2030年 教師の仕事はこう変わる!

著者 :
制作 : 西川 純 
  • 学陽書房
3.48
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本棚登録 : 116
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313653566

作品紹介・あらすじ

学校が変わる! 教育が変わる! 学校も子どもも急激に激減し、ICTやAIがどんどん学校現場に入り、教育内容が変わっていく時代に、教師の仕事はいったいどう変わるのか? その時代を生き抜く教師になる方法がわかる1冊!

感想・レビュー・書評

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  • 2030年の学校や学生の在り方、それによって教師はどんな仕事になるのか。それらがかなり具体的にかかれていて面白かったです。しかし、そのために必要な教師のスキルに関しては少しありきたりな感じでした。
    2030年、時代や教師の仕事に対する課題感を深めたいかたにはとてもおすすめです。

  • これからの社会で生き残って行く人たちは、集団の中で画期的なアイデアを出すことができる人たちである。
    大量の課題をこなし、それを踏まえて議論し、アイデアを出すことができる人間が求められる。
    それこそがアクティブラーニングである。

    個人の様々な活動の記録であるEポートフォリオの作成が求められる。
    生徒はより主体的に目的を持って学習活動をすることが求められる。
    これは生涯学習のことにも繋がる。

    大学入試も従来の点数式ではなく、二次試験で大学独自の様々な種類の試験が課されることになる。

    英語に関しては海外からの技術者がやってきて外国人の上司や労働者が増加し、自動的に英語が公用語になる。
    民間試験で高水準のスコアの取得が望まれる。
    さらに自動翻訳の技術が進歩することで、もはや外国後の習得の必要性はなくなり、外国人と付き合う能力が必要になる。

    もはや授業はネット動画の方がクオリティが高い。
    スマホを学校で制限することは時代に即してない。家庭、授業どちらでも自由に使用し活用することが必要。

    公立学校は独立法人化され成果のでない学校には予算が回ってこなくなる。
    地方公共団体が学校を作り、それを民間に運営させるという学校ができている。
    その学校では学校の裁量で優秀な教師を採用することができる。

    現在の形態をはるかにしのぐ新しい形態が生まれ、それに気づいたときにはすでに遅い。

    終身雇用が崩れた今、求められる人材は即戦力である。海外ではそれが普通。

    これまでの固定観念、高卒より大卒、大卒なら偏差値の高い大学のような考えは捨てる必要がある。
    求められるのは即戦力。職業を意識した教育が必要とされる。

    再就職が当たり前の時代になる。その時に大事なのは地域とのネットワークである。

    これから残る職業はひらめきが必要とされる職業や人間関係から生じるサービスの提供である。相手に心理的安定性を与えられる人物の育成が求められる。
    そのためには縛りは緩く、柔軟なカリキュラムを設定できるようにする。

    どのような社会になるかは134ページから153ページ

  • 教師をやっているとあまり感じることのない、社会の変化について考えるきっかけを与えてくれました。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000038521

  • 印象に残った点

    ・公立学校は独立行政法人かされる
    →教員間での競争があるとよいのかもしれない。
    そうすると、面白い時代になっていくのかもしれない。
    とにかく教員はもっともっと勉強することが必要だと改めて思った。

    ・助成金に応募してみる
    「助成財団センター」を検索する。
    教育のためにお金を出してくれる前提がある。


    ・教員の3つの職能
    ①子供や保護者のせいにしない。確かにそれが原因なのかもしれないが、それを言っておしまい
    ②尊敬すべき、先輩、後輩を探し、その人といっぱい雑談をする。見いだす方法は、子供たちに聞けばいい
    ③真似できるところは真似る。真似できないところは、真似る必要はない。今の自分のままでできる授業はある

    ・管理職の3つの職業
    ①判断が早い
    ②判断にブレがない
    ③その判断基準が、メンバーにとって共感できるものであること

  • 2020年「2030年 教師の仕事はこう変わる!」読了。これからの教育現場の大きな変化を言い切る感じに何となく違和感を感じつつも、いつかそういう時代がやって来たときに自分はどういう方向で働いたら良いのかは考えさせられた。また、そういう時代を生きる子どもたちはどういう学び方が人生を豊かにするのかも悩むところ。ためになるというよりは、もんもんとさせられる一冊かなと。

  • 約10年後かぁ。今と10年前とはあまり変わらないように思える。しかし,10年前の自分が今を予想していたかというとそうとはいえない。正しく予想できるのは年齢くらいか。

    公教育が変わる時はほぼ革命だろう。革命が起きるか否かは不確定(本書では確定的な予想)だが,生命力を高めておくことは必要なことは確かだ。

  • 内容は参考になる部分もあり(第4章)、よかったが、文章が読みにくい。一度書いた後に読み直してないような感じを受けた。著者は大学の先生とのこと、私の読解力がないのか。

  • ドラッカーの言う、すでに起こった未来から見える、これから学校に起こることを、鋭く分析していきます。
    小学校、中学校、高校、大学でこれから起こることは、衝撃的です。
    これからの学校現場で起こすべきことは、生き残れる教師になるには。
    これらは、学校教育の現場だけではありません。
    社会人教育、研修、セミナーにも多大なる影響があります。
    そしてその一部は、すでに起こっていると考えられます。
    今までのやり方は通用しなくなってしまいます。
    教育に携わる者は、読むべき1冊です。

    もし終身雇用制が崩れたらどんなことが起こるでしょうか?
    まず、企業内教育をしなくなります。入社した人にお金をかけて育てるのは、育った人がその企業で活躍してくれることを期待しているからです。ところが終身雇用制が崩れた社会では、自分を高く評価してくれる企業に転職することが普通になります。もし、入社した人にお金をかけて育てても、育ったその人が転職したら投資が無駄になります。だから、企業内教育をしません。即戦力の人を雇います。 ー 73ページ

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著者プロフィール

1959年、東京生まれ。1982年、筑波大学第二学群生物学類生物物理学専攻を卒業。1984年、筑波大学教育修士修了(教育学修士)。1985年、東京都高校教員。現在、上越教育大学教職大学院教授。2003年、博士(学校教育)(生物、地学/「巨視的時間の距離感形成に関する研究」)。科学教育研究奨励賞(日本科学教育学会)、教育研究表彰(財団法人 教育研究連合会)、理科教育研究奨励賞(日本理科教育学会)、理科教育学会賞(日本理科教育学会)受賞。主な著書に、『気になる子への言葉がけ入門』『クラスと学校が幸せになる『 学び合い』入門』『子どもが夢中になる課題づくり入門』『アクティブ・ラーニング入門』((明治図書)、『クラスが元気になる!『学び合い』スタートブック』『クラスがうまくいく!『学び合い』ステップアップ』『学校が元気になる!『学び合い』ジャンプアップ』『すぐわかる!できる! アクティブ・ラーニング』他

「2022年 『部活動顧問の断り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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