川上未映子: ことばのたましいを追い求めて (文藝別冊) (KAWADEムック 文藝別冊)

制作 : 河出書房新社編集部 
  • 河出書房新社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309979878

感想・レビュー・書評

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  • 「ホリーローズのチョコレート・パーティーにようこそ」
    怖かった…。
    持ってるあいつらと、持たざる自分。
    あいつらが私の分まで奪っていったから、私はこんなに苦しくて惨め。
    本当はもっと大きな、社会全体に関わる問題のはずなのに、目に見える範囲で結論を急ぐからこんな惨劇が起こるんだと思った。
    けどそう思えるのはきっと、私自身がそこまで切羽詰まってないから。
    悠長なこと、言えるなら言ってみたいよ、って声が聞こえてきそうだ。
    映画ジョーカーもこんな話だった。
    神からも社会からも肯定されずに生きることの途方もなさ。絶望感。
    人権って生存権って、いつから条件制になって、クリアしないと獲得できないことになったんだろう。


    まだ途中だけど、どこを開いても充実の内容。
    川上さんの作品には、読む人を大勢のうちの一人、ではなく一対一にさせる力があると感じていて、私はそこがすごく好きだ。
    樋口一葉の現代語訳に、宗教の物語にと、今後の構想も色々あるようなので楽しみにしている。

  • 川上未映子のムックなんて…読むしかないでしょ。ところどころにある彼女のアンニュイなビジュアルにうっとり。彼女が紡ぐ言葉の清々しさ、毒々しさ、陰なる乙女さにうっとり。未発表の短編もあったりでファンとしては嬉しくなるものばかり

  • 丸ごと一冊川上未映子さん。
    読みごたえあり。
    川上未映子さんの言葉のリズムが好きなのですが、同じように感じているひとたちが多いこと。
    まだ読んだことのない「乳と卵」が読みたくなりました。
    穂村弘さんとの組み合わせが好きです。

  • 様々な倫理観が錯綜し、己の筋道を立てる事が非常に難しくなった今の世の中、
    多くの人々を惹きつけ、求められるようになった川上未映子さんの思考と哲学、そこに至る経路
    それらをほんの少し垣間見る為にこの本は作られ、そして
    その役目は十分に果たしていると思った
    まさに入門書

    インタビュー、対談、論考
    どれも面白かった

    現代語訳された薄紫
    背筋が少し凍った

  • 【書誌情報+内容紹介】

    シリーズ: 文藝別冊KAWADEムック
    川上未映子 ことばのたましいを追い求めて
    河出書房新社編集部 編
    ムック A5 ● 280ページ
    ISBN:978-4-309-97987-8 ● Cコード:9495
    発売日:2019.11.29
    定価1,430円(本体1,300円)

    小説・詩・エッセイなど繊細かつ巧みな言葉で世界を切りとり物語を紡ぐ、日本を代表する作家初の総特集。特別書き下ろし他充実の1冊。穂村弘/永井均/蓮實重彦/多和田葉子/岸本佐知子/最果タヒ 他
    http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309979878/

    【目次】
    [特別創作]
    シンシア
    黄昏王国
    現代語訳 裏紫(樋口一葉 著)

    [単行本未収録作品]
    ほかの誰よりも最高の気分
    あしたまた昼寝するね
    みえるわ

    [ロングインタビュー]べつの仕方で、
    聞き手:穂村弘

    [対談]
    ✕永井均 反出生主義は可能か――シオラン、べネター、善百合子
    ✕多和田葉子 からだ・ことば・はざま
    ✕イーユン・リー 「孤独」でしか描けないこと
    ✕蓮實重彦 始まる、始まる、始まる、――あたらしい書き手とことばに震えるために

    ◎山崎まどか 選 川上未映子のおめかしエッセイ
    ダッフルは誰の思い出?/お化粧品売り場でひかるもの/髪の思春期/キャロルとナンシー/散財にまつわる二、三の事情

    ◎川上未映子が選ぶ、9人の笑わない女と10の偏愛  構成:岩川ありさ

    [トリビュート創作]
    「ヘヴン」高山羽根子 なおされた目を確かめに
    「先端で、さすわ さされるわ そらええわ」最果タヒ 夜のほうれい線
    「夏物語」大森静佳 空洞
    『おめかしの引力』佐藤文香 伊勢丹奇譚

    [エッセイ]
    高橋源一郎 「詩集」って、書いてない
    町田康 川上未映子の小説について
    岸本佐知子 ミエコさんとワタシ
    沼野充義 早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞のころ
    古谷田奈月 編集者・川上未映子
    蜂飼耳 饒舌な書法が細部を知らせる
    江國香織 マジカル
    黒田夏子 対話集『六つの星星』からひろった鍵のいくつか
    藤田貴大 そういう手紙だとして
    サム・ベット インストラメンタルに合わない文体ーー川上未映子の文学を英訳するに当たって
    デビッド・ボイド 声を分かち合うこと
    山本充 未来を映す子どものエネルギー
    北原美那 早稲田文学増刊 女性号について

    [私の1冊]
    夏帆/村田沙耶香/今橋愛/田中慎弥/鈴木杏/町屋良平/文月悠光/武田砂鉄

    [論考]
    亀山郁夫 存在の根源に達するということ――川上未映子の原点と現在
    江南亜美子 不安と光の作家、川上未映子
    岸政彦 川上未映子にゆうたりたい
    都甲幸治 文字と身体――川上未映子の小説
    斎藤環 入れ子問題、あるいは新しい「ことばの社会」
    椹木野衣 ゴンドラは運ぶ生殖と繁殖を乗せて――『乳と卵』と『夏物語』を繋いで

    ◎川上未映子作品を読み解く10のキーワード 小澤みゆき
    妊娠/出産・初潮・月経・花・甘・髪・歯・夜・夏・音楽・審問

    ◎川上未映子 主要13作品解題 2006→2019+担当編集者は語る
    ◎全著作一覧

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