- Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
- / ISBN・EAN: 9784313660427
感想・レビュー・書評
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はて?いつこの本を買ったのか…。
多分、1年以上は前のこと。
もしかして…、いえ、もしかしなくても、2年ほど前のことだったかも。。
本棚に置いてあると、このピンク色の帯とピンク色で書かれた文字、
「35歳からのおめでたスタンパイ」という文字が、ときどき目に飛び込んで来て
つい手に取っています。
レビューを書いているというのに失礼かもしれませんが、
書いてある内容がどうだからというわけではなく、
わたしにとってこの本は、気持ちを少し先へと進ませてくれる本のようです。
具体的には、この本を買ってから、わたしが行動を起こしたこととして
次の5つがあります。
①基礎体温表をつけるようになった。
②ちょっと高機能な基礎体温計を買った。
③排卵検査薬を買って、数回ほど検査をしてみた。
④子宝治療という鍼灸医院へ通った。
⑤婦人科で一通り、不妊検査を受けた。
以上は2年前のわたしからは程遠いともいえる行動です。
といいますのは、この頃のわたしにはまったくといっていいほど
子供を授かろうという気持ちがなかったからです。
子供は?と尋ねられたときはいつも
「37歳になったら、妊娠や出産について真剣に考えるから大丈夫」
と周りの友人や家族には触れ回っていました。
それがちょっと気を早くしたのか、36歳に突入したとき、
頭の中に「子供、ほしい?」という具体的な質問が浮かぶようになっていました。
それも情動や生理的に生まれた感覚というよりも、
ライフプランにそう書いてあるから、というような実務的な感覚だったと思います。
それでも、頭の中に浮かぶ淡い質問の気配が伝わるのかどうか、
教室に見える何人かの生徒さんから
「HIKARIさんは絶対いいお母さんになるから、絶対子供を産んでほしい!」
なんて熱く説得されることもありました。
照れくさいやら、でも、どうしいいものやらで
「そうですね、やっとその気になってきたところかな…」
なんて笑顔でごまかしていたのですが、ほしい度というのでしょうか、
なんか変な表現ですね^^;
子供を授かりたいという思いが、その頃はまだ弱かったように思います。
そんなとき、自分の脳というか、意識を変えようと思い、
本屋でこの本を買いました。
たまたまいくつかある中から選んだ本でした。
まるでいつもの自己啓発本を読むときのような、勉強する感覚で
目次から丁寧に読み始めたのを覚えています。
読み終えた瞬間は、まだ自分の脳が
お母さんになろうという脳には切り替わりませんでした。
書いてあることを、ふーん、なるほど…、へぇ、と
あくまで自分は傍観者だと感じながら読んでいました。
それが、いつの間にかです。
ゆっくり、ゆっくりと、わたしの気持ちを
子供を授かろうという方向へと導いてくれてきたように、今では思えます。
以前のわたしは、まず、
基礎体温を毎朝起きたときに測るなんてことも面倒くさくてできない、
と思っていましたし、
小数点以下二桁まで測ることができる、しかもデータを保存できる
3000円以上もする体温計なんていらない、
と思っていましたし、
排卵検査薬の存在さえ知らない、
という状態でしたし、
鍼治療に興味はあっても、受付で「子宝治療希望です…」だなんて言っている自分、
を想像できませんでしたし、
婦人科には定期検診以外、お世話になりたくない、
と強く思っていたからです。
そのわたしが、この頃ではこんな風に変わりました。
◎毎日、基礎体温を測っておけば、自分の身体の調子がわかるよね。
◎お!今朝は36度94まで上がった!と小さな感動を覚える。
◎鍼治療のおかげで平均基礎体温が上がったことを実感して嬉しくなる。
◎不妊検査の結果も一通り問題なくて、月に2~3回
婦人科に通うのが当たり前になってきた。
◎むしろ、定期的に診てもらって「はい、卵、ちゃんとできてますよ」とか、
「はい、内膜が厚くなってますからね」とか「明日、排卵しますよ」とか、
教えてもらうことが癖になってきた。
と、自分の身体とのコミュニケショーンがより深くなりました。
まだ、わたしには、赤ちゃんがきたー!という報告は残念ながらございませんが、
きたー!というときも、きっと、この本を本棚から手にとることでしょう。
妊娠してから出産まで、まだいろいろと勉強して行動しておきたいことがあるからです。
まずは何事も知識を得ることから、
少しでも意識をするところから始まるのですね。
実際にまだ妊娠には至っていなくても、確実にわたしは自分の身体に
自信を持つことができました!
あとは魂のお話、神様にお任せするだけです^_^*
さあ、今日も!
あなたがあなたであるために、わたしはわたしであるために、
色々な工夫を楽しみながら共に生きてまいりましょう♬
何かを感じてもらえたら、気軽にお声掛けくださいね。
みなさんともご縁が円でつながることを楽しみにしています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私が「両立」という言葉に違和感を覚えるようになったのは、20代後半で子どもを産み、育てるようになってからだった。やってみたら、家事や育児をする自分と、仕事をする自分はそれぞれ別々に並び立って居るわけではなかった。生きるということの要素に子育てが加わっただけ。仕事をする私が出産し、出産したら育児がもれなく付いてくるのであれば、それはやっぱり実感として、「両立」ではなくて生きることと不可分のタスクだった。
というようなことは、産んでみて初めてわかったことだ。だから、様々な不安が胸を去来し、なかなか子どもを持とうと心を決めることができない女性がいることも十分に理解できる。ましてや30代後半になり、仕事上で相当な責任と成果を求められる立場となっていれば、何も考えずに産める人のほうが珍しいとも思う。
けれど「案ずるより産むが易し」という諺もある。たとえばそれがどんなことなのかは、この本を読んでみてほしい。(10/13/2006 NT12月号用原稿)
といちお、お勧め本としての書評だからね、こんな風に書いてみたけど、わたしはこの本は個人的にはオススメできないなぁ、、、ゴーストが付いてたんだろうけど、なんというか、あまりにも浅い。どこを読んでも金太郎飴みたいに同じことが書いてある。こういう本を読んでほんとに励まされて産む女がいるとしたら、そういう女が育てる子どもって、怖いよなぁって思う。自分でちゃんと考える人なら、こういう本は要らない。なんの参考にもならない。自分の問題意識を自覚して自分で考えたらもっと深いところまで考えざるを得なくなると思うし、そしたらこんなに上っ面な本じゃどうにもならないと思うからだ。ええもう、ケチョンケチョンですよ。それが何か?(笑)