- Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309908441
作品紹介・あらすじ
17世紀ナポリを拠点に迫り来る世界崩壊を幻視し続けた悪夢の画家。亡霊のように浮び上がる廃墟、蒼白の彫像群、爆裂する聖堂、そのなかで虚しく展開する人間たちの没落のドラマ…。モンス・デジデリオの名のもとに伝説的に語り継がれてきた"崩壊と破局""世界の終わり"の画家、フランソワ・ド・ノームとディディエ・バッラの謎の作品群を集成した日本唯一の画集。
感想・レビュー・書評
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山尾悠子『夢の遠近法』の表紙・カバー画に「宮殿の襲撃」という作品が
使われているので気になっていたモンス・デジデリオ。
ぼやぼやしてると絶版になっちゃうかもよ~
という声が聞こえてきたので、思い切って購入。
ちなみに、風変わりな名前は
複数人の共同ペンネームだったらしいが、
この本においては、17世紀初めにナポリで活躍したバロック期の画家
フランソワ・ド・ノメ&ディディエ・バッラを指すものとされている。
黄昏の街に屹立する架空の建築物が崩壊し炎上する、
宗教・神話に材を得た、狂気じみた幻視の世界。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ああ、もちろん山尾悠子のカバー絵で知ったさ。
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闇の中に浮かび上がる古代を思わせる建造物たち。見ているうちに描かれている人の一人になれる。
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妄念のゴシック建築愛。
知名度はないが、今の時代にはウケが良さそうなのだが。