アリーテ姫の冒険

制作 : ロス アスクイス  グループ・ウィメンズ・プレイス 
  • 学陽書房
3.81
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本棚登録 : 223
レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (71ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313840331

作品紹介・あらすじ

待ってるだけのお姫さまはもう古い。かしこさと勇気-女の子ならそうこなくっちゃ。イギリスのフェミニストたちが、小さな女の子のために心をこめて作った感動のストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • ピアノの先生が貸してくれた本。

    子供の頃に読みたかった。
    自分に女の子が生まれたら読ませたい。

    王子様に夢を抱くのではなくて
    どんな環境でも自分で幸せを見つけられるってすてき

  • 子供の頃、大好きで図書館で何度も借りた本です。もう、絶版になったみたいなので、古本で買いました。この物語に出会った事で、私は冒険は男の物だという先入観を抱かずにいたのだと思います。アリーテ姫はとても賢いお姫さまです。このままでは嫁の貰い手がないと焦った王様は悪い魔法使いに言いくるめられて姫をそいつの妻にしてしまいます。しかし、この姫様、すべての試練を知恵と勇気で乗り越えてしまうのです。この後、いろんな女性作家さんが冒険するヒロインを描いていますが、私のヒロイン像はこの姫が元祖です。

  • 昔に映画を見て、その映画を見てから
    好きになって読んだ作品

    アリーテ姫かっこいいなぁ
    王子様が出ない童話は新鮮で斬新
    指輪を使って魔法使いから逃げようとしなかった
    聡明な彼女に心の底から感服しました

  •  悪い魔法使いに囚われたアリーテ姫は、3つの仕事をしなければ首を切り落とされてしまいます。でも、アリーテ姫はいい魔法使いからどんな願い事でも3つ叶えてくれる指輪をもらっています。
     最後まで読まなくてもどんな展開になるか分かりきっている冒頭。しかし、このお話は普通のお伽話とは違います。

     せっかく魔法が使えるのに、それを退屈しのぎにしか使わないところ、悪い魔法使いから出される無理難題には自分の力で対処してしまうところ、最後には王子様と結婚するハッピーエンドではなく、国のために他国視察の旅にでるところ。すべてが予想外です。
     「美しいから」という男女差別的理由でもなく、「心が素直だったから助けてくれる人がいた」という教訓めいた理由でもなく、アリーテ姫がひとよりものを知っていて勇気があったから、という正当で当たり前の理由で魔法使いに打ち勝つのがすてきです。
     

  • 子どものときに読んでいたらよかったなと思える作品。
    自分をお金で魔法使いに与えた父親を許さないっていうのが個人的にはよかったです。
    お姫様(女の子)は、魔法も、かっこいいだけの王子様も、鎧や武器で武装した騎士がいなくても、やっていけるんです!
    将来、子どもを持ったら、まず読んであげたい一冊。

  • 最近復刻版が出たそうで、気になっていた本。
    賢い女性は結婚出来ないと王様は嘆いていたけれど、アリーテ姫にある程度の社交性も持ち合わせていたらとりあえずサクッと結婚できてたろうな……でも王子様がその後尻に敷かれて苦労するかw
    鉄板の流れはもらった指輪で願いを叶えて困難を乗り越えるーなんだけれど、アリーテ姫は退屈を凌ぐ為に使ってる、結果的には困難を乗り越える布石になっているんだけれど。
    幸せになった後でも王様のことを許さないっていうのが今までなかったと思う。勧善懲悪、賢さと応用力を武器に生き方を切り開くお姫様は、あまりないタイプだと思うし、こういう時代だからこそこんなお姫様がいてもおかしくはない!

  • ある女性がネットで絶賛されていたので読んでみた。
    →治部れんげさん
    https://rengejibu.hatenablog.com/entry/2018/12/19/111456
    おとぎ話のような体裁だが、実はフェミニストが女性の地位向上を願って書かれたもの。めっぽう面白い。

    あとがきを読んで思ったのが、女の子が小さい頃におとぎ話を通して
    「いつか王子様がやってきて幸せにしてくれる」
    「女性は選ばれるもの。だから美しくいなければ」
    と知らないうちに刷り込まれているという事実。
    主人公のアリーテ姫はこういう先入観を全部破ってくれるので、痛快でワクワクする。

    魔女がアリーテ姫に指輪を渡し、
    「願いごとを3つ叶えてくれます。困った時にこれを使いなさい」
    というお約束の展開があるが、アリーテ姫は普通とは違うので、
    「えっ、ここで?」
    というタイミングで指輪を使う。
    そこが最高に面白かった。

    小さい頃に読みたかった。そしたら人生変わっていたかも。
    もし娘さんがいるなら、ぜひ読んであげてほしい。

  • かしこいお姫様のアリーテ姫の生きざまには学ぶところがたくさんあります。絶版になっていたみたいですが、祝・復刊。よい読み物は読みつがれていってほしいものです。

  • おとぎ話の体裁をとっていながら、実はフェミニズム的な考えを体現するお姫様という、ちょっとしたアイロニーに彩られた話。後書きを読むと、古くからヨーロッパで読み継がれてきた「白雪姫」や「眠り姫」はヒロインが「美しい」という脂質を持っていたために王子様の力を借りて幸せになることができた。これを男性優位社会のひな型ととらえ、逆に女性が自力で幸せをつかむという「おとぎ話」はないのかという要望に応えて生まれたのが本作だということがわかる。

    そう、アリーテ姫は決して美しいわけではないけれど「かしこい」姫で、父王は「かしこい姫など嫁の貰い手がない」と叫ぶし、実際にお見合いも失敗する。しかし、悪辣な魔法使いと結婚させられた姫は課せられた無理難題を自力で解決し、魔法使いとその手下は自滅する。

    アリーテ姫が持っていた「かしこさ」とは知識だけでなく、絵をかいたり服を作ったりという手仕事の能力+創造性のことで、豊かさを生み出す力とも言えるだろう。反対に王や魔法使いが持っていたのは、暴力的な力と権力、富で、これは何も生み出さない。

    型破りなお姫様の話で面白いとは思う。けれども、アリーテ姫はそれまで男性たちがたまたま踏み荒らしていた花畑を修復して幸運を授かっただけようにも見えるし(つまり、花畑を荒らす男性がいなければ姫の所業も成り立たない)、そもそも自力で戦い運命を切り開く姫の話は北欧民話の中にあったりして、決してなかったわけではないのだ。それに、女性=豊穣の神、男性=権力と破滅の神、みたいなステレオタイプなキャラ造形になってしまっていることも気になる。

    ただし、小さい子に読み聞かせをしたなら、成長してからのち、勇気づけられる女の子がたくさん出てくると思う。女の子は賢くて強くていいんだよと。

  • アリーテ姫は、かしこい姫。姫はかしこいが、父親は宝石狂いのダメ親父。ある日、姫は宝石と引き換えに、王子に化けた悪い魔法使いにお嫁にやられてしまう。地下室に閉じ込められた姫は、そのかしこさと、3つの魔法を使ってピンチを切り抜けていく。

    小学二年生のときに、担任の先生に読み聞かせてもらった本です。
    女は従順に待つばかりで嫁に行ければ良いというものではないことは、現代においては常識となりましたが、それでもどこか自分の女性らしさに悩み、息苦しさを感じることは多いわけです。頭を柔らかくして、よく学び、人には優しく、自分の望むものに正直であることが良い結果をもたらすことをこの物語は教えてくれます。

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著者プロフィール

イギリス在住。教師として働くかたわら『アリーテ姫の冒険』を執筆。

「2018年 『アリーテ姫の冒険(復刊記念版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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