織田信忠: 父は信長 (人物文庫 あ 5-1)

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  • 学陽書房
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本棚登録 : 41
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313752580

感想・レビュー・書評

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  • 信長は常に常人の及ばない発想をし時にはそれが元で敵を作ることも。信忠はそんな信長を畏怖しながらも息子として唯一信長を信じ理解しようと努める。主要登場人物を信忠、五徳、鎌田信介、信長、光秀と絞っているので話が纏まって読み易い。

  • トイレをギリギリまで我慢してまで読み続ける、という本に会えたのは久しぶりでした。
    数か所で通説とは違うため違和感を感じてしまったのですが「そんなのは解釈の違いでありそもそも時代小説だし」で打ち消せる(それが出来ずにモヤモヤが大きくなってしまう作品もありますが)ものだったしとにかく面白かった。絶版ぽいのが残念です。

  • 面白かった

  • 「父上は天を翔け、そしてわしは地を走る、誰よりも早く走れるように…」織田信長の嫡子として生まれ、武勇と思慮深さを兼ね備えた信忠は、武田攻めの武功により、家督を譲られ成長していく。信長が見据える未来がみえず、思い悩むも懸命に後を走る信忠。ようやくみえてきた天正十年六月本能寺。突然の悲劇が訪れるのであった…。戦国の父子、主従たちの心情を詩情豊かに描いた傑作小説。

  • 本作は「余人には理解され難い」ような、独特な思考で“新しい時代”を拓こうとする“天才”を父とし、その父が創り出すものを受け継ぐことが運命付けられた若者の物語である。そして、その最も身近に居る幼馴染達の物語でもある。

    なかなか余韻が残る作品だと思う…

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著者プロフィール

1953年、東京に生まれる。東京大学大学院東洋史専攻博士課程単位取得退学。大阪市立大学文学部助教授、東海大学文学部助教授、東京外国語大学外国語学部教授などを歴任。東京外国語大学名誉教授。トルコ歴史協会名誉会員。専攻はオスマン帝国史、トルコ近代史。著書にTurkish Nationalism in the Young Turk Era (Leiden: E.J.Brill, 1992; Tansel Demirel訳、Jon Turk Donemi Turk Milliyetciligi. Istanbul: Iletisim, 1994)、『トルコ近現代史――イスラム国家から国民国家へ』(みすず書房、2001)、『オスマン帝国はなぜ崩壊したのか』(青土社、2009)、『憲法誕生――明治日本とオスマン帝国 二つの近代』(河出書房新社、2015)ほか。訳書に、ジェム・ベハール『トルコ音楽にみる伝統と近代』(東海大学出版会、1994)、監訳書 に、M・シュクリュ・ハーニオール『文明史から見たトルコ革命――アタテュルクの知的形成』(みすず書房、2020)ほか。

「2021年 『オスマンvs.ヨーロッパ 〈トルコの脅威〉とは何だったのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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