志ん生一代 下 (人物文庫 ゆ 1-2)

著者 :
  • 学陽書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313752092

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  • 筆者が大好きだった芸人たちと彼が生きた時代が目に見えてくる。活き活きとした人間像が描かれている。志ん生は徹底的に貧しい。しかし底抜けに無責任で陽気に生きてゆく。どんなに貧しく、生活が苦しくても、持ち前の気楽な性分で生きてゆく。彼にとって、落語と酒と博打は命そのもの。何が何でも止められない。志ん生の落語は、ようやく認められ、なんとか人間らしい生活ができるようになる。読みながら、志ん生の落語が早くみんなに認められて欲しいと、つい応援してしまう。

  • 志ん生の芸へのこだわり、生き方に遠い明治、大正、そして昭和が目に浮かんできた

  • 20090423 浦安中央図書館 【借入】

  • その後半。エンディングは微妙なドラマチックさ。やりすぎ。

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著者プロフィール

結城昌治

一九二七(昭和二)年、東京に生まれる。四九年、早稲田専門学校を卒業し、東京地検に勤務したが、結核が発病し三年間の療養生活を送った。五九年、短篇「寒中水泳」によって認められ、『ひげのある男たち』『ゴメスの名はゴメス』等を執筆し、ユニークな推理作家として注目された。七〇年、「中央公論」に連載した『軍旗はためく下に』で第六十三回直木賞を受賞。ほか『夜の終る時』『志ん生一代』など著作多数、「結城昌治作品集」(全八冊)がある。九六(平成八)年一月没。

「2020年 『軍旗はためく下に 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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