沖田総司 下: 六月は真紅の薔薇 (人物文庫 み 1-3)

著者 :
  • 学陽書房
3.53
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本棚登録 : 221
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313750241

感想・レビュー・書評

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  • 後半は特に恋愛の描写が多かったです。
    時代物の小説は初めて読みましたが読みやすくすぐに読了できました。

  • 青春恋愛小説感が強かった。
    沖田総司にもそういう面があったのかなと思うと面白い。

    土方さんとの関係性は結構イメージ通りだった。

    おあいが亡くなってからのストーリーがあっという間だったのが残念。
    全体を通して、もっと深掘りしてほしい部分が流れてしまった感じだった。

  • 新選組はより大きな組織になっていきますが、総司の労咳も自覚症状が出るほどになります。血を混じったせきをしながら、一番隊組長なのに総司は「血を見たくない、どんな人の命でも大切にしたい」と変わっていきます。恋心を抱いた女性「おあい」も労咳で無くなってしまうのです。おあいを亡くし、自分も剣をふるうことも出来なくなった総司。もう、自分の命を諦めてしまっているかのように、抵抗もせず、運命を受け入れる姿が最後まで悲しかった。ありがちな総司の一生の小説かもしれませんが、真っ直ぐな心を持った総司が悲しかったな

  • 新選組を取り上げた小説は少なからず読んできたが、40年も前に著されたとは思えない新鮮な描写で満喫させていただいた。

  • [結核系男子芋] 沖田総司の目線で新撰組が書かれています。史実に脚色が加えられていてより爽やかで優しくて純粋でかっこいい(笑)新撰組1番隊隊長が味わえますよ☆

    佐賀大学 : こここ

  • 労咳をおあいからうつされ、徐々に弱っていく総司。おあいの死後は、幕末の動静が激しくなるのとは対象的に、澄んだ心持ちで終焉に向かって淡々と生き抜いた。達観した総司の人となりは魅力的だが、全体として淡泊なストーリー展開。

  • 青春、そして生と死。

    深紅の薔薇のイメージが、喀血と重なって、印象的。沖田総司をここまで静かな人と感じたことはない。もっとガチャガチャした感じ、トリックスター、道化を演じる戯画的なイメージだった。ここまで考える沖田は、私の中になかった沖田像だ。

    ちょうど今大河で見ている時代だから、それも面白かった。

  • 結局恋愛時代小説の印象を払拭出来ぬまま読み終えてしまった。
    剣士と言えど青年男子、色恋の1つや2つ…とは思わなくもないがやっぱり沖田には淡い恋心位で留めて欲しい読者心理。
    労咳を恋人から伝染され銘刀菊一文字を恋人に託されるというのもこじつけな感じ。
    作者が結核経験者だったという点で病の身体的、精神的に与える描写においてはどの著書よりリアルで当時の死病と闘いながら隊務をこなしていたのかが苦しい程伝わった。沖田総司が病に倒れずにいたならばどうなっていたのだろう。最後まで土方と供にあったのだろうか。25歳の剣に生きた生涯が鮮やかに描かれている。

  • 私のイメージする沖田とはなんかちょっと違った。

  • 恋人が結核でそれが移ったという設定。土方と驚くほど仲が良い。恋に生きた少年って感じだった。土方がたくさん出ててちょっと残酷だった

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著者プロフィール

一九三一年東京生まれ。横浜国立大学経済学部を卒業後、読売新聞社を経て作家生活に。六七年『風塵地帯』で日本推理作家協会賞を、六八年「聖少女」で直木賞を受賞する。推理・サスペンス小説、スパイ小説、歴史小説、伝記小説など広範囲なジャンルで硬筆な筆をふるう。

「2019年 『ガラスの階段 特捜検事 新編集版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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