アダルト・チルドレンと家族: 心のなかの子どもを癒す

著者 :
  • 学陽書房
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本棚登録 : 371
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784313860018

作品紹介・あらすじ

危険な家族関係が生み出すアダルト・チルドレンとは。親から受けた心の傷を癒し、本当の自分を取り戻す方法を具体的に提示する、待望の書。

感想・レビュー・書評

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  • 私が引きこもっていた時に読んで、回復の手助けになってくれた本。
    重い内容が多く読み進めるのが、しんどかったのを覚えています。
    自分に思い当たることが多く、親への怒りが湧き上がり、不満を度々ぶちまけました。
    親にそれまで我慢していた不満を言えたことは、結果として、親子関係の改善をもたらせました。
    辛い時に、指針になってくれた本で、大変感謝しています。

  • 私はこのまま、この生きづらさと共に生きていくのだな。と諦めていた。
    誰にもわかってもらえるわけがないと。( 語ることができないからだが )
    どうにかこの生きづらさと上手く付き合えないかと思い読んだ本。

    「生きづらさ」を感じている人や、誰にも言えない悩みを持っている人に読んで欲しい。

  • 2012.2.12 初読 市立図書館

    自分の家庭は「安全な場所」にしたい。
    そう思った。

    自覚すること。
    インナーチャイルドを癒すということ。

  • ACは正式な精神医学的な言葉ではないが、心理学的側面から見て、著者の解釈(範囲をアルコール依存の親元で育った子どもに限らない)は的確であると考える。共依存の意味も本書によってある程度理解できた。

    個人的見解として、内因性の気分障害、あるいはその他の精神疾患は、本書に述べられているように、生育歴に関係性を求めることができると考えている。そこに名前をつけてわかりやすくまとめたことが本書の意義になると考えられる。

    しかし、大変複雑な問題を、これだけの少ないページ数にまとめたことで、総花的になってしまい、概要を俯瞰するにとどまることしかできなくなったことは、やや残念な点である。

    読んでいてまさに自分の体験が書かれているような部分もあり、涙が出そうなほど共感できる部分もあったが、成長の過程でのトラウマは程度の差こそあれ、誰にでもあるのではないだろうか。その意味で、ACという言葉が独り歩きしてしまいがちな危険な要素も孕んでいるという点は注意しなければならない。

  •  この本は,学陽書房から1996年に単行本として発行されたものが文庫になったものです。以前にも読んでいたのですが,再度読み直しました。
     アダルトチルドレンに関する本はいくつかありますが,私が一番最初に読んだのがこの本でした。
     裏表紙には,次のような書かれています。

    「周囲が期待しているように振る舞おうとする」「NOが言えない」「しがみつきと愛情を混同する」など,安全な場所として機能しない家族のなかで育った人々が抱える心の問題を解き明かし,生き生きとした自分を取り戻す方法を具体的に提示したベストセラー,待望の文庫化!

     アダルトチルドレンとはどのような概念なのかに始まり,最終的にはどのようにして癒されるのかについてまで,家族との関係に焦点を当てて書かれている本です。

  • 20230828
    再読。本は付箋だらけになったが、やっぱり理解は難しい。一冊にいろんな要素を詰め込みすぎなのだと思う。
    もう少し詳しい参考文献リストがあると助かったのだが。

    なにか他の本を探さなくては。

    20230212
    一読では理解が難しかった。間を置いてまた読んでみたい。

    グロリア・スタイネム「ほんとうの自分を求めて」
    ジョン・ブラッドショー「インナーチャイルド」

  • 2017/06/15 読了。

  • 衝撃的な内容の本だった。
    私もアダルトチルドレンであることが分かった。
    ※2000.10.7読了
     売却済み

  • 基本の基本、「アダルト・チルドレンとは?」「機能不全家族とは?」の説明から始まっています。
    既に何冊かのAC関連の本を読んでいた私にとっては目新しい記述はありませんでしたが、発表当時は画期的な内容だったのでしょうね。

    しかし、この本が発行されてから十数年経つ今も世間一般では「AC(アダルトチルドレン)」の本当の意味が理解されていないと思います。
    アダルト・チルドレン=Adult Children of Alcoholic、アルコール依存症の親を持たない子はACではないという意見に触れた時には驚きを通り越して愕然としました。
    この著者をはじめ、多くの精神科医やカウンセラーが著作活動を通してACに対する社会の理解を深めようとしているのに、なかなか認められない……非常に残念だし憤りすら感じます。

  • 共依存

    最後まで読めてない

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著者プロフィール

精神科医、家族機能研究所代表。
1941年東京都生まれ。1967年慶應義塾大学医学部卒。同大助手、WHOサイエンティフィック・アドバイザー(1995年まで)、フランス政府給費留学生、国立療養所久里浜病院精神科医長、東京都精神医学総合研究所副参事研究員(社会病理研究部門主任)などを経て、医療法人社団學風会さいとうクリニック理事長、家族機能研究所代表。
医学部卒業後、母校の神経科学教室で精神分析のトレーニングに入る。同時期より、国立アルコール症センターとして発足した久里浜療養所(当時)で臨床にあたりつつ、アルコール依存症など「依存症」という用語を提唱し定着させ、依存症の家族に代表される、温かさや安心感などが提供できない機能不全家族で育った「アダルト・チルドレン」という概念を日本に広めた。著書に『すべての罪悪感は無用です』『「愛」という名のやさしい暴力』(ともに小社刊)など多数。

「2022年 『毒親って言うな!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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