モンス・デジデリオ画集 (E.T.Classics)

著者 :
  • エディシオン・トレヴィル
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本棚登録 : 81
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309908441

作品紹介・あらすじ

17世紀ナポリを拠点に迫り来る世界崩壊を幻視し続けた悪夢の画家。亡霊のように浮び上がる廃墟、蒼白の彫像群、爆裂する聖堂、そのなかで虚しく展開する人間たちの没落のドラマ…。モンス・デジデリオの名のもとに伝説的に語り継がれてきた"崩壊と破局""世界の終わり"の画家、フランソワ・ド・ノームとディディエ・バッラの謎の作品群を集成した日本唯一の画集。

感想・レビュー・書評

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  • 山尾悠子『夢の遠近法』の表紙・カバー画に「宮殿の襲撃」という作品が
    使われているので気になっていたモンス・デジデリオ。
    ぼやぼやしてると絶版になっちゃうかもよ~
    という声が聞こえてきたので、思い切って購入。
    ちなみに、風変わりな名前は
    複数人の共同ペンネームだったらしいが、
    この本においては、17世紀初めにナポリで活躍したバロック期の画家
    フランソワ・ド・ノメ&ディディエ・バッラを指すものとされている。
    黄昏の街に屹立する架空の建築物が崩壊し炎上する、
    宗教・神話に材を得た、狂気じみた幻視の世界。

  • ああ、もちろん山尾悠子のカバー絵で知ったさ。

  • 闇の中に浮かび上がる古代を思わせる建造物たち。見ているうちに描かれている人の一人になれる。

  • 妄念のゴシック建築愛。
    知名度はないが、今の時代にはウケが良さそうなのだが。

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著者プロフィール

谷川 渥(たにがわ・あつし):美学者、批評家、文学博士。東京大学大学院美学芸術学専攻博士課程修了。國學院大學文学部教授、杭州師範大学客座教授、京都精華大学客員教授などを歴任。日本近代芸術史の諸問題を踏まえながら、マニエリスム・バロックからモダニズム・現代美術にいたる広範な領域を視野に収め、多様な〈美的表象〉を渉猟し、美学と批評を架橋する。著書に『形象と時間』『美学の逆説』『シュルレアリスムのアメリカ』『鏡と皮膚』『図説だまし絵』『肉体の迷宮』『幻想の花園』『ローマの眠り』など多数。

「2023年 『三島由紀夫 薔薇のバロキスム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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