文化人類学のレッスン: フィールドからの出発

  • 学陽書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313340145

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  • 『文化人類学のレッスン――フィールドからの出発』
    編者:奥野克巳(1962-)
    編者:花渕馨也(1967-)

    【改訂履歴】
    2005➡2011➡2017

    【版元ページ】
    編著者 奥野克巳、花渕馨也
    出版年月日 2005/04/08
    ISBN 9784313340145
    判型・頁数 A5・270ページ
    定価 本体1,900円+税
    在庫 品切れ・重版未定
    http://www.gakuyo.co.jp/book/b173940.html

    【(増補版の)書誌情報】
    出版年月日 2011/01/18
    ISBN 9784313340213
    判型・頁数 A5・308頁
    定価 本体1,900円+税
    在庫 品切れ・重版未定

    若手の研究者が、自身のフィールドワークを出発点に、先行研究や論争を踏まえまとめた入門書。多くの大学で教科書として採用され、好評を得た初版に、新たに「霊長類と文化」の章を加えた増補版。 ――この増補版においてもさらに強調したいのは、フィールドワークという現場における経験を通じた理解の重要さである。文化人類学者は、じっくりと時間をかけて、対象の人たちと関わりながら、「人間とは何か?」について探究するという、フィールドワークという調査研究のスタイルをけっして手ばさないできた。わたしたちは、こうした文化人類学の研究手法が、知性を鍛え上げ、他者との関係を学ぶために重要な役割を担うものでありつづけると信じている。 
    (「増補版のためのはしがき」より)
    http://www.gakuyo.co.jp/book/b173947.html


    【簡易目次】
    はしがき(2005年3月 共編者) [I-III]
    フィールドワーク地 [IV-V]
    フィールドワーク地の民族データ [VI-VII]
    目次 [VIII-XI]

    レッスン1 フィールドワークと文化人類学
    ――人類学者はどのように調査を進めるのか? 001
    レッスン2 民族と国家――集団意識はどのように生まれるのか? 025
    レッスン3 家族と親族――親と子は血のつながっているものか? 051
    レッスン4 セクシュアリティとジェンダー ――「性」の多義性とは? 081
    レッスン5 交換と経済――他者とは何か? 104
    レッスン6 儀礼と分類――人はどのように人生を区切るのか? 131
    レッスン7 宗教と呪術――世界は脱魔術化されるのか? 153
    レッスン8 死と葬儀――死者はどのように扱われるのか? 181
    レッスン9 文化とアイデンティティ――先住民族は消滅するのか? 207
    レッスン10 グローバル化と他者――今日のフィールドワークとは? 235

    あとがきに代えて [259-260]
    さくいん [261-264]
    著者紹介 [265]


    【執筆者紹介】
    ●レッスン1
    西本 太(にしもと・ふとし) 総合地球環境学研究所・プロジェクト研究員
    ●レッスン2
    シンジルト(Shinjilt) 熊本大学文学部准教授
    ●レッスン3
    田川 玄(たがわ げん) 広島市立大学国際学部准教授
    ●レッスン4
    椎野若菜(しいの わかな) 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授
    ●レッスン5
    織田竜也(おだ たつや) 長野県短期大学多文化コミュニケーション学科助教
    ●レッスン6
    田中正隆(たなか まさたか) 高千穂大学人間科学部准教授
    ●レッスン7
    花渕馨也(はなぶち けいや) 北海道医療大学大学教育開発センター准教授
    ●レッスン8
    奥野克巳(おくの かつみ) 桜美林大学リベラルアーツ学群教授
    ●レッスン9
    渥美一弥(あつみ かずや) 自治医科大学医学部教授
    ●レッスン10
    梅屋 潔(うめや きよし) 神戸大学大学院国際文化学研究科准教授
    ●レッスン11
    島田将喜(しまだ まさき) 帝京科学大学専任講師

  • カトゥ(ラオス、ベトナム)、河南蒙旗モンゴル(中国)、ボラナ(エチオピア、ケニア)、ケニア・ルオ(ケニア)、カタルーニャ(スペイン)、アジャ(ベナン)、コモロ(コモロ)、カリス(インドネシア)、サーニッチ(カナダ)、ジョパドラ(ウガンダ)…、各章で取り上げられる民族や国は多岐に渡り、まるで世界中を旅しているようでした。

    民族と国家、家族と親族、セクシュアリティとジェンダー、儀礼と分類、宗教と呪術、死と葬儀、文化とアイデンティティなど、内容も非常に濃かったです。一冊にギッシリでした。

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著者プロフィール

立教大学異文化コミュニケーション学部教授。
著作に『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』(2018年、亜紀書房)、『これからの時代を生き抜くための文化人類学入門』(2022年、辰巳出版)、『人類学者K』(2022年、亜紀書房)など多数。
共訳書に、エドゥアルド・コーン著『森は考える──人間的なるものを超えた人類学』(2016年、亜紀書房)、レーン・ウィラースレフ著『ソウル・ハンターズ──シベリア・ユカギールのアニミズムの人類学』(2018年、亜紀書房)、『人類学とは何か』(2020年、亜紀書房)。

「2023年 『応答、しつづけよ。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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