビ、電子水、カタカムナなど
    自伝と、だいぶ偏った感じなので流し読み

  • 作者の愛情がたっぷり詰まった一冊。
    最近日本酒にハマり、手に取ってみた。発酵食品に関する書籍も最近は多く出版されているが、この本で書かれていることは特殊で、「発酵的生き方」について。日本酒作りのプロセス、専門知識などももちろん記載されているが、全ての本質は自然への感謝だということを学んだ。
    微生物の世界は協調の世界だが、他人と調和して生きたくても社会に出ると競争ばかり。自我が強くなり、自分の利益だけを追ってしまう。そんなときは「手放す」ことを意識すること…。歳を重ねるに連れて立場も変わり、責任も大きくなり、それは簡単なようでとても難しい。だけど、日常の選択の中で人を幸せにする方を選ぶようにしたい。
    これからは日本酒を飲むたびに自分の行いを振り返ると思う。

  • 千葉県香取郡にある老舗の造り酒屋「寺田本家」、先代(23代目)当主 寺田啓佐(てらだけいすけ)さんの著書「発酵道 酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方」。

    2007年に出版された本なのだが、今、読んでも、古くない。
    コロナ禍の影響を受けて「新しい生活様式」で生きていかなくてはならなくなった
    今だからこそ、この本で書かれていることが響く。

    造り酒屋の経営がうまくいかず、病気にもなってしまったことを機に、
    著者は、自分自身を見つめなおす。

    「何が、いけないのか?」
    「どうすれば、いいのか?」
    「何を大切にして生きていけばいいのか」という問いに向き合う。

    「発酵すれば、腐らない」という事実を見つめなおし、

    酒造りについて、
    微生物の働きについて
    素材について
    生き方について
    考え直す。
    様々な人に会い、学んでいく。

    本書の中で、勧められている生き方のポイントに「真面目(しんめんもく)に生きる」がある。

    これは、自分の面目に正直に生きるということ。

    他と比較することなく、
    本当の自分、ありのままの自分らしく、
    酒蔵の微生物たちのように生きることだ。

    一般的に「真面目」は「まじめ」と読み、これは真剣であることを意味する。
    真剣であることは悪いことではないが、何を目的に、何を手に入れるために、真剣であるかが重要だと思う。

    「真面目(しんめんもく)」が基盤になければ、真剣に取り組んでいても、それは楽しくないだろう。

    本書には、
    「頑張る」という言葉は、「我を張る」ということでもあるという指摘もある。
    何を大切にして、頑張るのかも、改めて、問い直したい。

  • 徳島県の山の里に暮らす
    友達の古民家に一泊お世話になった

    その友達の奥様の台所の奥の棚に
    たくさんの瓶、たくさんの樽がおかれてあった
    自家製の味噌や、醤油であり、
    その山里から採れた野山の恵みを保存食として加工したもの
    が ずらりと並んでいた

    その友達の奥様の書棚にあった
    一冊です

    その奥様のつくられた
    野菜のスープをいただいたのですが
    まぁ その極上なこと

    食は体と心を
    創り出している源である
    実感いたしました

  • 【芝蘭友のトップストーリーニュース】vol.37で紹介。http://www.shirayu.com/letter/2009/000082.html

  • 発酵から人生を学ぶ。真剣だからこそ、仕事として力の限り取組み、そこから発酵する何かを勝ち得る。発酵の奥深さを学ぶ初めの一歩。

  • 作者は造り酒屋の23代目。「醗酵していれば腐らない」「これは発酵食品だけでなく、人間の体内も社会もそうだ」と言われています。儲けようと一生懸命やっていた時には、会社は全くうまく行かず、すべては吐き出して菌に任せることで微生物が仲良く生きていく、そんな酒を造ることで、生き方や人生観も教えてくれる本でした。抗菌や殺菌をし過ぎてまた別の問題を引き起こしている現代に、菌が生きている味噌作りに携われることを喜びに感じなくては!

    ちなみに、寺田本家23代目当主と言われる造り酒屋は創業が延宝年間(1673~81)とのこと。米五は寛文年間(1655~1672)創業で11代目。1代当たり概ね30年と言うのが一般的と思いますが、このことから、寺田家が酒造りを始めたのは延宝年間で、その前は別のことをされていたのかな。米五の味噌屋の創業(5代目)からは182年です。

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著者プロフィール

1948年、千葉県神崎町生まれ。青山学院卒。25歳の時酒蔵元寺田本家へ婿入り。23代目の当主となる。1980年代くらいまでは添加物いっぱいの日本酒造りをしていたが、病気体験の中で反自然物や不調和の積み重ねが心身のバランスを崩し、病気にもなっていることに気づく。以後、自然の摂理に学び、生命力のある命の宿った酒造りを目指している。

「2010年 『発酵道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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