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- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784313752955
作品紹介・あらすじ
信州・上田と上州・沼田を領する真田家は、強国に囲まれながらも屈せず、当主昌幸を中心に武名を轟かせ、幸村も兄信幸とともに怒涛の戦国末期を駆け抜けていた…。緑薫る信州の山野、華やかな京畿の賑わいを背景に、佐助、六郎、才蔵や幸村を取り巻く女性たちを生き生きと描き、上田合戦、真田丸の激闘など「決して怯まない闘志」で戦国に輝いた六文銭の英雄の生涯を詩情豊かに描いた傑作小説。
感想・レビュー・書評
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真田幸村の小説を読んだのが初めてなので他作品と比較はできません。
この物語ではひとえに、自身の出生の秘密を抱え、父・昌幸との関わりを描いています。
冷徹かつ知略家で偉大な父。それだけでもコンプレックスを持ちそうなものなのに、そこに出生の秘密も絡んでくる。
そこに因縁の相手、石田三成、徳川家康勢とのやりとり。さらには忍びの者相手との闘いなど、なんともドラマチックに仕上がっています。
文体は淡々としつつも感情を含んだもので、描写も口語的。(「なんだ?」という目で睨んできた、文末やセリフに「!」を用いた表現など)
史実には疎いのですが、真田家の物語が好まれる理由が分かります。戦国の世、これだけドラマ性があり、自らの宿命に立ち向かう幸村の姿に心打たれるものがあります。
ともすれば散らかりやすい内容が一巻にまとまっていて読みやすかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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